記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

コトリンゴ 雨の箱庭 ピアノ弾き語りツアー at 京都

先週金曜日は、
京都にてコトリンゴさんのピアノソロコンサートへ。
去年の『この世界の片隅に』の音楽を担当されて以降、
脚光を浴びていますね。


↓雨の箱庭ツアー


実はコトリンゴさんのコンサートへは
過去3回振られていて、
1度目は、港町ポリフォニー2DAYSの別日に行ってニアミス。
2度目はビルボードライブのチケットまで買って楽しみにしていたのに
急遽どうしても外せない用事で上京せねばならず、
奥さんと娘だけで行ってもらうはめに。
3度目は、3度目の正直で、
早々に西宮でのライブチケットを手配していたのに、
まさかまさか日にちを一日間違えて記憶してしまっていて、
ライブ翌日にそれに気づいてジ・エンド…
こんなめったにありえないようなことが3度も続けて起こって
もうコトリンゴさんには縁がないんじゃないかと疑心暗鬼になるほど。
今回はずいぶん早くから予定を完全に開けて、
チケットも申し込み、何度も何度も指差しで日にちを確認し(笑)、
石橋を叩いて叩いて当日を迎えました。


↓三条高倉の京都文化博物館別館


レンガ造りの別館は、
重要文化財に指定されている旧日本銀行京都支店。
設計は東京駅や中之島公会堂を手掛けた
建築家・辰野金吾です。
こんなクラシカルな空間でのコンサートなんて、
味わいがありますね。


↓素晴らしい空間


そして、トトトト〜っとコトリンゴさん登場し、
おもむろにピアノを奏で始めます。
もうすぐに、これぞプロフェッショナルな音とわかります。
ご本にはそれほど体を動かすことなく、
非常にゆったりとしたしぐさで、
穏やかな微笑みを浮かべながら、奏でているのだけど、
音の厚み、深みがとにかくすごく、
ただ指先だけが驚くような速さと正確さでタッチで刻んでいる。
まるで優雅に湖面を滑るりながら、
水面下では激しく足をばたつかせている白鳥のようなのかもしれません。
これぞバークリー音楽大の実力?
すごいです。


例えるならば、雨上がりの昼下がり。
虹が写り込んだ小さな水たまりを、
誰かが冗談めかしてひと踏み、パシャンと跳ねて,
七色の滴が世界へ解き放たれるように,
実に生き生きと表情豊かなピアノの音粒たち。
そして、生まれたてのような柔らかさを持った優しい声が
しなやかに伸びやかに小さくて愛おしい物語を紡ぎ出す。
それはまるで、青い鳥が妖精となって現れたかのようで
とにかく素敵すぎました♪


↓すっばらしい


本当に4度目の正直で生ライブを聴けて感無量でした。
ライブ後は、急遽サイン会が行われました。
『雨の箱庭』はすでにサインをいただいているので、
持っていないCDを購入して書いていただきました。
メレンゲのようなコトリンゴさん、やっぱ素敵だ〜。


↓サインいただきました