GeartTraverse田中陽希 大阪交流会
前日、まさかまさかの出合頭でお会いした
アドベンチャーレーサーの田中陽希さんの
大阪で初めての交流会に行ってきました。
場所は浪花区民センター。
その前の週の地震で、開催するかしないか検討され、
そのせいで告知がギリギリになってしまったにもかかわらず、
定員の400名あっという間に埋まってしまいました。
↓浪速区民センター
まずは時刻に到着し、グッズ販売へ。
これらの売り上げが、陽希さんの活動を支えることになるので
しっかり買わせていただきました!!
ファンとしてせめてものサポート。
そして18:30となりいよいよ陽希さんが登場!!
35リットルのリュックを背負ってやってきました。
最初の30分は、旅への思いやここまでの具体的な思い出話。
まずは今回の旅への意気込み。
世間からすれば、200の後は300でしょと待ちわびてしまうのだけど、
周りから追い立てられてではなく、
自分の意志でよし旅に出ようと思えるまでに
2年ほどかかってしまったそうです。
100,200と一定の成果を達成したと同時に、消耗や燃え尽きもあった。
そして、その偉業がもたらした様々な環境の変化への戸惑いや周囲の声。
アドベンチャーレーサーという本業で、最も脂ののった年齢に、
それを脇へ置いて再び旅へ出ることへの葛藤などなど、
色々な気持ちを整理したり乗り越えたりする必要があったそうです。
準備、計画、そして実際の行程も含めて、
相当長い時間や労力を要する旅ですから、そんな簡単なことじゃありません。
そこに強い自発的な気持ちや思いがなければ、
やり遂げることができるものではないのですから。
そして、それらをきちんと消化したうえで、
今回再び旅に出ることを決意してくれたことに、
1ファンとしてはとってもありがたいなあと思いました。
その旅ですが、
実はすでに当初予定から1か月半も遅れているそうです(笑)
100,200の時はとにかくスピード重視で、
あの時のペースで行けば、すでに東北辺りまで行っていたそうです。
今考えると、相当速い!とご本人もびっくりされておりました。
ちなみに、スピード重視と言っても記録的なことではなく、
冬の到来前に、アルプスや北海道の山々をクリアしなければならないといった
実際的な問題をクリアするためです。
今回は、これまでの旅とは異なり、
もっと1つ1つの山に向き合ったり、
道中様々なモノ・ヒトとのふれあいを楽しんだりしながら、
歩いていくというスタイルを取ったそうで、
各県の日本一を発見したり、現存十二天守をめぐったり、
四万十でカヤックに興じたり、
山歩きというよりも、日本を歩き通すという色合いが強くなっています。
それは、ストイックに完走を目指した旅で、
実はたくさんの宿題や残してきたものがあったということに
ご本人が気づかれたからにほかなりません。
以前であれば、雨が降ろうが風が吹こうが、
ガスガスの中を山頂を目指して歩いていたものが、
今回は山との会話、風景を愛でるという事もしっかりとやるために、
あえて1泊2泊増やして、
ベストなタイミングで進むという事をしているそうです。
どちらのスタイルがどうという事でも決してありませんが、
今回の旅、きっとこれまでの2回の旅とは一味違った
とても豊かなものとなるでしょうね!
旅の出来事や思い出話だけでなく、
そういう内面的な気持ちの部分、とりわけネガティブな部分でさえも、
しっかりと自分の言葉で、
隠さずに我々に丁寧に説明してくださる陽希さんを見ると、
この4年間で、実に強くなったのだなあと思います。
最初に陽希さんにお会いしたのは、
4年前、100名山をスタートさせてまだ2,3か月の頃。
百名山数珠つなぎの番組が放映されて、
壮大なチャレンジが少しずつ世間に知れ渡り始めたころです。
自身初めてとなるファンとの公式の交流会が丹沢で行われ、
早朝にも関わらず全国各地からファンが応援に駆けつけました。
自分も、大阪から馳せ参じて、
その時に一緒に山頂でやる「山頂しぇ〜」をやっていただきました。
ちなみにグレトラ外伝で、その時受けたインタビュー放送されました(汗)
↓4年前の記事
http://d.hatena.ne.jp/arkibito/20140723/1406085508
その時も、とても丁寧な対応をされていましたが、
むしろこれだけの反響が起こっていることを、
どう受け止めてよいかわからないという
戸惑いが大いにあったように思います。
一気に知名度が上がり、羨望のまなざしを向けられ、
有名人やアイドルのような扱いを受けることで、
自分のやっていることの意味だとか、そういうものを見失いかけ、
旅の疲れや、そのあとの人の多い関東エリアでの対応の多さの疲れも相まって、
陽希さんはなじみの谷川岳へ到着してダウンしてしまうことになりました。
人から向けられる期待に応えないといけないというプレッシャーや、
自分の意志とはかけ離れたところで起こる様々な問題(時には批判など)、
そういったものに、きっと心底疲れてしまったのでしょう。
でも、プレッシャーのないチャレンジなどありえません。
プレッシャーも、予期せぬ出来事も、
時には批判やブーイングでさえも甘んじて受けて、それを糧に前進する、
それが真のアスリートであり、プロフェッショナル。
その戦いに、陽希さんは見事に打ち勝って、素晴らしい功績を残してきました。
4年たって、ファンへの対応や語り口調を見て、
ああ、陽希さん、すごくすごく強くなったのだな。
ある意味で、自分がヒーローの役を担うという事を自覚する、
受け入れるという事を、ずっと努力してきて、それを身に着けたのだなあと。
自分は全然そんなエラそうなことを言える身分ではないのですが(汗)、
そのプロ意識に、改めて感服しました。
もちろん、会場を大いに盛り上げるトーク力もばっちりUPしてはりましたヨ(笑)!!
そのあとは、質問コーナー。
みなさん色々な質問が出てきましたが、
陽希さん本当に丁寧に1つ1つ応えておられました。
ザックの中身を知りたいといえば、
わざわざステージに持ち物を広げて見せてくれたり、
女性の好みはと聞かれれば、顔を赤らめながら素直にお答えしたり、
流石に、腹筋見せてというリクエストはやんわりとお断りしていましたが、
限られた時間の中で、少しでも質問に答えよう、
伝えられるものを伝えようというのが本当によくわかって、
素晴らしいなあと感じました。
実は自分も挙手をして、当てていただきました。
質問というよりも、ご提案として、
六甲全縦のあとは、ぜひ金剛山ダイトレを!と発言させていただきました。
スケジュール的な問題ももちろんあるし、
全縦走となると準備等も発生してしまうので
実現するかどうかはわかりませんが、そんなことはよくて、
大阪を少しでもアピールしたり、
面白い情報を提供できればそれで十分です。
そのあとはサイングッズをかけてのじゃんけん大会。
びっくりするほどスムーズに決まりました(笑)
自分は初戦敗退(笑)
そして、参加者みんなで座席を片付けて、みんなで記念撮影。
そののち解散なのですが、退場するドア前に陽希さんが立って、
握手と写真に快く応じて、1人1人お見送り。
400人全員に、拍手してスマイルしてって、本当に大変なことです。
それを疲れた様子も見せずに終始にこやかにされていて、
ああ、陽希さんは単なるアスリートではなく
本物のプロ、ヒーローだと、改めて改めて。
そんな陽希さんに対して、僕らファンができることは、
正々堂々と応援することです!!
ということで、4年ぶりにまた山頂シェ〜をやっていただきました!!
昨日はどうもありがとうございましたと言っていただきましたが
こちらこそ、突然足を止めてしまって申し訳なかったです。
まだまだ関西エリアに突入したばかり、これから紀伊半島へと南下し、
そののちまた奈良、滋賀と戻ってこられます。
またどこかのタイミングで再開できれば。
ということで、ガンバレ陽希!!