記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

2018Gパトの夏 中学校登山 de ウォーターボーイズ & まさかのダウン@@

少し間が空きましたが、引き続きアップしていきます。

 

この日は朝日小屋決戦の日。

年1回、地元朝日町の学校登山があり、

小屋ぐるみ町ぐるみで子供たちの安全を見守りながら

総力戦でバックアップします。

小屋としても、小屋の収容最大人数の受け入れ態勢を備えるため

客室の割り当てから、掃除に、布団のメイキング、

そして夕食のカレー作りとてんやわんやになります。

 

まずが前日の宿泊のお客様のご飯を用意し、

それぞれにお見送りをして、腹ごしらえ。

ラジオ体操を済ませ、

ミーティングでそれぞれの役割分担を再度チェック。

 

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我々Gパトはまず客室の掃除と布団並べをお手伝いし、

そこからこの日の大仕事に取り掛かります。

北又小屋を出発してイブリ尾根を伝ってくるルートの中継点である

イブリ山にエイドステーションを設けて、

そこで頑張った子供たちに水の補給や

朝日小屋名物のコンペイトウで糖分・塩分補給をサポートする係。

ということで、全生徒分を賄えるだけの水を歩荷します。

ということで、本日はウォーターボーイズ!!

 

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重い水を担ぎつつ、昨日整備した登山道を確認しもって、

イブリ山まで、警備隊のKさんと参ります。

この日も、早くから日差しがカンカン照りで大変でしたが、

麓から一生懸命上ってくる子供たちはもっと大変だったと思います。

 

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無事に、イブリ山に到着し、子どもたちを受け入れるために、

簡単なエイドステーションを設置したり、

水の準備などをしていると、

一番元気な運動部のグループが20分ほどして上がってきました。

流石にトップグループは血気盛んで、元気みなぎる感じ。

ねぎらいの言葉をかけ、水を分け与えたり。

トップ集団は休憩もそこそこに出発していきました。

それからしばらくして、第2集団が到着。

しきりに先頭との差を気にしていましたが、

ちょうど、ここから見える

ルート唯一の鎖場に差し掛かかっている先頭集団が、

ヤッホーとやってきたのに合わせて、彼らもヤッホー返し。

この後、先行するグループと、

後続でイブリに到着するグループがヤッホーの応酬をみなやってましたが

ほほえましいなあ。

 

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後続になればなるほど、

女の子のグループや体力に自信のない子のグループで、

彼彼女らをサポートする大人の数も、それに合わせて増えていきます。

役場、学校、県警、消防、色々な人たち。

むしろ大人の方が多いんじゃないかというくらいですが、

それだけ無事に安全に登山が終えられるように万全を期しているのです。

続々とグループが到着しては再出発していく合間をついて、

我々もお昼ごはん。行者ニンニクの漬けたのでパワー回復!!

そこからも続々とやってくる子供たちのお世話を炎天下の中こなし、

最後のグループの出発を無事見送ります。

 

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エイドステーションを撤収して、

今度は小屋の受け入れのお手伝いが待っているので、

大急ぎで小屋へ戻ります。

夕陽が原で最後尾の2チームをパスして、

小屋に帰り着いたのが16時ごろでした。

それからすぐに部屋へ戻ってもろもろ片付けや支度をしていると、

最後のグループが小屋へ到着し、

先に到着していた生徒らが手でトンネルをつくって、お出迎え。

みんながみんなを励まし合って、

ゴールをお祝いしている光景にちょっとほろっとしてしまいました。

 

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そのゴールを見届けて、

夕食のカレーの準備に入ろうと小屋へ戻った時に

ちょっとふらつく。あれれ???なんかおかしい…

意識がはっきりせず、めまいのような症状で、

相方のクマさんにも心配される。

すると看護師をしている助っ人のKさんが飛んできて、

熱を測ったりいろいろした結果、

熱中症だから休みなさいと。

まさか、自分が熱中症???

いやいや、大丈夫ですと強がりもあって言ったのですが、

明らかに様子がおかしかったようです。

この日はカンカン照りだったのもありますが、

普通なら歩きながら汗をかいて熱を調整するところ、

この日はエイドステーションに詰めて、一か所にとどまっていたため、

汗をかくこともなかったので、体に熱がこもってしまったようでした。

これから大忙しの時に、足手まといになってしまった@@@

ゆかりさんも心配してやってきて、とりあえず寝とれと。

とはいえ、どの客室もスタッフ用の部屋も、

全部ぎっちぎちに埋まってしまっていて、場所がないというので、

ゆかりさんの管理人室で寝かせてもらうことに。

いやいや申し訳ない…

 

そっからさき、全く記憶にないのだけど、

途中で起きたときに、クマさんがせっかくだからと

わざわざカレーを持ってきてくれたのは覚えてて、

絶対食べたいと思ってたから、ほんと嬉しかった。

 

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結局、一晩安静にという事で、

そのままゆかりさんお部屋を1人使わせてもらうことになり、

当のゆかりさんをまさかまさか食堂の机の下に寝かせてしまうことに。

本当に申し訳ない!!!

このことで、”ゆかりさんの部屋で寝た男”と笑いのネタにされてしまうのでした。

幸い、ゆっくりさせてもらえたことで、翌朝には症状は回復できました。

いや、皆さん申し訳ない!!

 

つづく…