記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

結び音 Vol.4 京終 LUCA & There is a fox "Light Waves"

奈良京終、結び音vol.4のため久しぶりの京終駅へ。

今回はLUCA & There is a fox の

コラボレーションアルバム『Light Waves』発売記念ツアーのライブです。

少し早く到着すると、

美帆さんがいらっしゃってて少しお話。

今回は音楽監督に徹して、

歌はないそうで少しだけ残念でした。

また別の機会にあの美しい歌声を聴かせてくださいな。

 

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そして時間となり、

LUCA & There is a foxのお2人と、

サポートギターの山内弘太よるライブがスタート。

 

さざ波のように穏やかなLUCAさんの声は、

古い教会の鐘の音のように、ゆっくりと静かに、

でも確かな手ごたえで身体に染み渡っていく。

 

そして2人のギターの爪弾きが呼応して、

音を膨らませてゆき、

温かく小さな宇宙を形作ってゆく。

ああ、ここちよい。

 

 

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窓の向こうから、子どもたちのはしゃぐ声、

斜め上から光のカーテンがそっと差し込み、

時折ガタゴトと心地よい振動を立てながら小さな電車が行き交う。

短編映画、いやもっとささやかな、

そう、誰かの大切な古いアルバムの1ページをめくるような

大事な時間がそこに流れていて。

音楽がゆっくりと贅沢な時間を運んでいる間に、

外は、明るい休日の昼下がりから、鈍いオレンジ色を帯び、

いつのまにか夜を連れてくる。

おしまいの宮沢賢治星めぐりの歌を聴き終えて外に出ると、

そこはまるで銀河ステーション。

 

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ステキな時間はあっという間に過ぎてしまいました。

帰りがけ、早速ニューアルバムを購入。

サインいただけるというのでお願いすると、

LUCAさんから、もしかして『八星』をカバーしてくださってる方?

と尋ねられて、びっくり仰天。

まさかyoutube見て頂いたなんて、なんと畏れ多い@@

不完全な耳コピだし、

あの美しい曲を弾けるほどの腕もなく、

全くお恥ずかしい限りなのだけど、

でもとても嬉しや。

儚くも美しい歌声に今日もすっかり魅了されてしましました。

 

それにしても京終の駅が、

来るたびにどんどんここちよい場所になっていく。

人々の営みや、ここちよい音楽が染み渡って、

少しずつ血の通った場所に育まれているのかもしれない。

NPOの人達や美帆さんが愛を注いでいる賜物なのだろう。

 

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皆が寝静まった夜に、モノを書いたり、絵を描いたりしながら

CDを拝聴。すっかり聞き惚れています。

その中で、5曲目に収録されている『Before the Tide』という曲が

とても印象的で、見よう見まねで耳コピしてみました。