記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

雪解け伊吹山

こちらも2月某日。

久々にお山ということで、おなじみの伊吹山へ。

毎年はお正月辺りに行くのだけど、

今年は出控えをしていたこともあり、1か月ちょい遅くなりました。

その間にすっかり暖かい日も続いたり、雨が降ったりで、

残雪はいかばかりかというところ。

 

で、いつものように近江長岡からバスでと思っていたら

なんと冬期運休。

毎年そうだったっけ?コロナで利用客減のため?

いずれにせよ登山口までのアプローチを再考せねばならなくなった。

幸い、長浜ルートのバスは通常運行していたのでそちら利用で。

ただこちら少し時間が余計にかかる。
 

まだ明ける前に自宅を出て大阪駅へ。

5:19発の京都行でガタゴト、京都で乗り換え鈍行で長浜には7:33。

バスまでの間に、補給品やらドリンクやらをキオスクで購入し、

7:45発の伊吹登山口行の湖国バスに乗り込む。

同じ登山客が2,3人ほどいたが、

大多数はやはりマイカーなのだろう。

 

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バスはバスで少し回り道をするので45分ほど。

徐々に山に近づいていくのだが、

ふもとはすっきり晴れているのに、

8合目から上部は分厚い雲にぽっかりと包まれている…。

んん~あれじゃあ、眺望は望めそうにないなあ。

 

8:31定刻通りに伊吹登山口へ。

冬季は3合目の東屋や山頂のトイレも全部閉鎖されているので、

しっかりと用を足しておかないといけない。

それからゲイターを装着したり、荷物を整理して、

9:00少し前に山歩きスタート。

 

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1合目まではうっそうとする森の中の道を。

イカー組の人を追い抜きながら、

最初からペース上げていきます。

いつも大体ぬかるんでたりするのだけど、この日は大丈夫でした。

そして1合目。

 

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1合目からは旧スキー場のゲレンデを上がっていきます。

いつもここが一番斜面が急に感じてしんどい。

渋滞につかまらないように、団体をパスするたびに、

ペースの上げ下げですでに汗だく。

2合目で振り返ると、湖東の広がりが見える。

ふもとはいい天気。

 

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2合目から右手に少し回り込むような方で進み、

3合目の手前の視界が開ける辺りから、足元に雪がちらちら。

ぽかぽか陽気で、この辺りはシャバシャバ、ドロドロ@@

トイレは締まっているし、

まだ序盤なので休憩なしで先へ進みます。

 

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3合目から4合目までの広々とした斜面は

しっかりと雪がついていて、踏みしめていきます。

ここは斜度もほとんどないので、

まだアイゼンなしでOK。

 

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4合目からまた少し右手に回り込んで木々の間を行きます。

雪と岩のミックスでべちゃべちゃ。

そうしてちょうど1時間で5合目。

補給もしつつ少しだけ休憩。

上部を見ると、先行する人の粒が見えていて、

7合目より上は雪の残っている部分を選んで

ほぼ直登しているよう。

ただ、あの傾斜で、この薄い残雪で

自分にはなかなか難しいコンディションぽい。

ひとまず行ってみて。

 

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5合目からは6合目まではまだ雪交じりの土ロードだったが、

6合目の避難小屋から先は、

そろそろ雪道になるので、

軽アイゼン装着。

いやあ、もうそんなに雪残ってないだろうと思っていたので

油断してました。

 

 

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7合目の手前から、夏道をそれて、雪の斜面を直登します。

なかなかの斜面なので、

油断して前刃なしの軽アイゼンを持ってきたことを早くも後悔。

どんどん斜度はきつくなるし、足元がおぼつかない。

とりあえず8合目付近まで来て、

どんどん急になっていく斜度にどうしたものやらと一旦停止。

登りはいいがこのまま登ってしまって、果たして下れるのかしらん?

無理はしたくないので、ここで引き返そうと思ったが、

見渡すと、みなが歩いているルートの右手に、

すっかり夏道が出ているではありませんか。

最短だが、リスクがあり、余計に時間も体力もかかるくらいなら

雪の直登を無理に登らなくても、

夏道でサクサク登ればいいじゃんかと、

そちらへトラバース。

 

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前の人にならってか、雪歩きがいいのか、

みな一様にトレースを追って、

急で脆い雪のトレースを登って渋滞が起こっているのをしり目に、

誰も通っていない慣れた夏道をサクサク登ります。

9合目より少し上、あとほんの少しで山上の入り口のところで、

一番急な雪の斜面を10mほどトラバースして、

さっきの道へ合流しないといけないところがあって、

そこはかなりヒヤヒヤしながら通過し、

どうにかこうにか山上にたどり着きました。

 

 

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山上は思ったより、雪が積もっていましたが、

ここは平坦なのでザクザクいわしながら歩く。

ふもとで観察した通り、分厚い雲が一体を包んでいて、

眺望はなし。

そして思ったより風が強く吹いていて寒い@@@

 

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山頂到着は11:30。

登り2時間30分は例年通り。

おひさしぶりの日本武尊さんと

山頂シェ~でツーショットを取り、

一帯をぐるっと回ります。

白山方面の眺望をしばらく待ってみたけど、

一向に雲が晴れる気配がないので、

15分ほどで退散します。

 

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さっきの雪道と夏道の合流点の所、

慎重に1歩ずつ進んで、どうにかクリアし、

そこから再び夏道を8合目まで。

8合目からは雪道に戻って、

斜度に任せて滑り降りる。

 

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5合目で小休止し、アイゼンを外す。

4合目の下で雪ともさようなら。

3合目から下は元々雪がないので、

ドロドロにならずに済んだ。

 

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ふもとに降りてきたのが13:30。

慎重に下ったこともあり、いつもより少し時間がかかり、

4時間30分の山行でした。

このところの運動不足の身には十分タフな山行でございました。

 

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トイレをすまし、用水路でポールなどを洗って、

帰路の準備をしますが、帰りのバスの時間がまだ1時間以上あります。

することもないし、1時間あれば十分近江長岡までたどり着けるので、

歩くことにしました。

伊吹庁舎、高番とすぎて、そこからは小さな川沿いの道へ。

振り返ると伊吹山が堂々と。

山頂もようやく顔を出しています。

ジャスト1時間くらいで、近江長岡駅に到着すると、

タイミングよく電車も到着、それで米原まで行き、

そこから新快速で帰宅。

 

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