記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

2018Gパトの夏 パトロール3日目 初めての平和な日?

怒涛の初日二日目を終えて、三日目。

朝からガスガスで少し肌寒い。

TVから流れるニュースでは、

連日、記録的な猛暑で日本列島が大変なことになっていると伝えているが、

幸か不幸か、全く実感なく、

みな寒い寒いと着込みながら、朝のミーティング。

 

この日は、休日明けで、部屋の片づけが満載という事で、

午前中は小屋の手伝いに入りました。

布団の畳み方など細かい部分までスパルタな

朝日小屋の流儀をみっちりと。

でも、そうやって清潔で心地よい空間を築いているからこそ、

ああ、またこの小屋を訪れたいという気持ちにさせるのです。

 

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お昼ご飯を小屋ですまし、

午後からはまだ偵察に行けていない栂海新道へ向かうことに。

前日慌ただしく登頂した朝日岳

改めて登頂おめでとうございます。

日本三百名山にも数えられる標高2418mの朝日岳は、

北アルプスの最北の山。

どこからアプローチをしても遥か遠き山です。

 

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朝日岳を下りて東側に位置する吹上のコルは、

文字通り日本海から吹き上げてくる風の通り道となっている鞍部。

前日はそこから新潟側の蓮華温泉へと抜ける五輪尾根で

半日ほど格闘していたわけですが、

今日は、ここから海抜0mの親不知海岸へと続く、

登山者憧れのトレイル・栂海新道へ向かいます。

2015年に一度、歩きましたが、

途中エスケープがなく、ひたすらに長く厳しい道のりでした。

 

分岐に鎮座する大岩に

赤ペンキで書かれた「日本海⇒」の文字を見やって、

新道に入ります。

最初は小さな森をずんずんと抜けていき、

じきに、大きな湿地帯に出ます。木道をトコトコと渡って、

そこから一度大きく下り、長栂山へ。

この一帯は、広くなだらかな地形となっていて、

ルートを明瞭にする意味合いと、

植生への踏み込みを禁じるためのグリーンロープが長く続いています。

ここも前年に張られて以降、風雪に見舞われ、

外れていたり、緩んでいたりしているので、

持参したロープや杭で補強しました。

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結構風も強くガスっているなか、

ひたすら作業をして、結構重労働。

本当は黒岩山辺りまで足を延ばそうかとも思っていたのだが

思ったより作業に時間がかかり、戻ることに。

途中の木道付近で少しばかり休憩。

登山客もおらず、静かに流れる景色を、

時間に急かされることなく、ただぼおっと眺めることの贅沢よ。

と、気づけばついウトウト。

慣れない環境で、早朝から晩までみっちりで、

しかもドタバタ続きだったので、疲労も溜まってしまいます。

 

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吹上のコルまで戻って、そこで植生のチェックなどしていると、

五輪尾根から上がってきた登山客から、事故の話。

えええ、また!!

しかしよく聞くと、すでに警備隊の人が現場に急行済みとのこと。

耳にしてしまった以上、

自分たちもサポートに入るべきか悩みましたが

正確な場所もわからないし、作業の邪魔になってもいけない。

すでに警備隊が行っているという事は、昨日の状況であれば、

自分たち抜きで段取りは済んでいるはずだから、

余計に手出しは無用だろう。

ただ、やっぱり気になるので、どうしようかと思案。

そういえば昨日、ここから少し上のところで

無線バックアップとして待機していたから、

今日もきっと誰かが出張っているに違いないと上がってみると、

この山の達人の秀光さんが無線をもって座っておられました。

事故の内容を聞くと、昨日とほぼ全く同じところで、

同じように転倒して骨を折っているとのことで、

もう間もなくヘリが来るよとのことでした。

本当に現場何でもないところなのだけどなあ。

あのルート、ちょうどあそこから木道が出現するのだけど、

岩や土の露地よりも、木道の方が滑りやすかったりするので、

足のグリップの変化するポイントは慎重に入るべきなんだけど、

つい人工の道だと、安心して、それが油断に繋がるんだよなあ。

そうこうしていると、

ちょうど現場付近へヘリが飛んでくるのが見えます。

この日はなかなか風が強くて、

少し時間がかかっているようでしたが

無事収容してヘリが去っていきました。

それにしても連日の事故発生@@@

 

ということで、何事もなく済んだので、

引き続きコル周辺で作業。

植生に踏み込まないように、石ころで登山道を整備したり。

そのうちに、現場から警備隊が戻ってこられたので、

一緒に小屋へと戻りました。

 

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夕方からはいつものように小屋スタッフに変身。

少しずつですが要領がわかってきて、戦力になってきました。

おかげで、「できる中年」と言っていただけるように(笑)

つづく…

 

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2018Gパトの夏 怒涛の2日目

まさかまさかの幕開けで

怒涛のパトロール初日を終え、

2日目です。朝は4時起きで、

朝食が提供されてすぐの片付けから助っ人に入るのがルーティンとなりました。

朝食を食べていると、

昨日保護した登山客の方が出発のあいさつに来られ、

とっても感謝されてしまいました。

今日こそは無事に安全に下山してくださいね。

また朝日小屋に上りに来てくださいねと送り出します。

 

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朝夕の小屋の手伝い以外の昼間の時間帯は

本来のパトロール業務なのだが、

こちらはやみくもにではなく、

毎日、どの一帯をパトロールするかを

小屋との相談の上決めていきます。

朝日小屋を中心とした一帯では主に3方面あって、

我々が登ってきたイブリ山・北又方面、

そして前日パトロールした水平道・雪倉岳方面、

そして、朝日岳から吹上のコルを経て栂海新道の一帯があります。

ちなみにコルからは蓮華温泉方面への登山道もありますが、

あちらは富山県ではなく新潟県になるので

本来のGパト業務としては一応管轄外になりますが、

朝日小屋的にはそちらも当然、

登山客の往来をカバーしないといけません。

 

この日の朝のミーティングでは、

まだ偵察できていないコル周辺へ行くことに決まり、

ついでに前日の遭難者の方が

道迷いしたポイントがどうなっているのか念のため確認をして、

必要であれば、注意を促す目印を設置するというお役目に。

警備隊の方2名に連れだって出発することになりました。

万が一に備えて無線をもって出動です。

いったん分岐まで木道を下り、そこから朝日岳へ。

少しずつ上っていくにつれて、小屋が小さくなっていきます。

緑のじゅうたんに、真っ赤な三角屋根が2つ。 

そしてその奥には、富山平野富山湾

そして遥か奥に白い雲の壁があり、

それと並行するようにして空を区切る黒い影は能登半島

スッバラシイ眺望です。

 

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途中の、雪渓の残っている辺り、

小屋の水を引いているポイントをチェックしていると、

急に無線が飛んできました。

どうやら蓮華温泉に続く五輪尾根で事故が発生したらしい。

その一報を受け、県警のKさんと〇さんは、

大急ぎで支度して現場に急行していかれます。

自分たちも一応追随しますが

なんにせよあちらの本気スピードはすさまじく、

早くも息も絶え絶え。

Kさんは一刻を争うというのでさらにスピードを上げて

あっという間に飛んで行かれ、

山頂でOさんが待っていてくれました。

どうも雲や風の具合で無線がスムーズにいかない場合があるらしく、

その中継ポイントとして

我々もバックアップ要員として待機することに。

 

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まさかの状況でバタバタですが、

一応今回初めてのサミット・朝日岳に登頂。

これから足しげく通うことになります。

山頂を過ぎて、いまだに残る大きな雪渓をいくつか越えて、

栂海新道の起点である吹上のコルまで下っていく。

ここは数年前に日本海へと続くトレイルを縦走したとき以来。

あの山行は決して忘れられない大冒険の一つだ。

 

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このポイントからちょうど、連絡の入った事故現場が見え、

Kさんは早くも到着をして作業をしている様子。

無線から聞こえてくる情報では、

男性が木道のところでスリップし、

足のすねを折っているとのこと。

現場と、小屋、そして新潟側との無線が頻繁にやり取りされ、

対応をその場その場で即決して、

登山客がスムーズに救助される体制を作っていく。

風や雲の具合で無線ノイズが激しい場合は、

〇さんが中継に入り、情報を共有していく。

厳しい自然環境において、

このシビアな連携こそが、まさに命綱。

その迫力をひしひしと感じました。

前日、遭難者の保護にあたって、

小屋への連絡が遅れたことをゆかりさんに怒られましたが、

それはこういうことだったのだと納得することができました。

 

さて、登山客は自力下山は不可能なので、

ヘリを飛ばすことになりました。

事故解決に一定のメドがついたので、

我々もそちら方面へと前進していきます。

五輪尾根に入ってすぐ、

広々とした斜面に大きな雪渓が横たわっていて、

慎重に横断していきます。

〇さんは鋲のついた長靴でザックザックと進んでいき、

雪が珍しくない地域に住むクマさんも要領よく付いて行くのですが、

滅多に雪に接しない自分にとっては、なかなかの難易度。

少し足を引っ張ってしまう形となってしまいましたが、

ここで慌ててしまって、事故になってもいけないので、

慎重に越えていきました。

 

前日の遭難者の方が、迷い込んだ谷筋にたどり着く。

ここは通称”ゆかり谷”と呼ばれているらしく、

蓮華温泉から上がってくると、壁のように立ちはだかり、

その様がゆかりさんのように手ごわいからだとか何とか(笑)

ここは雪渓が谷筋に沿って、ずっと下の方まで続いていて、

正規の登山道はそこをわずかに下りてから、

左の茂みの方へ続いているのだが、

恐らく、雪渓を慎重に下るために

足元ばかりに注意が行っているうちに、

その目印を見失って、そのまま雪渓を下って行ったところ、

もう引き返せなくなり、

どうにかバックせずに元の登山道への合流を目指して

やみくもに突き進んでしまった結果、

遭難してしまったのだろうと推測されます。

遭難パターンとしては本当によくあることで、

おかしいなと気づいた時点で、

勇気をもって引き返すことが大切です。

さて、ここは雪渓が残り続ける限り、

同様の道迷いの発生の危険があるため、

ポイントにより多くの目印を付けて

注意喚起をする必要がありました。

 

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その準備をしていると、無線が一気に慌ただしくなります。

どうも、同じルートのもう少し蓮華温泉側へ進んだ場所で、

新たな事故が発生した様子。

ほとんど間を置かずに連続して発生した事故に、

一気に緊張が走ります。

1つ目の現場にいるKさんがすぐに移動の準備をして、

2つ目の現場へと急行することになり、

我々バックアップ班は、

1つ目の現場のサポートへ向かうことになりました。

幸いにして、現場までは10分以内の場所にいたため、

Kさんが急行してそれほど間を置かずして、

登山客の元へと駆け付けることができました。

 

すでに応急処置が済んでいる若い男性登山客に駆け寄ると、

とても痛むようで、全身汗まみれで顔面蒼白。

後はヘリが来るまでひたすら待機なのですが、

広っぱのようなところで、直射日光を遮るものもなく、

身体を全く動かせないため、

どこかに移動させることもできないので、

交代でウェアを広げて日陰をつくったり、

近くの雪渓から氷袋をこさえて、体に当てたりしながら

けが人の方の消耗をできるだけ抑えます。

おしゃべりをすると少しでも気が紛れるようで、

色々と声掛けをして、少しでも負担がないようにしますが、

やっぱりズキンズキンと痛みが走るようで、

必死で歯を食いしばっておられました。

 

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もう一方の現場でも動きがあり、

そちらでも木の根っこに足を取られて転倒し、

年配の方が頭をぶつけてしまったようです。

意識はあるようですが、打ちどころが悪く出血していて、

まだ下山まで相当の距離を残しているので、

大事を取ってヘリ搬送に決まります。

 

1件目も2件目も難所でも何でもない普通の登山道での事故で、

雨風もなくコンディションも山歩きには最適、

しかもどちらの人も登山歴は長く経験豊か、装備も十分、

事故など起こりそうもないようなシチュエーションなのですが、

ヘリが出動するほどの事故を招いたのは、

完全に油断と慢心のためです。

常に緊張感を保つというのは正直無理な話なのですが、

事故が起こるのは特殊なケースではなく、大抵の場合、

まさか事故が起こらないだろう場所で、

まさか事故など起こさないだろうという人が事故を起こしてしまいます。

本当に怖い事ですが、

そのことは誰もがしっかりと頭に入れておく必要があります。

 

ヘリがやってくるまでに、

まずは周辺の小石や枝、ゴミなどをできるだけさらいます。

ヘリの風圧はかなりのもので、

それらが舞ってぶつけたりしないためです。

そうこうしていると遠くから音が聞こえてきてヘリがやってきます。

我々は目印として、大手を振って合図します。

この際、Gパトの真っ赤なシャツが目立って役に立ちました。

一度大きく谷を回り込んで、正面からこちらへ向かってきましたが、

なぜかそこで停泊せずに、通過してしまいました。

上手くいかずにやり直しなのかと思ったら、

実は2つ目の現場(谷の下)の方に雲が立ってきて、

この後、視界不良で救助困難になる恐れが出たため、

急遽、順番を入れ替え、

2つ目の方へ優先して行ってしまったのでした。

刻々と状況が変化する環境・状況を踏まえつつ、

最善の方法を臨機応変に決めていかねばならないのが山。

実際、この後どんどん雲が湧いて、

あちら側では生い茂る森の木々を避けてのヘリ作業は

難しい状況になっていたので、

現場のとっさの判断でうまく2つの事故に対応できたようです。

(ヘリ救助の写真は出さないでと言われているのでなし)

 

さて、こちらでは登山客の方に事情を説明して、

申し訳ない!

大丈夫です!

でも痛いよ~!

といったやり取りしながら、さらに待機を続けます。

そうしてようやくヘリが戻ってきて、救助となり、

我々は離れた場所へ一旦退避します。

別れ際に、登山客の方から何度も、ありがとう!ありがとう!

本当に心強かったです!

手術とリハビリ頑張って、また山に帰ってきます!

と言っていただきました。

 

そうしてヘリが接近。ものすごい風圧です。

少し離れた場所でも、踏ん張っておかないとキツイ!

手際よく隊員がロープを伝って降下し、

Oさんに状況を引き継いで、登山客を吊り上げて収容完了。

あっという間に飛び立っていきました。

 

これでひとまず2つの事故とも無事に処理できました。

かなり迅速に対応できたのですが、

これでも実は事故発生から数えると5,6時間かかっています。

事故が発生し、それが小屋に伝わるまでの時間、

(今回の場合携帯が通じない場所なので、

別の登山客が小屋まで来て、

あるいは道中に関係者に出会って事故を知らせてくれるまでの時間)、

それから救助に向かう体制を整える時間、

実際に最寄りの小屋から現場へ向かうまでの時間、

現場に到着して状況を確認し、ヘリの手配をして、

ヘリが飛行準備をするのに30分かかり、

さらにヘリが飛行場から飛んでくるのに30分~1時間、

そこから現場を特定し、収容作業して、

最寄りの病院へ向かうまでの時間。

ざっと勘定してもこれだけの時間を要します。

今回の場合は朝早いうちに発生した事故で、

比較的小屋からも急行できる距離、

それも崖下や鎖場などの困難な場所ではなく、

一般登山道での事故で、

しかも天候は良好というコンディションに恵まれたシチュエーションで、

これだけの時間を要します。

もし、これが救助困難な場所だったり、

天候不順でヘリが飛ばせない状況だったり、

雪山シーズンであればもっともっと時間も労力もかかります。

特に怖いのは、夕方遅い時間帯で日没が迫る状況で、

翌朝まで長期戦となる恐れが出てきます。

そうすると怪我の状況如何によっては深刻なケースも発生します。

こういう救助に関する時間的感覚を

登山者ももっと理解しておく必要があります。

 

事故を起こさない、ケガをしない、

遭難しないという事が何よりですが、

誰もそれを望んでそうなるわけではないし、

予定して起こるわけでもない。

それでも事故は間違いなく起こるし、

次は自分かもしれないという事を

常に頭に入れつつ行動することが求められます。

そういう不測の事態も十分考慮しつつ、

きちんと早立ちして、遅くとも14時くらいには小屋に着くような

健全な登山プランを計画する、

入山届をしっかりと提出する、

家族や関係者にきちんと予定を知らせておく、

きちんと宿泊予定の小屋には予約ないし前もって連絡を入れておく

(そうすれば到着の遅いお客がいると小屋も把握でき万一に備えられる)、

非常用の食料や飲料、装備をきちっと携帯するなど、

事故が起こりうるという前提で、

ダメージを最小に抑える対策はいくつもあります。

 

無事に事故処理が終了し、

そのうちにKさんも我々の現場の方へ戻ってきて

一息入れて昼食タイム。

自分もクマさんも、

初日からいきなりたて続きのシビアな事態に

正直面食らって、お役に立てたのかどうやらでしたが、

たまたまとはいえ、我々も現場に同行したおかげで、

2件ともスムーズに処理できたという事でよかったです。

 

美味しいお弁当を食べながら、30分ほど。

これまでの色々な救助について、

Kさんに話を聞くことができたのですが、とても勉強になりました。

一見して自己責任の世界と思われがちな山の世界ですが、

実はKさんや〇さん、山小屋の人々など、

色々な人たちの存在によって

山の安全は守られているのです。

 

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食事後は、ルートを引き返し、

例の遭難ポイントに目印を設置。

それから途中の大雪渓では、

スコップでルートをカットして歩きやすいようにしたり。

県警のお2人はそこでひと足先に小屋へと戻られ、

我々2人は残って、ようやく本来の業務をスタート。

グリーンロープを設置したり、植生のチェックなどをしてから

小屋へと戻りました。

 

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夕方からは夕食のお手伝いに入り、

そののちに晩御飯。

長いことGパトの受け入れをしている朝日小屋でも、

まさか初日からこんなに立て続けに事故は発生して、

サポートに入るなんていうのは過去になかったようで、

「あんたら来てから事故続きやなあ!」と冗談を言われつつ、

労をねぎらっていただきました。

 

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食後に小屋を出てみると、

見事な夕焼けが広がっていました。

明日は平和だといいなあ。

つづく…

 

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大阪市立大学大学院 都市経営学科 シンポジウム「銭湯はまちづくりに寄与する!」

金曜日の晩。

古巣の大学の社会人サテライトで、銭湯関連のシンポジウムがあり、

サウナの梅湯の湊くんや、千鳥温泉の桂さんなど、

日頃お世話になっている方々がパネラーとして出席するという事で

馳せ参じました。

会場は駅前ビルの6Fということで、あまたの強力な誘惑を振り切って

会場へ向かうと、たくさんの参加者がおられました。 

 

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登壇者は、先のお二人に加えて、

銭湯マニアでの松本康治さん、

それから東京で建築的なアプローチから銭湯を考察している

栗生はるかさんの4名で、

前半は各人からの発表があり、

後半は進行係の投げるテーマについてのディスカッションと質問という形式。

 

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まずは松本さんから、淡路島の岩屋商店街にある扇湯さんの事例の発表。

ここは廃業寸前だったところを松本さんら銭湯好きが、

どうにかこうにか継続にこぎつけ、

銭湯保全を出発として、

そのためのボランティア集めや、資金集め、

集客の様々な工夫をしていく中で、

地域との関わりを深め、

銭湯というハコからどんどん拡張していって、

銭湯を中心とした小さなコミュニティを実現させていっている。

 

梅湯の湊君は、銭湯経営者という実際の立場から、

銭湯界隈の現状について。

今、若い人たちが銭湯に新しい価値観や可能性を見出して、

ちょっとした銭湯ブームになっていて、

湊君自身もそのトレンドの先頭に立ち、

彼の経営する「サウナの梅湯」も

そのシンボル的なスポットになっているわけだが、

ファッション的にそれらを求めてやってくる今の現状を、

湊君自身は意外と冷静に見つめているようで、とても感心しました。

もっとイケイケどんどんで

経営する店舗を増やしたりしているのかと思いきや、

極めて現実的な観点をもち、中・長期的な視点で考えながら、

愛すべき銭湯をどれだけ残していけるかということを

日々模索し実践している。

銭湯経営のしくみ(大家との契約で成り立つ借り湯)について、

1日どのくらいの客が見込めて、売り上げがどれだけあり、

それをどれだけ設備投資に回せるか、

それでも10年20年先を見たら、

銭湯保全はかなり難しいミッションで、

というある意味生々しい実際的な話からは、

彼の本気度を改めてうかがい知ることができました。

 

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一方、千鳥温泉の桂さんの発表は、銭湯経営の苦労話がメイン(笑)

一見、楽な稼業に思える銭湯ですが、

拘束時間やら日々の掃除の苦労など、

決して一筋縄ではいかない現実が垣間見えます。

それは、多くの銭湯が

かなりの高齢者によって続けられているという現実と照らし合わせてみると

決して軽い問題ではない。

地域の常連さんのために日々体を張り続けることの身体的な苦労はもちろん、

後継者の不在、老朽化する設備への莫大な投資など、

銭湯を続けられず廃業してしまうメカニズムの一端なのです。

 

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栗生さんは自らが東京都文京区で行っている様々なプロジェクトを

スライドショーを交えながらの発表。

彼女が建築畑出身という事もあり、

はじめは建築的価値から銭湯に着目していき、

それらが過去の遺物として次々と取り壊されていく現状を

リアルタイムで目撃したことで、銭湯へと深くかかわっていく。

そのかかわりの中で、銭湯という場所が、

地域のコミュニティを束ねる役割を担っていることを実感される。

 

銭湯が一つ町から消えるという事は、

大げさではなく、その町が死ぬということである。

銭湯がなくなることで、そこに通う人たちの日々の導線が変わる、

毎日通っていた常連さんの顔が見えなくなり、交流が薄れていく。

銭湯が存在しているからこそ成り立っていたような、

個人店舗や商店街が店を閉める。そうして気づけば更地となり、

真新しい駐車場や、どこにでもあるような平凡なマンションが建ち、

町の風景が一変する。

夜遅くまで煌々と着いていた灯りがなくなることで、

夜歩くのが安全でなくなる等々。

そこにあったはずの隣近所のつながりも町並みも、

もはやかつてのままではいられなくなる。

 

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これらの発表や議論の総括として、

今我々に求められているのは、

そもそもいかに町を起こしていくかという「まちづくり」の観点ではなく、

今ある町をどう使っていくのかという「まちづかい」ではないかというのは

とても合点のいく考えでした。

つまり、新たに作り直す立て直すべきなのは、

町や銭湯そのものではなく、

それらを使いこなす我々の考え方自体の方ではないかということだ。

 

この考え方は、決して銭湯文化にだけ適応されるものではでなく、

例えば、再開発ラッシュによって「京都らしさ」が脅かされている

京都の在り方の問題だったり、築地跡地利用、

あるいは五輪万博レガシーの活用まで射程に捉えうるものだと思う。

 

何事もそうだが、長い歴史の流れから乱暴に遮断して、

突然、真新しいものを出現させたとしても、

それを培養する栄養もないまま、出現した瞬間から荒廃していく。

その土地や場所に根差したものと密接にかかわりながら、

独自の文化やにおいや味を醸し出してきたようなものを、

うまく回収しながら、新しいものを接ぎ木していくことで、

血の巡りがよくなっていく。

銭湯を中心としたまちづくりというのは、

そういう意味で、とても社会に対して「優しい」方法だと思う。

 

銭湯は、その場所柄、世代を超えた人が集い、

普段の日常ではあまり接しないような人

(中には背中に立派な鯉を飼っている方とか)が交わる場所である。

違う世代・価値観がせめぎ合う場という事は、

もちろん、それらがバチバチで衝突するという場合も大いにあるが、

色々な価値観や経験がごった煮で共存する場では、

あたらな価値観や文化を生み出す可能性を秘めている。

そしてそれを銭湯というハコのなかだけでなく、

周辺の商店や地域を巻き込んだ輪へと広げる、

あるいは町全体へと拡張することによって、

「生きた場」を復活させることは決して不可能ではないと思う。

 

日ごろは1銭湯好きとして、利用するだけの立場ではあるが、

いつもよりも少し真面目な銭湯話は非常に興味深かったし、

自分も何かその輪の中でやれることがあるかもしれない。

 

 

桝形ワンダーストリート at 出町桝形商店街

日曜日。雨の出町柳へ。

桝形商店街で行われているワンダーストリートというゆるいイベントへ。

出町座を覗いたり、買い食いをしたり、ライブ聴いたり、

古本屋さんで掘り出し物をあさったり。

あとは竹村さんの焼き芋もゲット。

 

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それから、応援しているながしの似顔絵やさん兼イラストレーターの

おおえさきさんにまたまた似顔絵を描いてもらいました。

今度は家族4人そろって。

迷いなく下書きを済ませ、マーカーで細かく色ぬりぬり。

わずか15分ほどで素敵な絵が完成!

自分の帽子をモチーフに、

宇宙船で家族旅行に出かけるというイメージで。

 

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しとしと雨が続いていたのと、家族全員体調芳しくなく、

この日は早めに引き上げて家で養生しました。

 

 

 

 

 

 

 

絵描き 『青春交差点(鴨川デルタ)』

↓『青春交差点(鴨川デルタ)』

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ここ1週間くらい、おそらく高校生以来ぶりに、

色塗りの絵描きをしていました。

いつもはお遊び兼お近づきのしるしとして

似顔絵を鉛筆1本で描いていましたが、

なんだかいろいろな刺激を受け、

色塗りの絵も描いてみたいとチャレンジ。

 

といっても、絵の具の種類とかキャンバスの大きさとか、

筆はどれ使ったらいいのかとか、基本的なことすらよくわからず、

とりあえず油絵具は手間がかかりそうだし、どうしようか。

ひょっとして面白いかもと、

スリマッカのシルクスクリーンはどうかとも思って

レトロのしんご君にも相談してみたが、

乾きが悪いのとコスト高というので断念。

それならもうアクリルが一番ベターかなという事で、

一通りの画材をそろえる。

キャンバスはあんまり大きすぎると邪魔なのでP4から描いてみる。

 

元々、鉛筆1pで風景が専門だったので、

やっぱり描くなら風景だろうと、

一番最初に書いてみたい風景を思い浮かべて出てきたのが

鴨川デルタでした。

ベタと言えばベタですが、

やはり自分の中でなじみのある方が初めてには最適かと。

 

まずは、鉛筆で下書きをしていきます。

色を塗れば潰れてしまうので、

あまり精密に書き込む必要もないのかもしれませんが、

構図の感覚をつかみたいのでそれなりに。

キャンバスの布地に鉛筆を走らせるのもずいぶん久しいので新鮮。

 

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一通り描けたら、いざ色塗り。

全然塗り方もよくわかってないのだけど、

シルクスクリーンで版を分ける感じ、

あるいは近い色ごとにレイヤーを設けるような要領で、

まずはグリーン系をペタペタと。

濃い⇒薄い、なのか、薄い⇒濃いの順がいいのかよくわからないけど、

理屈的には、モノは一番表層に表れている部分が

一番光が当たって明るいはずなので、

濃いものからじゅんぐりに塗っては乾かし、

徐々に薄めの色に展開していく。

 

最初、できるだけ写実的にリアルに描き進めていたのだけど、

モノクロと違って、色がつくと、自分には情報量が多すぎて、

違和感で酔ってしまうような感覚を覚える。

どちらかというと、

ぼんやりと頭の中で思い浮かべるくらいの不明瞭さ?

隙のある感じがあった方が、いいんじゃないだろうか。

写真のような写実に向かうよりも、

むしろファンタジー的な感じ?

絵本の挿絵のようなものの方が、よいのかも?

んん~わからない!!

このあたり、どういうタッチが自分らしいのか、

全然固まっておらず、

あれこれ作業をしては立ち止まって、

自分の気持ちよく見られる方へと進んでいった結果、

徐々に感じをつかんで、

あまり精密に塗りこめていくというよりも、

フリーに筆を走らせていく方が心地よいということがわかってきた。

 

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グリーンが終わったら、今度はブルー。

空を綺麗に塗り上げて、続いて川。

川は水の表現がとても難しい。

空を映し出すから青いけど、その下の地面の色やら影やらが混ざるから、

空と比較して少し濁らせたり。

川の感じを出そうと、グラデーションをつけたり、

色々と試行錯誤したけれど、ちょっと手数をかけすぎたかもしれない。

もっとシンプルにした方がよいのかもしれない。

これは今後の課題になりそう。

 

あとは後ろの北山を描くがあちらは遠いので、

糺の森の存在感よりも弱くして

濃淡をつけることで奥行きを出す。

そうこうしてようやく、背景はできあがってきた。

 

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この風景だけだと、なんだか殺風景で、

やはり鴨川デルタは人の憩いの場だから、

人の集いを描かないわけにはいかない。

学生さん、犬の散歩中の人、会社員、色々な人がここに立ち寄って、

ひと時を味わう、それが表現てきたらいいなあと。

あれこれ書いていると、

なんだか可愛らしい絵本の世界のようになってきました。

 

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あとは色々と手直しをちょこちょことやって、

1週間くらいで完成!!

いやあ、面白いものに集中し時間はあっという間でした。

楽しかった!!

 

20年ぶりくらいに、色を塗って絵を描きましたが、

思いつきのまま書き始め、色を塗っていったので、

自分がどんな色を作って、

どう塗分けていくのかもわからないままで、

塗り終わって初めて、

ああ自分はこういう色を好むのだなと気付くくらいで、

とっても新鮮でした。

よくよく考えれば、色をチョイスする場合(例えば山道具やロードバイク等)、

自分はできるだけカラフルなものを好む傾向なので、

そういうのが絵にも表れているのかなあと思います。

 

そして、ディテールにとことんこだわって、

細部をどんどん描きこんで、

精密に写実的に表現するということも

もちろんとても高度な技術を要する難しいことなのですが、

逆にディテールを省いて省いて、

どうにかこうにかそのもののエッセンスだけを残して

具体が抽象をどうにか飛び越えないくらいで寸止めするようにして、

絵を見る人がはっきり何を描いているのかは理解できつつも、

ディテールの部分については、

その見る人が頭の中のイマジネーションを使って補うくらいのもの、

を表現する描き方がどれほどに難しいかというのも痛感しました。

自分は音楽もやりますが、その作り方にも通底していて、

要はあれもこれも、やろうと思えばいくらでも

増やして塗り固めてできるものを、

余分をそぎ落としていく引き算の手法が、

絵の世界でもまた有効なのだろうと思います。

正直、絵を見つめていると、

あそこが気になったり、ここをもうちょっと変えてみたり、

何か加えてみようかと、いくらでも続けられそうですが、

恐らく肝心なのは、あれもこれもを盛り込むのではなくて、

どこで筆を置くか、その”止めどころ”なのだろうと思います。

まるで写真のようにリアルすぎる絵よりも、

絵は絵として存在感がある方が味わいが出るような気がします。

そのちょうどいい落としどころは

これから見つけていかねばなりません。

 

技術的にはまだまだこれからだし、

ああしたいこうしたいは尽きないけど、

とにかく滅茶苦茶楽しんでできたので自分的には大満足。

また似顔絵描きとは違った新しい遊びを覚えてしまいました。

まだほんの1枚目でしかありませんが、

これからもちょくちょく描いていきたいと思います。 

 

 

 

しんご presents 「Home」 Vol.1 at 福島PINEBROOKLYN

日曜日。

いつもお世話になっているレトロ印刷さんの

名物アフロティックお兄さん、

しんご君の主催のイベントがある、

しかも、おみそはんが出演されるというので、

家族で行って参りました。

 

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会場は、福島の路地裏にあるPINEBROOKLYNというスペースで

1Fではコーヒーやパン、

2Fはライブ会場とプレイルームに雑貨ブース、

3Fはフードと建物全体で色々楽しめるようになっていました。

 

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まずは腹ごしらえにと、3Fのフードへ。

「スパイスカリーて」「イーカスーク」「ニューフジムラ」の

3店舗出店されていましたが、

この際なので全部いただきます!

それから物販関連を見て回ったり、ダンスを見たり。

 

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そして16:30からは”おみそはん”こと、

DJみそしるとMCごはんのラーイブ🎵

いつものように、ノリノリ&チャーミングに、

食べ物のあれこれをラップ。

高野豆腐と切微子大根をかけたじゃんけん大会や、

一人バトルなど、色々と創意工夫で楽しませてくれました。

 

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ライブ後にご挨拶。アンサンブルズ東京ぶりですが、

DJかしわとMCささみのことちゃんと覚えていてくれていました!!

お土産に、いつものスリマッカ似顔絵グッズをお渡し。

おみそはんなので今回はエプロン。

 

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あと、この1年くらいずっと、

月イチくらいでお会いするシングルマンさんとバッタリびっくり。

本当最後までいたかったのだけど、

この日はお雛祭りという事で帰りました。

しんご君、楽しいイベントありがとう!!

 

 

 

明石トライアル走

土曜日。

春のフレッシュの出場が無事決まり、

ここからは自転車体力の復活のため、しばしトレーニング期間。

自チームはなかなか魅惑的なコースレイアウトになっているのだが、

局面によって、タイムスケジュール的にタイトなところがある。

そのため、本番までに各所で試走をして、

ペース的な面をトライアルしておかないと厳しくなるため、

レーニングも兼ねて、この日はソロで明石までTT風味にトライアル。

 

まずは12時ジャストに毛馬閘門を出発。

そのまま淀川左岸をひた進む。

R2は淀川大橋が工事中なのと、御幣島の交差点や、

尼崎周辺の交通事情、あるいは路線バスとのバトルなど、

巡行に支障をきたす要素満載なので使用せず、R43に出る。

 

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出来島大橋・中島大橋・辰巳橋と渡り西進。

交通量は多めでトラックなどの大型も多いが、

路肩は十分。

途中で、クロモリに乗ったベテランのおっちゃんが話しかけてきてご挨拶。

ただ変にバトルになってペース上げてしまったり、

それを嫌ってペースを落としてしまったりして、

本番時のペースと大きく異なってしまうと、

時間の計測にならないので、少し距離を開けて。

おっちゃん、なかなか速かったなあ。

武庫川大橋は回避して、南武橋へ。

おっちゃんはそのまま直進していかれた。

南武橋は工事をしているので注意が必要。

そこから県道342~193とつないでいく。

これは名神の西宮ICを回避するため。

ただ、ららぽーとのある甲子園から津門辺りまでは、

ロードサイドの買い物客の車が

左レーンを占拠していたりするので注意が必要。

そのまま芦屋川にぶつかり、そこからはR43に復帰。

この辺りはトラフィックもスムーズなうえに、

信号を少なめに行けるのでペースを上げられる。

摩耶からはHAT神戸のある海岸通を経て生田川へ。

目安となる京橋のところで約1.5h。

残り20kmを1.5hだから、計算上はずいぶんゆとりができました。

 

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そのままR2を西進。

七宮のところはうまく流れに乗れず、二段階でR2へ。

ここは大抵トラフィック危険なので無理しない。

和田岬線をまたぐ陸橋を越え、その先の湊川も越える。

長田のセブイレで休憩。ここはCP1に設定している。

すぐに買ってリスタートせず、6,7分ほど待機して時間待ち。

本番では複数人がレシートをもらう必要があるので、

その程度の時間をみておく。

14時ジャストにリスタート。

残り16kmを1h以内想定。

 

須磨に入り、JRをまたいで、その先の海岸線に沿った高速ライン。

ここは後ろからやってくるローディーさんにバンバン抜かれる@@

みんな速いなあ。衰えをまざまざと感じながらも、

自分も必死のパッチでペースを上げる。

本番時もここは自動的にペースが上がるでしょう。

その先の垂水~舞子のところは

相変わらず狭い道路が渋滞していて注意が必要。

明石海峡大橋をくぐって、朝霧からはR28へ。

残りをこなして、14:40に明石港着。

タイムは2時間40分。ということで、20分余裕がありました。

自分の遅いペース、それもソロでも問題がない事がわかったので、

チームで先頭交代しながら行けば、

これよりも遅くなることはおそらくないと思います。

ただ、当日の天候や風向きもあるし、

パンク等のメカトラが発生するとかなり厳しくなるため、

油断はできません。

 

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とりあえず無事到着したのですが、

朝起きてから何も食べずに出動してきたので、

もうハンガーノック寸前。

ということで、明石といえば玉子焼き。

 

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それから魚の棚をのぞいて、タコのうま煮と、

ちょっと早いけど、

兵庫の春の風物詩のいかなごくぎ煮をお土産に。

嫁子大喜びでした。

 

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帰りもトレーニングのつもりでペース上げ目で神戸まで。

そこから裏道に入り、のんびり進むと、魚崎郷に入り込み、

ちょうど目の前に、大好きな櫻正宗!!

焼稀は毎度お世話になっているお酒ですなあ。

で、この季節だけの純米原酒を買って帰ります。

ザックがパンパン@@

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R43は回避して裏道で夙川まで進み、

そこからはR2。

なかなかトラフィックが混雑していましたが、

無事にくぐり抜け、淀川大橋を渡って、淀川左岸。

19時には帰宅。

いかん、練習せな!

 

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<トライアルタイム>

12:00毛馬閘門⇒12:16R43⇒13:02芦屋川⇒13:35神戸京橋

⇒13:53PC1長田14:00⇒14:30舞子駅前⇒14:40明石港

 

走行距離:115.2km

TOTAL:258.3km