林 正樹 「森は奏でる」太田美帆、坂本美雨、武田カオリ at rizm篠山
先週末のこと。
先月に引き続いて篠山にあるコリシモさんへ。
前回はFOLKROREのみなさんと美雨さんとの
素敵すぎるコラボレーションでしたが、
今回はピアニスト林正樹さんと、3人のDIVAとの共演です。
そのDIVAとは、おなじみの美雨さんと美帆さん、
それに加えて武田カオリさんと、なんとも豪華な顔ぶれ。
それぞれ単独でやられているボーカリストが、同じセットで
そろい踏みでライブをするというのはなかなか聞いたことがありません。
それぞれの持ち味がどのように化学反応を起こすのか、
とっても楽しみにしておりました。
まずはアプローチ。
JR福知山線で相野駅まで行き、
そこから今田集落までは
1日3便しかない路線バスでドンぶらこっこ。
マイカーじゃないとなかなか大変な場所にあります。
到着したらまずは、ちょっとブレイク。
魅力的なスイーツの中から甘夏のレアチーズケーキをいただきます。
入場の時間となって受付に行くと、
子連れだという事で、最前列へ案内されました。
いやあ、こっちもドキドキするわあ。
で、あれやこれや外で開演を待ちわびていると、
美雨さんや美帆さんがやってきて、ご挨拶。
すっかり覚えていただいて、感謝感謝でございます。
特に上の娘は、いつでも大人気。徳を積んでおりますなあ。
そうしていよいよ小さな里の小さな音楽会がスタートしました。
まずは、林さんによるピアノソロを3曲ほど。
続いて、美帆さん、カオリさん、美雨さんの順番で、
林さんの伴奏に合わせて3曲ずつ披露していきます。
3人とも声も雰囲気もスッバラシイのはもちろんなんだけど、
唄い方や歌のチョイス、全く装いが違っていて、面白い!!
まるでLOOKチョコレートのように、1度で4つの味を楽しめる
とても贅沢な時間でした。
林さんのピアノはとても生き生きと饒舌で、
お茶目で礼儀正しく、
時にスリリングに慎重に、時に軽やかに、
この宇宙のあまたに散らばる音を拾い集めて、
豊かな物語に満ちた曲を積み上げてゆく。
その様はまるで手品を披露するかのような塩梅でした。
美帆お姐さんのソロ。
ほのかに伝わる緊張を払って、
少しずつ丁寧に丁寧に声を紡ぎだす様がまるで少女のよう。
いつもお話ししている時のちゃっきちゃきな感じとのギャップが
とても愛おしい。
いつもは主にラテン語で聖歌を歌っているのだけど、
今回は久しぶりに作詞作曲をした曲(タイトルはまだ未定)を披露していて
とても新鮮でした。
3曲目で「飛べなくても、飛べなくても」と、
胸の内から思いの丈を、静かに世界へと解き放つ姿を見て
思わずウルっとなってしまいました。
そして2人目の武田カオリさんは初めて生の歌声。
色々なCMやTVドラマで使われている曲を歌っているのだけど、
なにより大好きなNHKの『京都人の密かな楽しみ』のテーマ曲である
『京都慕情』を目の前で聴けたのは感無量でした。
なにせ、あの曲こそがあの番組をまさしく物語っているのですから!!
原曲は、渚ゆう子が唄ったご当地歌謡で、
作曲はあのベンチャーズ!!
なので、実はかなり明るく軽快な曲なのですが、
阿部海太郎さん(この方もスッバラシイ)の手によって
アレンジされたテレビ版は
しっとりと落ち着いた儚い曲に仕上がっています。
カオリさんは歌声も、立ち振る舞いも、
ムーディーな色気を感じる方で、その落ち着いた低音ヴォイスは
まるで深緑のベルベットのよう。
すっかりその歌声に酔ってしまいました。
そしてラストは美雨さん!!
新緑の森を颯爽と吹き抜ける風のように、
優しくぼくらを撫でる美雨さんの歌声。
DIVAとはまさしく美雨さんのためのコトバだ。
何だろう?声の力?歌の力?人の力?
世界を浄化する何かが間違いなくこの空間を包み込んでいる。
はっきりとそう感じられるほど、美雨さんの歌声、存在は神々しい。
そしてラスト3曲目は
まさかまさかの『Get Wild』!!
いやもう激アツ、胸アツでした。
と、なんとも贅沢で充実の時間を過ごすことができました。
が、ライブが結構押してしまって、
最終バスが15分後に出てしまうので
慌ててご挨拶と写真だけ。
近いうちにきっと、また会いましょう♪