記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

蓮沼執太×ユザーンLIVE in KYOTO2018 at 京都メトロ

現代NYとインドタブラ.2つの才能が世界航路を逆周りで巡り巡って、
今宵京都メトロで交差する。
鼓動のように脈打つリズム。
しなやかにカーブを描くメロディー。
発光する有機体ような音楽は間違いなく未来を指し示していた。



金曜日の晩。
待ちに待った蓮沼ユザーンのライブに京都メトロへ。
先日の千日前ユニバースでの蓮沼フィルのあまりのすばらしさに
即日予約を入れたのだけど、
あれだけNY仕込みのコンテンポラリーで洗練された蓮沼ミュージックと、
それとはある意味真逆の
ご存知ユザーンさんの土着的なインドタブラ調べとの融合。
果たしてどんな音楽が生まれるのか。めちゃくちゃ楽しみでした。



結論から言うと、もう最高なんです。
中毒性のあるPOPでキャッチーなメロディに、
まるでドラムンベースのように、
ドクンドクンと生々しリズムが上乗せされ、
実にCOOLなグルーブが生まれる。
蓮沼フィルでもそうだったが、
一聞すると、いかにもデジタルな造りのメロディやリズムなのだが
それを指打ちで打楽器を弾くという、
最もプリミティブでアナログな技法でもって生み出すことで
デジタルにはないダイレクト感が生まれ、
直接オーディエンスの心臓にぶち込まれる。
あの心地よさというか、ライブ感っていったい何なんだろう?
そしてあの2人はそれをはっきりと確信犯的にやっている。
もう、天才。天才です。




いつでもどこでもニュートラルな蓮沼さんと
ほのかな自虐冴えわたるユザーンさんのコンビネーションは
音楽はもちろん、トークの掛け合いでも絶好調。
シャレの効いた『ギンビス』『ベーグル』なんて、
もう非の打ち所がない!




U-zhaan×環ROY×鎮座DOPENESS / ギンビス




終演後、このところよく顔を合わせる番台さんとこんにちわ。
先日の野音の話とか、全感覚祭の話させてもらいました。
そうしていると、ユザーンさんが通りがかったので、
いつものように似顔絵バッヂを贈呈。
「え?これ、くれんの?」とご機嫌で受け取っていただきました。
このあと会場はごった返しで、
蓮沼さんには声掛けできずでしたが、
大満足の夜でした。