記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

伊賀ライド

これまた時系列がバラバラですが、先日の伊賀ライド。

全盛期の1/10も乗っておらず、

自転車の人というのもはばかられるほどなので、

もうそんな風には言わなくなりましたが、

それなりのロングライドも春のフレッシュ以降乗っていないので

たまにはまとまって走らにゃということで、

伊賀辺りまでお昼ご飯を食べに行くことにします。

 

前日に、リアのホイールを交換。

もう生ハムのようにリムがペラッペラになったコスカボちゃん、

木馬の店長からも、もういつ何時、

衝撃で割れてしまうか知らんよと言われていて、

そんな爆弾を抱えながら走れないので、ついに引退です。

2011モデルだからかれこれ8年、

あっちこっちロングで酷使してよく走ってくれました。

お疲れ様です。

代わりに、全然出番がなく埃をかぶっていた

シマノデュラC24をひっぱりだしてきて装着。

ディープホイールじゃないからビジュアル的には少しダウンするけど、

まあ自転車に必要以上に投資することはもうないから、仕方がない。

 

さて、ライド。

まずは自宅から城北運河沿いに鶴見緑地方面へ。

北方で曲がって、第2京阪のお決まりコース。

R163を避けて、旧街道経由で清滝のふもとへ。

サイコンがないので、ヒルクラTTのはしませんが、

久々なのでそれなりにそれなりに。

序盤の側道を上がり、いったんくぐってスロープ。

1つ目の信号の先に、先行するローディーさんがいましたが

2つ目の信号で一旦降りられた。

信号のタイミングが良くなかったのかな?

ホテル前を過ぎ、クリーンセンターのところで

さっきのローディーさんにパスされてビューンと行ってしまう。

クネクネ区間を過ぎて、ダラダラと峠まで。

もうすでにしんどい…

全盛のころは夜中に何本もアホみたいに登ってたけど、

もうあんなのは体力的にも時間的にも無理ですなあ。

 

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休憩なしで反対側に下るが、

どうもブレーキバランスがよくなくて、ダウンヒルが安定しない。

この後何度か調整するのだけど、全然フィットせず。

さて、霊園の先で混雑するR163に合流。

でっかいトラックが何本も真横をかすめて、すこぶるストレスフル。

しかし遠回りしても仕方がないので、引き続きR163トレース。

けいはんなの入り口の乾谷西を過ぎるとようやく道は空き気味になる。

近鉄をまたいで、そのまま細い旧道を直進し、木津駅。

JRくぐって県道47号へ。この道は走りやすくて好きな道。

加茂へは行かず、堤防の道をトレースして恭仁大橋を渡る。

菜切橋でR163に復帰すると、ここも交通量が多くて萎える。

長めの笠置トンネルの突撃アタックは、

タイミングよく後続の車が来ずにセーフティーにクリア。

大河原の手前で旧道へ。

久しく来てないうちに、新しくバイパスの新道ができてたんだね。

トラフィックに刺激されて、そこそこしっかり走り抜けてきたので、

この区間は緊張を解いてのんびりと木津川を眺めつつ走る。

ここの沈下橋は無事だったみたい。

 

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押原ですぐにR163本線に合流し、

ぐいっと登ってズシャーッと下って、

道の駅お茶の京都みなみやましろ村でトイレ休憩。

ここも初めて入った。

すぐにリスタートして、月ケ瀬口から島ヶ原バイパスへ。

長い長い登坂車線ののぼりがしんどい。

ピークを過ぎて長い下りも、

マシンバランスが不安定で安全第一で下る。

もう少しだけ登り返しを終えて、木津川を渡る。

とりあえずランドマークの伊賀城まで行くことにして

小田西で折れて、短いスロープの上りをクイっと上がる。

ひとまず伊賀まで無事にやってきました。

 

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お目当ての飯場は少し離れているのだが、

その前に、ちょいと駅前でドリンク休憩。

忍者市駅とありますね。

線路からも派手なのがのぞいてます。

 

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で、バス停の方のベンチでドリンクをがぶがぶやっていると、

なんだかとっても目立つバスが向こうからやってきました。

車体全体を埋め尽くすほどの白装束の忍者たち。

んんん?

これはどこかで見たことがあるぞ???

もしや?と思ったら、なんと、なんと、

いつも想像力溢あふれるストーリーの世界とともに

似顔絵を描いてくれる

おおえさきさんのデザインのバスでした!!

採用されたことは知ってて、

いつか実物を見たいと思ってたのだけど、

突然の登場に、びっくらポン!

実際デザインが走っているのを見てとても感動しました。

 

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さて、お腹もそろそろ減ってきましたので、目的の場所へ向かいます。

駅を出発し、八幡まで南下。

そこかR25に入ります。

このR25紀伊半島を横断するようにして続く長大な道で、

東の端は四日市の大里町でR23と接続している。

西の端はというと、なんとあの梅田新道なのです。

つまりこの一見のどかな里山の道に見える道は、

やがて大阪へとたどり着き、大阪一の目抜き通りである御堂筋となって

フィナーレを迎えるのです。

まさか同一の道とは全然結びつきませんねえ。

しかもこのR25は柘植の先のイシバシ工業のところはダートまであります。

そういえば、一度、R25を完全トレースするライドをやったなあ。

 

 

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このR25は旧道で、本線はあの悪名高き名阪国道

あちらはびゅんびゅんと車が行き交っているけれど、

こちらはほとんど車も来ないのどかな里山道で、

ライドにはもってこいの道です。

この道を奈良方面へとのんびりバックして大内ICの少し先あたりで、

脇道へと突入し、伊賀上野サービスエリアに到着。

 

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さて着きました。

いわゆる高速のSAとはまるきり違っていて、

寂れた小さなパーキングの一角に

今にも倒れそうなボロボロの店舗がポツポツとあるのみ。

最初はシャッターが閉まっていて、やってないのかと思いきや、

回り込むとお客さんが中にいて、無事やっていました。

ということで、今回の目的はここ「お福」のどて焼定食です!!

大好きなカンザスシティバンドの皆さんが

ライブで来阪する際にはほぼ間違いなく寄るお店で、

SNSに画像が上がるたびに、食べに行きたくなっておったのです。

 

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早速中に入って、中めしで注文。

ほどなくしてどかんと、ドカ飯サイズでやってきます。

まずは豚汁をズズズ。んんんん~旨し!!

それから濃いめに煮込まれたどて焼をほおばる。

ほいで間髪入れずに飯!!

ああああ、最高す。

やっぱりこういうド昭和香るトラック野郎御用達のドカ飯最高です。

そういえばその昔、

少し先の五月橋のところにも同じようなドライブインがあって

そこのドライバー定食も素晴らしかったのだけど、

あちらは閉鎖されてしまったなあ。

 

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お目当てのどて焼をたらふく食べて大満足。

目的を果たしたのでそろそろ帰路につきます。

まずはR25に復帰して、名阪国道と並行して天理方面へ進みます。

五月橋を過ぎると、しっかりしたヒルクライム区間に入ります。

山添村までは斜度のきつい登りをえっちらおっちら。

食べたところなので息が苦しい@@@

 

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しんどいのはいやなので、

このままR25で天理に出ようかなと思ってたのだけど、

役場のところで左折しないといけないところを、

そのまま直進して名阪国道をまたいで上津方面へ一気に下ってしまう。

県道80号に入ってしまったと気づいた時には

もうそこそこ来てしまったので、このまま進むことにする。

一月ヶ瀬への分岐の集落へ大きく下って、

そこからまためえめえ牧場のある神野山の辺りまで登り返し。

そこからまた布目ダムまで一気の下り。

図らずもがっつりヒルクライムなコースとなり、

思いっきりアップダウンの応酬@@@

 

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布目ダムをすぎたら、そういえばきっつい登りあったんじゃないかと

昔の記憶を思い返す間もなく、信号の先から急登。

えっちあおっちらエアピンをこなしていたら、

後ろからローディーさんがお一人来られてご挨拶。

あっという間に去っていかれましたが、

マシンがBMC streetfire2007のブルーカラー

自分のロード初号機と全く同じだったのでちょっとびっくり嬉し。

ゼエハア言いながら登り切って、反対側へ下る。

一旦R369に入り、その先から再び鈍い登り。

ヒーヒー言いながらどうにか上り詰めて水間トンネル。

交通量は少ないが、一応アタックかけて無難にすり抜ける。

 

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反対側は大きくカーブしながら大胆に下っていきます。

そろそろ正面の空が夕方を連れてきているようで、

薄黄色になってきた。

田原辺りまで下ってくると、若干交通量が増します。

そして随分お久しぶりの奈良県ヘリポートまでやってきました。

ここはもう言わずと知れた

奈良ヒルクライマー御用達のTTコースのゴールですね。

 

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そのまま休憩なしで、下っていきますが、

やはりブレーキに不安が残るため、

スピードをしっかり押さえつつ下ります。

そうやって下っている間にも

たくさんのローディーさんが必死の形相で上がってきます。

こちらもそれなりに集中して下っているので、

お互いアイコンタクトながら挨拶をかわしつつ。

と、うしろからバイクがゆっくり近づいてきて、

そのうち前方に出て、自分を牽くような感じでしばらく並走する。

なんじゃ?と思ったら、おもむろに振り向いて、

よく見ると、姿格好が『紅の豚』のポルコ・ロッソ!!

いやあ、びっくりしたあ@@@

そんなこんなで無事奈良ま下ってきました。

 

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さて、がっつり山間を上ったり下りたり、

そして夕方になって少し寒くもなってきたので、

ここらで休憩を。

ということで、こういう時こそ、おなじみの京終へ。

駅舎の中にあるcafeハテノミドリさんです。

いつも結び音などイベントの時にお邪魔するので、

通常のカフェ営業にお邪魔するのはなんだか新鮮でした。

せっかくなのでコーヒーにチーズケーキもいただきます。

sonihouseの12面体から響くLUCA & there is a foxの美しい曲と、

入線してくるローカル線の音。

やっぱりこの空間落ち着きます。

帰り際、お店のスタッフさんと少しだけ談笑。

作品展のDMもおかせてもらえました。ありがたき!!

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さて30分ほどのんびりとした時間を過ごすうちにも

どんどん日は傾いていきます。

また次の機会に来ますとご挨拶をして、リスタート。

奈良駅を過ぎ、阪奈道路を過ぎて、法華寺方面へ。

平城京跡の辺りは、ススキが夕焼けに照らされて金色の野原。

 

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平城京を過ぎ、ナラファで曲がって県道52号。

神攻5でならやま大通りを越えて、もう一つ向こうのバス道へ。

ここも帰宅ラッシュ時間に重なってそこそこ交通量が多い。

アップダウンをこなして学研北生駒

そこからコメダの坂を上って南田原。

このまま裏清滝か盤滝か迷ったが、

そろそろ寒さも強く、暗くなってきたので、

さっさと山を越えた方がよいとイージーなR168。

長いダウンヒルですっかり冷えてしまった。

そこからは第2京阪沿いに進んで帰宅。

 

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久々の160kmでしたが、後半道を間違って

そこそこの獲得標高のあるルートで疲れました。

日没や晩ごはんの時間に間に合うように帰宅するなど、

それなりのタイム制限はあるけど、それをのぞけば、

自分のペースで走ってそれなりの用事を済ませても、

一応まだ約半日でこのくらいは走れるのがわかりました。

それよりも、ブレーキのバランスが全然しっくりこないので

それは次回(いつ?)までに調整せねば。

ということで、はからずも縁のある人のゆかりをつなぐような

伊賀ライドでした。

 

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<走行データ>

走行距離:160.1km

獲得標高:1683m

TOTAL:1284.1km