記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

『ほろ酔いの王国 吉田類展 vol.2』at 銀座三越

日曜日。

午後の予定も終えて、銀座三越へ。

類さんがちょうど個展をされていて、

出張あるんならおいでよ~と言っていただいていたので、

激励にお邪魔しました。

会場は大盛況で、出展作品もほとんどが成約済みのフダが。

しかし一点ウン十万とか、さすがに手が出せませんので、

図録だけゲット。

 

ご本人も在廊しておられて、

お久しぶりですとご挨拶。

娘からの手紙やお土産もろもろをお渡しすると、

いつものように顔がほころんでおられました。

しかし、超人的なスケジュールをこなしながら、

これだけの創作活動(絵だけじゃなく、陶芸作品も)をされるって

どんだけのバイタリティ@@@

しかも毎夜毎夜とあれだけのお酒も飲みつつです。

いやあ、そのどん欲な積極さは見習わなければ!!

でも、くれぐれも健康には十分ご配慮いただいて、

これからも大活躍してほしいですね。

 

そのあともひっきりなしにお客様が来られるので、

早々にお暇します。

また呑みましょうね♪

 

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セ・パ交流戦2019 ヤクルトvsオリックス at 神宮球場

この日曜月曜で東京出張。

朝から晩にかけて飛び飛びで打ち合わせがあるのだが、

せっかくなので、その穴を埋めるように、

遊びや会いたい人とのアポを入れまくる。

 

午前中の用事を終えて、近くの神宮球場へ。

ちょうど13時から、セパ交流戦がやっているので、

ランチを取るかわりに観戦。

関西在住でスワローズファンはかなりレアキャラですが、

一番困るのは本拠地神宮での観戦がなかなかできないので

ラストまでは見れないけど、こういう時こそ行くべし!

しかしよりにもよって地元バファローズ戦とは。

どっちを応援したらええのん?

 

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入場すると、青木選手のNPB通算1500安打のセレモニー。

我ら燕軍団が誇る安打製造機

メモリアルに立ち会えるとはラッキー。

23番がひときわ輝いております。

まだまだベテランとしてチームを牽引してほしい!

 

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お昼ごはんにはバレンティン丼。

この後も仕事があるので、ルービは自粛。

ジャンクでスタミナ満点!!

 

 

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うちの先発は高橋、オリックスはK-鈴木。

初回からボール先行で、制球に苦しんでいる感じ。

ビッキーの悪送球もあって、早々に先制点を献上…

しかしその裏、哲人が出て、ココもヒット。

チャンスで相手暴投でやすやすと同点!!

しかし、同時に1塁から懸命に走ってたココが3塁憤死。

いやあ、ひさびさに暴走見れた!

アウトにはなったけど、ハッスルしてる証拠なんで、

今日はやってくれそうな予感。

 

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引き続き、高橋の制球は悪くて、

ランナーが溜まるんだけど、

どうにかこうにか0で抑える。

そうして我らの期待の若手、村上君登場。

初めて生で見たけど、打席での立ち姿にスキがなくて、

早くも風格漂う。

ちょっとまだ守備のエラーが目立つんだけど、頑張ってほしいねえ。

 

 

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で、次の回で時間切れなのだが、

ここで打線爆発!!

山崎の出塁後、青木がライト方向に勢いのあるツーベースで勝ち越し!!

その直後にココも続いて勝ち越し!!

久しぶりに東京音頭で傘振り♪

いよいよ盛り上がってきたところですが、泣く泣く退散。

その後追いつかれたようですが、最終的に9-4で勝利した模様。

これで神宮観戦は5勝2敗なり。

 

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DARUMAさんライブ at DOORS IN HEAVEN

ブログネタがどんどん停滞中ですが、

少しずつでも書き残していきたいと思います。

 

5月某日。

自転車繋がりのDARUMAさんが、ライブをするというので

長堀橋のDOORS IN HEAVENさんへ。

仕事終わり駆けつけだったので、

演奏開始より10分ほど遅れてしまい、最後列の方から見守る。

 

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パワフルな女性ボーカルと、

ギターにベースというアコースティックな編成で、

スティービー・ワンダーシンディー・ローパーなど、

洋物を心地よいJAZZYなアレンジで聴かせていただきました。

 

DARUMAさんも、流石のテクニックと、

堂々たるプレイぶり。

自分ももっと頑張らなくっちゃなあ。

 

それにしてもボーカルの女の子が、

マダムに見た目も話し方もほとんどそっくりで、

本当に本人ちゃうかと思ってしまうくらいで、

まるで妹が演奏している親心で見守るような変な感じでした。

 

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終演後に軽くお疲れ様の声かけだけして、会場を後に。

ちょうどあまえびさんとrenconさんも駆けつけておられたようで

少しだけお話し。

いい音楽に、いい刺激をいただいた夜でした。 

2018Gパトの夏 白馬2日目 高山植物のお勉強

初日を雨の停滞で過ごしてのち、2日目の朝。 

雨雲は無事に去り、晴れ間も見えています。

朝のうちはガスが少し残りそうだけど、

それほど心配する感じでもない。

朝食を済ませ、 

ひとまず午前中は昨日できなかった

近辺のエリア確認へ向かうことに。

 

出かける前に、受付にいる世話役のチャーリーさんに、

行き先とお昼ご飯の有無を伝えるのがルール。

横では他のスタッフも集まって仕事の段取りをしています。

(といいつつすでに一仕事終えている)

朝日小屋と違ってスタッフの数も相当多いけれど、 

その分、このマンモス小屋の業務は量も多いし、

カフェレストランの方の営業もあるので多岐にわたっている。

ワイワイガヤガヤと若者は朝から活気みなぎっている。

 

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午前のパトロールに出発。

小屋を出て旭岳の方を見ると、

雲が切れて、眼下に日本海が覗いている。

3000m近い高山で、海まで見えるお山はそうない。

贅沢な風景。

だけど、あっち側は猛暑なのだそうで…

午前は頂上小屋方面や丸山方面の辺りの確認と清掃だけで

いったん戻ってお昼ごはん。

 

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午後からも近辺の確認。

ゴミの改修や看板の修繕、

ロープの張り直し等々、細々仕事をこなしつつ、

引き続き花のお勉強。

15種類くらいはどうにか覚えれたかな。

 

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それから一番人の多く賑わっている、

白馬岳山頂から三国境付近をパトロール

色々な人から質問を受けたり、

ロープ内への立ち入りをやんわり注意したり、

あとはよく見ると細かいゴミがたくさんあって回収。

(アメやお菓子の包装の切れっぱしとか、たばこの吸い殻とか)

普段は黙々と歩いていたり、景色に見とれていたりして、

全くそういう現実が足元にあるなんて

今まで見えていませんでした。

 

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15時~16時くらいとなり、小屋へ帰還すると、

何やら騒がしい。

どうも救護ヘリが来るようで、

バタバタとスタッフが対応に追われている。

 

どうも、大雪渓で落石があり、避け切れずに足にヒットして、

それでも無理をして小屋まで上がってきたようなのだが、

ケガの具合が芳しくなくヘリで降ろすのだそう。

事故の現場できちんと判断をして

大事を取って下山すべきだったんだろうけど、

それでも登ってくるのは無茶というしかないなあ。

 

しかしこんなにヘリが来るのかというほど、

我々の任務中はトラブル率が高かった。

あとで聞いたらここまでというのはめったにないらしいけど…

山で事故に遭うのは誰もが紙一重

 

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晩ごはんを終えると21時の消灯までは自由時間。

スタッフの一人がギターを弾いていたので、

ちょっとだけお借りして色々と弾いていたら、

お客さんが少しずつ集まりだって、ミニミニコンサート。

まさか、まさかでしたが、拍手をいただいていと嬉し。

そんなこんなの1日でした。

3日目につづく…

 

2018Gパトの夏 白馬1日目  初めての停滞

白馬1日目。

朝日小屋よりもさらに300mほど高い白馬山荘の朝は、

とても寒い。

毎日テレビなどから流れてくる下界の猛暑のうわさを

疑いたくなるくらいである。

この日は山に入って9日目にして初めての雨。

余計に寒さが厳しい。

 

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朝食を済ませたら、

とりあえず周辺だけでもパトロールをと、

もう少し下ったところにある村営の白馬岳頂上宿舎まで。

こちらには長野県の管轄のGパトが常駐されていて、

そちらにはじめましてのご挨拶。

それから再び稜線に出るのだが、

とにかく風が強くて、視界もほとんど効かない状態。

どうしたものかと思案していると、

白馬山荘方面から、山岳パトロールの宮嶋さんがやってこられ、

この天候だからむやみに出歩かない方がいいよと

声をかけていただいたので、小屋へ戻ることにしました。

 

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ほんのわずかの距離でも、

全くの視界不良で、横からの雨風。

30分も歩いていないが、

小屋に戻る頃にはすっかり濡れて、

冷えた体を受付のストーブで温める。

 

余りに無謀としか言いようがないが、

こんな日でも、下からは次々と登山客が上がってくる。

正直言って、自分なら大丈夫という慢心や、

事故や遭難は他人事と軽んじている人、

この程度の天候ならと甘い見通しを立てている人ばかりだ。

スケジュールや金銭的なこともあるのだろうけど、

本当の自然の脅威や、本当の自分の実力を知らないということが

どれだけ恐ろしいことか。

無事問題なく到着できたとしても、

それはたまたまラッキーだっただけのことかもしれない。

 

そして大衆心理の怖さ。

みんなが行っているのだから、当然自分も問題ないというのは、

安全性に関して何の根拠もない。

みんなが遭難して、みんなが死ぬだけ。

そういうリスクをきちんと考えたうえで、

この悪天候の中、上がってきたという感じでもない。

 

それはこの白馬岳が、最果てにある朝日岳とは違って、

北アルプス入門の山として超メジャーな山だという事なのだろう。

実際、いろんな人が、盛りだくさんで登ってくる。

そういう人たちの中でこれから活動をしていくのだ。

 

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お昼ご飯を頂いたのちも、この日は天候は一向に良くならず、

1日停滞。

朝日小屋と違って、白馬山荘では小屋のお手伝いはなく

(逆にスタッフさんの仕事を取ってしまって申し訳ない)

時間を持て余す。

自分たちの部屋は寒すぎるので、

暖を求めて食堂前の談話室へ。

植物図鑑で引き続き勉強をしたり、

テレビを見たり、本を読んだりで時間を潰す。

白馬岳では電波の具合が悪く、wi-fiも飛んでないので、

それが少し難儀。

ああ、はやく絶景の中を歩きたいなあ。

つづく…

 

 

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2018Gパトの夏 さらば朝日いざ白馬

さあ、旅立ちの日です。

この日、一週間滞在した朝日小屋を出発して、

向こうに見えている白馬岳へと転戦します。

雪倉岳を越えていくルートは、

通常タイムであれば8時間ほど。

途中、パトロールもしながら歩いて、

遅くても15時くらいまでには到着して、

あちらでの業務の準備や確認作業もしたいので、

朝食を終えて、ラジオ体操を済ませたら、

出発する予定でしたが、なんだかんだと出遅れて、

7時過ぎに出発します。

みなさんにバンザイで見送られて、

通いなれた水平道へと入ります。

また一週間の任務を終えれば、戻ってくるのだけど、

やはり別れは寂しい…

またね~。

 

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7月も終わりの頃となれば、

残雪が毎日溶け出して、日々顔色を変えていきます。

あれだけあったV字谷の雪もずいぶんと貧弱になり、

雪上を行くは危険なので、

谷の脇へとトラバースして下っていきます。

木道を歩きながら、何度も朝日岳を振り返ります。

 

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そうしていよいよ、目の前に雪倉岳がそびえます。

まずは最低鞍部までたどり着き、

そこから左手へと巻きながら、一気に登っていきます。

いつものパトロール用の軽いトレランザックではなく、

久々に一切合切の装備を背負ってなのでなかなかしんどい。

最年長コンビ、がんばりますよ。

 

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どうにか暑くなる前には雪倉の上りをやっつけて、

9時過ぎには山頂到達。

割といいペースです。

さあ、ここからは百名山の白馬岳を筆頭に、

となりに突き出る旭岳、

手前に鉢ヶ岳が雄大に横たわっています。

この景色のど真ん中をずずっと歩いて行くのです。

まってろ白馬!!

 

 

 

 

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さて、しばしの休憩ののち、

反対側の斜面をずんずん下っていくと、

雪倉岳避難小屋が見えてきます。

その周りをちらちらと赤い2人組が動いているのが見えます。

おおお、あれはもしや、カメちゃんと姫!?

初日一緒に上がってきた朝日・白馬班のもう一班は、

自分達とは逆の動きで、一週間の白馬での任務を終え、

朝日小屋に向かっていて、

ちょうどいい場所ですれ違うことができました。

2人とも元気そうでなにより!

ここで、いろいろと任務の引継ぎや、

スタッフのことや、

小屋の暮らしのあれこれ(洗濯は?食事は?ルールは?などなど)を

細かに情報交換します。

15分ほどの滞在ののち、お互いの健闘を祈って、出発。

彼らとはまた1週間後の交代の時にすれ違います。 

 

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雪倉岳を越えると、鉢ヶ岳との間の広大な鞍部を横断します。

そうして鉢ヶ岳の東側の斜面を巻いていくのですが、

この時はまだいくつもの谷筋に、

嫌な感じで雪渓が残っていて、

小さなステップを切りながら横切っていきます。

 

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鉱山道との分岐を過ぎたところにある

小ピークで昼休憩を入れることにします。

小屋の女性陣がこさえてくれたおにぎり。でっかい!!

これ食べて元気出して張り切って行って来いよ~と

励まされているようで、疲れも吹き飛びます。

曜日的にも、エリア的にも最果ての山域ということもあり、

全然人がおらず、

この圧倒的な絶景を二人締めしながら、

のんびりと昼飯を食べるというのは、もう役得ですね。

 

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30分ほど休憩をして、いよいよ白馬岳に向かいます。

まずは目の前の支尾根に取り付くための急登をやっつけます。

白骨を敷き詰めたようなザレザレの道を

ガシャリガシャリと登っていく。

途中咲いている高山植物を図鑑でチェックしながら、

お勉強も忘れずに。

コマクサやウサギギク、イワギキョウ、タカネツメクサ、

イワオウギ、クルマユリなどなど。

ちょっとした花弁やガクの形状の違いで、

種類を見分けないといけないので、なかなか覚えられません!

 

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このあたりは、尾根が広大で、

ガスっている時などは道迷いしやすいので、

石を並べてわかりやすくルートを作ったり、

色々な作業しつつ、ようやく三国境までやってきました。

ここは読んで字のごとく、3つの国の境界点で、

今我々が歩いてきた富山県と、これから向かう長野県、

そしてもう一方の新潟県の県境です。

ようやくこれで、栂池からの主稜線に乗ることができました。

さすがに、ここからは登山客の往来が多くなり、

トロールのシャツと腕章をしている我々に

声掛けしてくる方も増えます。

本来は高山植物のパトロールが任務だけど、

一般の人から見たら、

トロールの人っていう認識だけで、

山岳警備隊や山小屋の人と区別なく、

何かあったら頼りになる人になるので、

色々と道案内とか、ルートのこと、色々声をかけてきます。

こちらも可能な範囲で

いろいろお助けキャラとして頑張ります。

 

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三国境から、白馬岳の頂上のすぐそばまでは、

多少険しい岩場を進んでいきます。

といってもメジャールートなので、

しっかり整備されているのでまず問題ない。

30分ほどで標高2932mの白馬岳に登頂。

3年ぶりにやってきました。

ここがこれから毎日何度も訪れることになる職場になります。

 

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山頂から、これから我々が一週間拠点とする白馬山荘は

目と鼻の先。10分とかからず下って、

まるで立派なリゾートホテルのような巨大な小屋に到着します。

なんだかんだ6時間弱で到着できました。

おじさん頑張った。

それにしても、それにしても、

設備の大きさも、人の多さも、

何もかもが朝日小屋とは違います。

田舎から大都会へとやってきたような、

カルチャーショック。

 

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まずは受付へ出向いてスタッフの皆さんにご挨拶。

すぐに部屋へと案内されて、荷物の整理。

個室ですが、タッパのあるおっさん2人入ればギュウギュウです。

身支度を済ませて、再び受付へ向かい、

スタッフさんに色々と山荘を案内いただきます。

受付だけで1棟あり、宿泊棟が2つに、

でっかい食堂、他にレストラン棟まであります。

さすが日本最大級の収容人数を誇る山小屋です。

夕食も、週末の繁忙期などは、

3回戦・4回戦は当たり前で、

やはり白馬岳は人気の山なんだなあと実感します。

スタッフの数もかなり多くて、

アルバイトの学生さんが忙しく働いていたり、

それとは別で、昭和大学の学生さんが

山岳診療所で研修されていたり、

とにかくどこもかしこも人で賑わっています。

これだけの人数ということもあり、

ここでは小屋の手伝いは任務ではないようなので、

本来の任務に専念することになります。

そこも朝日小屋とはまるっきり違っていて、

それはそれでなんか淋しいかなあ。

 

夕食までの間、テラスで絶景を堪能。

向こう側にそびえるは、白馬三山の杓子岳と白馬鑓ヶ岳、

そして黒部峡谷をはさんだ向こう側には、

霊峰立山剱岳

文句なしの絶景。

刻一刻と変化する雲の流れを追っているだけで、

もう飽きることを知らない。

これから1週間この景色の中でどっぷり。ああ、贅沢だ。

 

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夕食の声がかかり、食堂へ。

でっかい食堂にたくさんのスタッフがどどどっと。

この日の献立はハンバーグ。

この日はよく歩いたのでよく食べた。

 

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さあ、明日からはまた新しい一週間。

つづく・・・(そのうち)

 

2018Gパトの夏 はじめての休息日

はい、去年の夏のことをいまだに

半分も書ききれていませんが、

気長に、でも間違いなく書いていこうかと思います。

 

前日、学校登山の助っ人として、

イブリ山頂まで水歩荷して、無事に役目を果たしたのだが、

小屋へ帰還後に体調がすぐれず、

下では看護師をされているKさんから熱中症と診断されて、

あえなくバタンQとなり、まさかまさか、

ゆかりさんの部屋で一晩寝かせてもらうということに。

 

翌朝も、大事を取って当番を外してもらい、

ゆっくりと回復に努める。

中学生たちが朝食を終えると、いよいよ下山。

朝日小屋名物のバンザイでお見送りです。

 

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しかし平和な時間もつかの間、

厄介な事態が発生したため、

本当は学生に付き添って下山するはずのKさんは、

ヘリにピックアップしてもらって下山となります。

我々が任務に就いてからほぼ毎日何かが起こってる…

(それだけ油断できない山域ということでもある)

それにしても完全装備で緑の中佇むKさんは

まるでリック・ディアス

山の漢はやはり佇まいからカッチョエエです。

暴風を連れ立って、ヘリがたちまちやってきて、

あっという間に去っていきます。

 

そして、朝日小屋で一番多忙な一日を終えて、

短い休暇を取るUちゃんや、週末だけの助っ人陣も、

そろそろと下山を開始します。また会いましょう!

 

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この日、我々Gパトは、期間中2度ある休みを取ることにしました。

何しろ翌日、我々も1週間の朝日小屋での任務を終えて、

次の白馬山荘へと転戦しないといけないため、

それに備えて、体調を戻さないといけないためです。

といっても、小屋のお手伝いはもちろんやりますが、

あとの時間は自由時間。

自分は午前中はもう少しだけ寝かせてもらい、

昼はカナさんと近くまで散歩して、ます寿司ランチ。

下山したUちゃんのギターを借りて、ちゃかちゃか練習したり。

のんびりとした一日を過ごしました。

いつも、あくせくと次の目的地を目指して、

歩いて忙しい山行ばかりだけど、

こんなどこにもいかず、ぼおっと景色を眺めるなんて

本当に贅沢そのもの。

 

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晩ごはんは、明日の我々の門出?のために、

いつもより腕を振るって豪華な食卓にしていただきました。

あああ、感謝です。

この頃には体調も問題なく、食欲もあって、

ついつい食べ過ぎてしまいます。

本当に、朝日小屋は食事が大充実で、

下山するまでに痩せるどころか

太って帰ってしまうんじゃないの?って心配するくらい。

ありがたい。

 

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さあ、翌日はいよいよ、白馬岳!!

どんな冒険が待ち受けているのか、

ワクワクドキドキ。