記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

「サウナの梅湯」

18時を少し過ぎところで無事に京都駅まで戻ってきました。
思いがけずバスに乗れたことで時間が余り、
予定では19:30に丸太町に行けばいいので、
次の予定の前に汚れと疲れを落としたいと思って、
京都駅から五条方面へ。
15分ほど歩いて向かった先は、
高瀬川のほとりに立つ「サウナの梅湯」さん。
しかし味のあるネオンです。


↓サウナの梅湯


つい先日、東京遠征で訪れた西川口の「喜楽湯」の番頭さんから
お兄さんが京都で銭湯をやっているという情報を聞いたので
これは行かねばと思っていましたが、
こんなすぐに機会が訪れるとは。
番頭さんに、こうこうでと経緯をお話しすると、
大変喜ばれました。
弟さんもええキャラでしたが、お兄さんもなかなか。


↓ハイカラで庶民的


では早速お邪魔をしてみますと、まず番台と靴箱があり、
そこから小上りとなって男女の脱衣所に分かれています。
ここの雰囲気はなかなかレトロチックで京都らしい佇まい。
さっそく脱衣所へいくと天井にはステンドグラスがはめられていて
なかなかハイカラやないですか。
夕暮れ時ということで地元の方と思われる年輩の方が多かったですが、
近くのバックパッカー宿に宿泊していると思われる外国人客も結構いたり、
若者の旅人もたくさんいて、
この雑多な客層もまた京都たる所以かと妙に納得。
浴室は、弟さんの所と違い、ド関西スタイルで、
右側の壁に洗い場が連なり、
空間のど真ん中に大き目の浴槽が1つ、2つ、3つ、
強めの設定の電気風呂と、名前の通りのサウナも一番奥側に。
あと水風呂には石のアーチがかかり、滝からは冷たい水がコンコンと。
天井は結構低くて、ぎゅっと詰まった感じです。
湯はちゃんと薪で炊いてはるそうです。
しっぽりというよりも、まさに下町のワイガヤに溶け込むような庶民の湯でした。
この空間や音響を生かしたイベントも月イチでやっているようで、
ここも銭湯文化の灯を消さないための創意工夫として、
集いの場としての可能性にチャレンジしていました。
少しターミナル駅からは距離がありますが、
ここだけに足を延ばすだけの魅力がたっぷりありました。
京都へ行くときはぜひ立ち寄りたいと思います。


↓ええ月出とります


温かい湯に心も体もさっぱりして、
この日のメインイベントへと足取りも軽く向かうのでした。