記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

京都の新アトラクション ホルモン千葉

梅湯ですっかりぽかぽかになって、お腹も鳴ります。
もう頭の中には肉が浮かんで仕方がない!!
ということで、そのまま木屋町を上がって四条へ。
道中にも気になるお店、新しくできた店が誘惑するが
全部すっ飛ばしてきたのは「ホルモン千葉」!!
いつもは大行列で入ろうにも入れなかったのだけど、
この日は遅々だったのですんなり入れました。


↓ホルモン千葉


ここは、新鮮なホルモンの質は当然のことながら
焼き方にも相当なこだわりがあり、
客は手出し無用。
常に対象が焼き加減を見ながら、食べごろを教えてくれます。
鍋も変わっていて、わざとナナメに傾斜をつけた状態で火を焚き、
そこから滑り落ちてくる肉の油を、
なべ底にあけた穴から特製の黒ダレで受け止め、
肉のうまみを逃さないような工夫がされています。
と、書くと、相当頑固で気難しいお店に感じるかもしれませんが
全然そんなことはなく、怒られることもありませんので。
美味なるお肉が届くのに、ただ身を委ねておればオールOK!!


↓手出し無用につき


色々単品もありますが、
お客のほとんどが注文するコースが何よりの近道。
突き出しの煮込みに、
コク塩5種に、タレが4種、それに〆にソバorうどんも選べて
2500円のパラダイス♪


↓コースいただきます


とりあえず、サウナで火照った体にビールを流し込みます。
グビグビ。
待ちきれずに、コースとは別で、生ものを。
大好きなハツ刺し。
いやあああああああ〜なまら旨い!!
塩で食うもよし、ショウガ醤油で食うもよし!!


↓まずは突き出しの煮込みでビール


↓ハツ刺し


そのうちに、コンロに火が点けられ、まずは塩。
アカ(赤身)、マルチョウ(小腸)、アブシン(舌元)、
タンコリ(関節)、ツナギ(首)のラインナップ。
じわりじわりと汗をかくお肉。
頃合いを見て順次、これ行けるよと合図に合わせてパクッ。
なんじゃこりゃ〜!!!
心の中で松田優作バリに叫びつつ、
一噛み、一噛み幸せを噛みしめます。
思わず大将と目が合って、
つい「シアワセです(はあと)」とつぶやいてしまったら、
大将は何も言わなかったけど、口元をニヤリとさせ、
「せやろ」と言わんばかりの表情。
参りました@@


↓まずはコク塩5種


油を通過したモヤシがこれまたおいしくて、
上に乗っかった塩だれを絡めつつ、箸休め的にいただく。
コレがいい塩梅でお腹を満たしてくれます。


↓もやしもどっさり


続いて、黒ダレ編。
先ほどから肉の脂がトポントポンと注がれたタレが、
艶やかにテカっております。
このタレに付けて食べるのではなくて、
タレに絡めて対象が肉を焼いてくれるスタイル。
タレ編はアブシン(心臓)、ホソ(小腸)、
ホホニク(ツラ)、アカセン(第4胃)の4人組。
一度タレをくぐって、黒光りした肉が、
抗いがたい匂いをまき散らしながら、焼けていきます。
ゴクリ、生唾が喉元を過ぎる。
いかん、食べずとも旨い。
果てしなくも感じた待ち時間を経て、
ようやく大将からGOサイン。
火傷もいとわずに、放り込む。
カリッ、フワッ、ジュワ〜。
こんなもん、旨いに決まったぁるやろ〜@@@
あっという間にペロリ。


↓続いて黒ダレ4種


↓一服


肉を平らげても、引き続きモヤシが待ち構えている。
このモヤシにちょんちょんと黒タレを付けながら食べる。
もうそれだけでおビールちょーらい。


〆はどっちします?と大将
いやいや、シレっと聞くけど、
それ究極の選択やからねっ!!
悩みに悩んだ末に、うどん行っとこ!!
で、うどん玉ど〜んの、タレ絡め〜の、
もやしも入れ〜の、ねぎぶっかけ〜ので、
ラストに生卵トッピンッ!!
思わず、「あっ!それズルい!!」と声を漏らすと、
大将「ズルない!!」
甘味辛味、コクの三拍子で無双化した麺をすすれば、
もうぐうの音も出ない。
これはもう完敗に近い。負けました@@


↓〆はうどんチョイス


帰りには、口直しのミックスジュース1口に、
口臭用のミンティアまでくれちゃいます。
お会計の際、大将に思わず一言「惚れました」
大将、やわらかい顔で「また来てやぁ」


これはもう京都の新名所、新アトラクションです。