2018Gパトの夏 白馬4日目 白馬三山
白馬4日目の朝です。
この日も清々しい朝で、見事な景色が広がっています。
昭和大学の学生さんたちが任務交代で下山していくのを見送って、
我々も出動。
この日はお昼ご飯をパン弁当にしてもらい、
夕方まで通しで遠くまで遠征します。
この日は、白馬三山と称される
「白馬岳」、「杓子岳」、「白馬鑓ヶ岳」の3つの頂を
まとめてパトロール。
丸山を過ぎると、一度大きく下って、緑の鞍部へ。
そこから台形型に横たわっている杓子岳に取り付きますが、
長い長い斜面をジグザグとこなしていきます。
中間の岩場からは斜度が緩み、
周辺はカラカラの石の山 へと姿を変えていきます。
ほとんどの登山客は、
さらに上部の岩場を詰めて杓子岳のピークを
目指していきますが、我々はまずは白馬鑓ヶ岳を目指し、
戻りに杓子岳を登ってから帰るスケジュールなので、
ひとまずここは中腹をトラバースしていきます。
カラカラの石を踏みしめつつ、
目の前に徐々に大きくなって迫ってくる
険しい白馬鑓ヶ岳の山容に圧倒されます。
コルから取りつきの道は、
ここから見るとどうにか斜面にへばりついているようで、
小さい黒豆のように人影も点々と見えますが、
なかなか険しそうです。
振り返ってみれば杓子岳はカラカラの石が積み重なり、
さながら貝塚のよう。
こちらも詰めるのは一苦労しそうです。
コルで一旦休んでから、壁のような道に取り付きます。
遠くから見てたよりは、危険個所もないし、
スムーズに登っていきますが、
しんどいことにはかわりがない。
えっちらおっちらと中間の岩場まで上り詰めると
そこから残りは斜度も緩みます。
そうして標高2903mの白馬鑓ヶ岳に登頂。
山頂ではたくさんの人が休憩をしたり
お弁当を食べたりしています。
我々はひとまず、ゴミの収集などのパトロールを。
登山客からの質問や、カメラ撮影なども臨機応変に応じたりで
なかなか忙しい。
早いうちから雲が上がってきて、
本丸の白馬岳がなかなか頭を出しませんが、
天気はピーカンで最高のコンディションです。
ひとまずもう少し先、
しばらくして戻ってきました。
天狗山荘まで足を延ばしてもよかったのだけど、
あれこれ作業しながらだと、なかなかペースが上がらず。
そうして、今度は戻りつつ、杓子岳へと向かいます。
ルートは見るからにカレカレで、足場が悪そうな白骨の道。
いくつか、正規じゃないルートも伸びていて、
そちらへ行ってしまうと後々苦戦しそうなので、
きちっと分岐を曲がって、上ります。
こちら側からは平たい台形状のお山に見えましたが、
稜線に出てみると、長野側はスパッと切れ落ちていて、
しかもボロボロに崩れているので、なかなかスリリング。
そうして標高2812mの杓子岳に登頂。
杓子岳を下って、少し先の広い、風の当たらないところで
お昼タイム。
白馬小屋のお弁当はパン食。
名物のホモソーセージもばっちり。
以前、栂海新道を歩いた時はこのパンランチで救われたなあ。
あとは戻りながら、
行きにチェックしておいたポイントで、
ロープの設置や、荒れた登山道を整備したり。
一般の登山客だとあまり気付かないかもしれないけれど、
よくよく足元を見ると、
小さなゴミ(あめちゃんの個包装の切れっぱしとか)がたくさんあったり、
トレッキングポールの先のキャップが落ちていたり、
そういうものも丁寧に回収していくと、
なかなかの時間になってしまいます。
無事に山荘に帰り着き、
晩ごはんもしっかりといただきます。
前日のギター演奏もあってか、
若い学生アルバイトの子らから
「ギターのGパトのおっちゃん」やと声をかけてもらえるようになり、
「お兄さんや!」とボケたつもりが、
それから「ギターのGパトのお兄さん」と言われ、逆に恥ずかしい。
立派なおっさんや!!
夕食の後の自由時間は、
Y君にギターを借りていつものように練習。
この日は空気が澄み切っていたので、
途中で一眼で星空撮影。
三脚なしなので、色々試行錯誤してこれが精いっぱい。
つづく…