鉄塔武蔵野線ライド 〜あの夏の見晴を追いかけて〜 前編
いやもう、随分と間が空いてしまいましたが、
鉄塔武蔵野線ライドのブログ版スタートです!
もともと自分の中にある原風景の一つが、
実家の部屋から見えていた鉄塔の並びでした。
今の工場萌えやドボクマニアがメジャー化するはるか前から、
鉄塔は自分の中で、力強いシンボルの一つとしてあり、
このブログのバナーもずっと鉄塔のデザインのままにしています。
そんな鉄塔好きにとってエポックメイキングな作品が、
銀林みのるさんの小説『鉄塔武蔵野線』であり、
長尾直樹監督の映画版なのです。
去年末、類さんとの縁伝いで、
まさかまさか長尾監督にお会いすることができ、
長年の思いのたけをお話しすることができました。
↓憧れの長尾監督と!しかも鉄塔武蔵野線のパンフとDVDにサインまで!!
そんな鉄塔武蔵野線フリークな私の
唯一にして最大の課題として残っていたのが
いつか見晴がたどったあの送電線を
自分も追いかけたいというものでした。
大阪で暮らしていると、なかなか埼玉へ出かける用事はないし、
チャンスがなかったのですが、
今回日帰りで別用があり、それに合わせて、
日帰りライドを敢行したのでした。
とはいえ、全く土地勘もなければ、行ったことすらないので、
まず下準備として、
小説やパンフレット映画などから、
鉄塔武蔵野線の情報を収集し
それを地図に落とし込む作業を入念に。
しかし、これがまたとても大変な作業で、
はっきりと武蔵野線の送電線が
プロットされているような図面があるはずもなく、
またようやくそれらしきラインを特定しても、
そのラインは地形や区画とは無関係に一直線に続いているわけで、
実際の走行ラインは、敷地を回り込んだり、
橋を渡るために迂回したり、一筋縄ではいかない。
おおよその地図とプランをどうにかこしらえてみましたが、
現地へ行ってみなければトラフィックの状況も未知数だし、
そもそも映画上映からすでに15年もの年月が流れているので、
どうなっているかわからない。
まさにワクワクの大冒険なのです。
まずは新幹線の手配。
日帰りのTOKYO BOOKMARKを利用なので、早朝の便。
手配の際に車両の最後列の席を指定して、輪行スペースを確保する。
東京駅に降り立ったのが、9時前のラッシュ時で、
新幹線から在来線へ乗り換えの際は、すさまじい人の波で、
邪魔にならないように端っこを選んで歩いて、大変でした。
京浜東北線に乗り換えると、電車ガラガラで一息つく。
30分ほどで南浦和駅に到着し、武蔵野線に乗り換える。
全然どっちがどっち行きか、土地勘がないので迷いますが府中本町行に乗り込むと、
予想外にものすごい混雑で、車両の隅っこで輪行を立てて潜む。
15分ほどで新座駅に到着しました。
まーったく知らん土地!
自転車を組み上げて、いざいざスタートしたのが9:50です。
↓JR新座駅
まずは、鉄塔武蔵野線の終着点・81号鉄塔のある武蔵野変電所へと向かいます。
小説版では、主人公・見晴は家の近所に建つ
”永遠の出発点”である異形の武蔵野線鉄塔(旧武蔵野線75-1号)に魅入られ、
そのナンバリングの仕組みを知って1号鉄塔を目指す冒険へと旅立つので、
こちら側からのライドを組み立てました。
駅前を出て、すぐにR254に出ます。
しばらく走って野火止の交差点で志木街道(県道40号)へ。
狭い生活道路ですが、どこもかしこもかなりの交通量で、
しかもダンプやトレーラー大型トラックがバンバンと、
なかなか厳しいトラフィック。さすが郊外の工場地帯といった感じ。
空を見上げるとおびただしい数の鉄塔が乱立し、
縦横無尽に電線が伸びています。
電線を伝っていけばどうにかなるだろうと思っていましたが、
もはやどれが武蔵野線の送電線なのか見当もつかないほど。
しょっぱなからハードな探検が予想されます。
菅沢の交差点で左折し、
立派な鉄塔群(片山線)とランデブーするようにして進みます。
土地勘もなければ、地形を推し量る山々もないので、
東西南北がはっきりとわからないし、
標識を見てもどっち方面なのか、なかなか脳内で地図を起こせません。
こういう感覚久々で、オラァわくわくすっぞ!
しばらく進むと、大きな高速道路をまたぎます。関越道のようです。
引き続き、交通量の多い道をずんずんと進んでいくと、
事前リサーチで確認していた黒目川にぶち当たります。
この一帯、堀之内地区が、見晴の家のあった周辺になります。
川の手前で右折し、教習所をかすめつつ、堀之内橋で川を渡ります。
川の先でこれまた交通量の多い、県道36号にぶつかります。
さっきまで頼りにしていた鉄塔片山線が随分左に逸れてしまったので、
左折して、軌道修正。
中央公民館のところで右折し、野寺地区へと入っていきますが
ここから、複雑に入り組んだ住宅街となり、
いくつもの袋小路を見極めて、保谷方面を目指します。
こういう場合、通り抜けることのできる生活道路にはちゃんと
それらしい気配があって、嗅覚がモノをいいます。
複雑に入り組んでいるうえに、結構アップダウンの激しい地形でしたが
県道24号まで無事に脱出することができました。
すると前方に、たくさんの鉄塔が
方々から寄り集まってきている大きな場所があり、
そこが武蔵野変電所でした。
一度ぐるっと周囲を回っていましたが、かなり大きな敷地でした。
その中から、お目当ての一本を見つけました。
鉄塔武蔵野線の終点である81号鉄塔です。
しかしナンバリングを見ると、17号とあります。
実は、武蔵野線はすでに3路線に再区分されてしまっており、
番号が付け替えられているのです。
これもまたこの探検をより一層難儀なものにするに違いありません。
しかし、ようやく念願叶って、
鉄塔調査隊としてのスタート地点に立てました。
では、早速参りましょう!!
↓鉄塔武蔵野線の終点
↓81号(現、武蔵野線17号)
ここから新座までは、
先ほどやってきた道を基本的に戻ればいいのだが、
ここからは、できるだけ1本1本丁寧にトレースしていきます。
まずは、次の16号へ。
野寺地区の複雑な住宅街を戻りつつ、途中で左折し、
第五中の脇に立つ16号。
その次の15号との間には大きな地形の段差が立ちはだかっており、
緑地の階段を担いで下りて時短。
住宅街にひっそりと佇む15号を発見します。
意外と住宅が密集しているところだと、
鉄塔そのものが障害物に隠れて見えず、
そのたびに立ち止まって確認が必要なので、
ストップ&ゴーで時間がかかります。
それにしても、最初の感想は、
武蔵野線って意外と地味ということでした。
映画や小説からのイメージだと、周囲をぱっと見渡せば一目瞭然で
悠々と空を伝っているのだと思っていましたが、
全然存在感がありません。
この一帯では、ずっと立派にそびえる片山線に
寄り添うように走る武蔵野線。
この後もいくつもの送電線と並行したり交差したりを繰り返しますが
はっきり言って武蔵野線はそれらのライバルと比べても地味です。
なぜ、わざわざこの路線を選んだんでしょうと思うほどです。
野寺地区の静まり返った初夏の住宅地をぐるぐると彷徨って
ようやく県道36号に戻ってきました。
そのそばにあるテニスクラブの駐車場に
高々とそびえる14号を見上げます。
↓武蔵野線14号
県道36号をまたいだ先、田畑のど真ん中に13号がありますが
色々周囲の道をあれやこれや詰めても、
そばにはたどり着けそうにないので遠景をパチリ。
そこから少し迂回する形で堀之内橋へ向かい、
しばらくは黒目川沿いに進みます。
ここらは見晴の遊び場として何度も映画に登場します。
それにしても、すっばらしい青空で、絶好のサイクリング日和!!
しばらく進むと、赤と白に塗り分けられた大きな鉄塔に当たります。
片山線9号とありますが実は、
武蔵野線は間借りをさせてもらっているのです。
ちょうどこの9号の真下に公園が広がっていますが、
この公園は見晴とアキラが作戦会議をした場所。
残念ながら映画に出ていた、回る遊具は撤去されてしまっていましたが
その面影はそのまんまです。
ここで少しだけ休憩を取ります。
すでに新座駅を出発してから1時間経過。
なかなかどうして大変です。
公園を出て川沿いに進み、少し大きな通りに出て、
対岸へ渡ります。
わずかな上りを詰めて、交差点を左折し、
東園自動車教習所に戻ってきました。
11号鉄塔は、この教習所の中にあり、敷地外からパチリ。
↓武蔵野線11号と片山線8号
振り返るとすぐに10号鉄塔。
この異形の鉄塔こそ”永遠の出発点”である
旧武蔵野線75-1号です。
怪しい細道を伝って、
工場の敷地に内にある9号へ。
こう並べて撮影してみても、
やはり片山線の方が存在感がある。
続いてすぐそばにある8号。
送電線は少しだけ右へと進路を変えて続いている。
それを追って先ほどの大きな通りを横断し、
団地と工場の間にある7号を捉える。
それにしても典型的な男鉄塔です。
え?鉄塔に性別なんてあるのとお思いでしょうが、
小説ではちゃんと男鉄塔、女鉄塔の2種類の解説があります。
送電線を鉄塔につなぎとめる碍子という部分があり、
その形状によって鉄塔を分類しているのです。
腕木から碍子連を垂らしその先に送電線を支持する懸垂型が男鉄塔、
もうひとつは碍子連で送電線を引っ張り留める耐張型が女鉄塔です。
この7号は見事な懸垂型で、
まるで男の人がえっへんと仁王立ちしているようなシルエットです。
この男女の分類以外にも、
まるで帽子をかぶせたようなコック型鉄塔や婆ちゃん鉄塔など
色々な愛称があります。
送電線はさらに離れていこうとしているが、
こちらは道がないので、もう一つ向こうの信号まで進んで右折。
すると関越道をまたぐ。
その先の空き地の真ん中に6号がポツンとある。
送電線を折って、さらに進むと、広大な緑の敷地にぶつかる。
平林寺の敷地のようだが、中に入るにはお金がかかるようだし、
自転車も中には入れないので、大きく迂回して反対側に回り込む。
かなり大きな敷地のようで、
しかも鉄塔はその中ほどのうっそうとした森の中にあるため、
かなり遠くからしか姿を捉えることができなかった。
さすがこの一帯は武蔵野と呼ばれるエリアだけあって、
今なお田畑や緑が結構な範囲で広がっている。
そうして回り込んだ先に4号を発見。
そこから狭い住宅道を抜けて志木街道に出ると、
道の向かいに3号。
そのまま先へ進んでいくと道は行き止まりになるが、
そこは新座変電所という中継点であった。
その敷地の脇に2号を発見するが、1号が見当たらない。
ぐるぐると敷地をめぐってみたが、特定できなかった。
きっとどれかが1号なのだろう。
ということで、武蔵野線を17号から遡って、
無事に始点までたどり着くことができました。
ここからは、「武蔵野連絡線」と名称が変わって、
さらに続いていくはずなのだが、
それらしき送電線が見当たらない。
しかし、この新座変電所から送電線を伸ばしているのは
さきほどの武蔵野線と、
その反対側へ伸びている新座線の2本しかない。
さっき武蔵野線が片山線を間借りしていたように
武蔵野連絡線が重複して途中で枝分かれするのかもしれない。
微妙に予習してきた方角よりも東向きのような気がしないでもなのだが
このラインしかないわけだから、進むしかない。
ひとまず送電線を伝って新座菅沢団地へと迷い込み、
鉄塔へ向かうとそこはやはり新座線31号。
しかもその区画は袋小路で、先へ進むにはいったん少し戻り、
十文字学園の敷地を大きく回り込んでいかねばならなかった。
回り込んだ先に、JR武蔵野線の高架の壁が立ちふさがっている。
↓JR武蔵野線とクロス
そこを抜けて先の鉄塔を目指すには
まず左に下って、アンダーパスを抜ける必要があるので
そちらへ進む。
すると、その道の脇にポツンと、別の鉄塔が立っている。
これは?と思ってナンバーを確認すると「武蔵野連絡線22号」とある。
あれ?自分が追ってきたラインとは別のものだけど、
こっちが正解だし、一体全体????
と軽くパニックになりつつ、鉄塔を見上げてみると…
衝撃!!
架線がない…
架線がないのである。
ウソでしょ。これは全くの予想外でした。
「連絡線」という名称から察するに、
一時的な役割を果たす路線として用いられ、
より新しく巨大な路線の完成によって役目を終えたのだろうと思われます。
そうすると、送電線は出ていなかったが、
さっきの新座変電所から別のラインとして
鉄塔が続いていた可能性があるため、
それを確認しに行かねばならなくなってしまいました。
来た道からはこの架線なし路線は確認できなかったから、
十文字学園の方へは戻らずに、
ぐるっと反対側から回り込むような形で
清瀬旭が丘団地から新座変電所へ戻る。
ぐいっと住宅地を登り、バスロータリーの先に、23号を発見。
さらに変電所まで戻り、取りこぼしがないことを確認して、
武蔵野線をくぐると、おびただしい数の鉄塔と、
蜘蛛の子を散らすようにして方々へ伸びる送電線が一面に…
一体全体、どれが正解じゃ!?
しかし実はこれらはすべてダミートラップなのだ。
なにせ、武蔵野連絡線は架線がないと判明しているのだから!!
武蔵野線をまたいだ先には
清瀬市の下水処理センターの広大な敷地が
行く手を遮るようにして横たわっています。
付近に、裸の鉄塔はその向こうにしか見えず、
右から回るか左から回るか悩んで、
右手から回りましたが結果遠回りで、随分な迂回を強いられました。
まるでドラクエのダンジョンか、ゼルダの世界。
回り込むと目の前に柳瀬川が流れていて、
対岸へ渡る橋のたもとのビオトープの中に20号を発見。
あれ?21号は?
見逃したと思って、結局下水処理センターを一周して戻ったが、
どうしても見つけられなかった。
ひょっとしたら、施設の中にあるのか、
もしくは所々で不要鉄塔は解体されているらしかったので、
もうないのかもしれないなあ…
しかし、ここで停滞しているわけにもいかず、
次へ進むことにしました。
橋を渡り、県道179号に入る。
19号はすぐそばにあり、
ラブホテルの裏口の急なスロープを上がったところ。
パチリと写真を撮ってすぐに退散し、
県道へ戻り、再び関越道をまたぐのだが、
このホテルの正面へ回り込むと見覚えが。
映画の中で、「逃げろ、アキラ。ここ、きっとヤバいホテルだ」と
見晴とアキラが退散しようとしたところに、
原付2ケツでやってきた担任の先生とバッタリするシーンに登場します。
あの時の担任の先生の気まずさったらないでしょうねえ。
さて、まだまだ先は続きます。
上り基調で関越道をまたぐと、広大な田畑が広がる台地に躍り出ます。
前方を確認すると、広大なダートフィールドを
電線なしの裸鉄塔が果てしなく続いているではありませんか。
このどうしようもないほどの果てしなさは、
きっと小学生だったらかなりマジかよ〜っと思ったことでしょう。
すぐそこに18号が見えているので、
とりあえず県道を離れて田畑の間を縫うようにして進む道へ入る。
どんどん近づくのだが、そのうちどんどん右手へそれてしまい、
たどり着けず、ドンツキの森にぶつかってしまう。
田畑に付けられた道は、1本間違うだけで、
全然たどり着けないのでもう完全に上級者ダンジョン。
小学生なら、まだ勢いで田畑を突っ切るなんていうのもできるかもしれないが
大の大人が他人の敷地にザクザク入っていったら、完全に不審者。
しかたなく登り返してもう一本先のあぜ道に入る。
道はどんどんダートとなり、泥炭となり、
大丈夫かと思ったところで、ようやく鉄塔にたどりつきました。
引き続いて次の鉄塔を目指そうとするのだが、
再び柳瀬川の支流が深い谷を形成していて、
そのまま進んでも渡れそうにない。
迂回路を探すため、いったん県道179号へと後退し、
信号のある所ならそれなりに往来のある道だろうと信じて再び切り込む。
すると、どんどん道はダートと化し、ついには雑木林に突入してしまう。
これは行き止まりになってしまうのだろうかと思ったが
どうにか先に抜けられそう。
スクラップ工場の脇をガッタンガッタンと切り抜けて、
林を脱出。
無事反対側に抜けれたはいいんだけど、
もはや方向感覚が完全に狂ってきました。
ひとまず立ち止まって空を見渡し、鉄塔を探し求めます。
あった!
鉄塔の方向へ進んでいくと、学校の敷地に阻まれます。
左手の生活道路から回り込んでいくと、
再び怪しい雑木林への道へ。
林を抜けたところに鉄塔がありました。
しかし、ナンバーを確認すると16号。
あれれ?17号は???
もはや収拾がつかなくなってきました。
見渡すと、さっき苦労して迂回した谷の向こうに鉄塔が見えます。
しかしあれはおそらく18号のはず…
んん〜〜。しかし、再び谷を戻るのは厳しいので、
ここは断念して先へ進むことにしました@@
雑木林ゾーンから、さっきの生活道路へと戻り、
次の鉄塔へ。
R463(オリンピック道路)の亀ヶ谷交差点にたどり着きました。
その角に立つ15号を収めたら、
そのまま国道をまたぎます。
しかし、鉄塔はこの生活道路を敬遠するように、
左へと逸れていってしまうので、適当なポイントで左折する。
するとまたまた、田んぼのあぜ道のようなところへ入り込みます。
14号はその広大な田畑エリアの入り口の小さな会社の敷地にありました。
すぐに写真を収めて、
田畑を横切るような形であぜ道を進みます。
13号は田畑の向こうにすぐ見えているのだが、
道はそちらへは向かっていない。
タテに仕切られた田んぼを素直に直進する鉄塔ラインに対して
道は横に横断するようにしか取り付けられておらず、
ジグザグとやりながら、徐々にしか進まない!!
これは計画段階からある程度はよ予想していたのだけど、
これほどまでに複雑でやっかいだとは!!
どうにかこうにか13号に到達するが、
その先の12号はどこ???
本当なら送電線がヒントをくれて、
次の鉄塔への道しるべとなるはずが、それがなく、
単体として建っている鉄塔を見つけなければならないが
立地的にそれが遮蔽物で隠れて見えないことも多い。
実際次の12号は、広大な田畑の先、しかも雑木林に隠れて、
ギリギリ突先が見える程度。
んんん〜難儀や!!
どうにかこうにか12号のたもとにたどり着きました。
しかし、そこからあまりに広すぎるグリーンベルトを
思うがままに突っ切る鉄塔の並びが…
いやああ、鉄塔に沿って道をつけてくれ〜〜〜〜@@@
ここはいったん、立て直しが必要である。
ちょうど時刻は12:30を過ぎて昼飯タイム。
この付近に、映画にも登場したラーメン屋があるはずなので、
一旦鉄塔ラインを外れてそちらへ向かうことにしました。
広大な田畑を抜けて先ほど生活道路へと戻り、
南永井の交差点を少しだけバックしたところにある
「ラーメン珍来」さんです。
この日はモーレツな日差しで、
ダルダルだったので冷たいものが欲しかったのだけど…
ここは聖地巡礼的にぜひとも立ち寄りたかったのです。
映画ではラーメン屋さんが2つ登場します。
一つは父親との回想シーン、もう一つはエンディングのシーン。
こちらのお店はエンディングの方で登場するお店。
ちなみにこの作品のエンディングは、
原作者の銀林さんが改訂の度に書き換えてしまうので、
映画版も含めて4パターン存在します。
でも映画版の終わり方が一番希望に満ちた余韻を与えてくれるので
一番好きだったりします。
映画では、ワンタンメンを食べるシーンが登場するので、
ワンタンメンを注文。
それだけではお腹を満たせないので、焼飯もセットで。
なかなか素朴でええ味わいでした。
こういうお店大好物でございます。
はてさて、時刻は12:45。
すでにライド開始から3時間ほど。
まだ全鉄塔の半分ほどしか着ていません。
予想以上に、次の鉄塔を特定するのが難儀で、
しかもそこへたどり着くルーティングがうまくいかず苦戦が続いています。
しかし、そんなことでへこたれるわけにはいきません。
見晴の残像を追って、後半戦へと続きます。