三田村管打団?春!桜!「絹う研」ミーティング 合言葉はソーシャル・レジスタンス!!
4月の頭。
おととし初めて参加して、ものすごく幸福で印象深く、
素晴らしい春の思い出となった
絹延橋うどん研究所での三田村管打団?ライブ。
去年もとてもとても待ち望んでいたのだけど、コロナの影響で、
やむなく中止になってしまい、本当に残念でした。
たまたま去年夏の「冬にわかれて」のライブで、
絹う研の永尾さんをお見掛けしてお声掛けした際にも、
開催できなことがとても悔しい様子で、
来年こそはとお話をしていました。
↓2019年の記事
そしてずっとずっと待ち望んでおったのですが、
今年は皆さん並々ならぬ意気込みで、
ソーシャル・ディスタンスならぬ、
「ソーシャル・レジスタンス」と銘打って(なんていいスローガン!)、
人数も少数限定、あらゆるコロナ対策を講じ、
窓は大開放のバッチリ換気で、
ささやかながらも、祝祭の宴を催していただけることになりました。
その一報に思わず「やったぁ!!」と小躍りしたのはナイショです。
当日はあいにくの大雨。
桜散らしの雨です。
ライブでは、演奏後に参加者みんなそろって
桶うどんをつつくのがセットなのですが、
残念ながら今回はさすがにそれはなし。
でもでも、せっかくなら絶品のうどんをいただきたいので、
ライブ前にお店のランチ営業へ。
言わずと知れた大阪のうどんの名店、
絹延橋うどん研究所です。
時々ロードバイクで立ち寄っては、
絶品のうどんをいただいてきましたが
何度でも通いたいお店です。
食材にもこだわり、有機野菜などの自家栽培にもこだわった
安心安全なうどんは、本当に滋味深くおいしいのです。
この日も、バラエティ豊かなメニューに相当悩んだのですが、
悩みに悩んで、レモンうどんの冷や!
お出汁の豊潤な味わいに、すっきりとした無農薬レモンの風味。
うれしいのは追いレモン用のレモン付き!
そのお出汁に決して打ち負けることのない
石臼全粒粉の面の旨味・天然の甘味。
これを最高といわずに何と言えよう。
おいしゅうございました。
家族もみな大満足でスマイルでしたが、
特に次女はあまりの美味しさに大人サイズをぺろりと平らげて、
お店の方がそれを見てとても喜んでおられました。
お腹いっぱいになったら、2階へ。
ライブまでは少しだけ時間があり、各々まったり。
この日は本当はお天気が良ければ、おととしのように、
猪名川沿いの桜並木のもとで、
まるでクストリツァの映画のように、
楽隊が祝祭の歌を響かせる、
そんな夢のようなシチュエーションが再び見られたのですが、
あいにくの雨で、今回は室内のみ。
それでも、この2階の空間がまたとっても素晴らしくて、
眼前には五月山の緑が飛び込む大きな窓、
たくさんの本やおもちゃや雑貨の類、
そして色々と漬けられたおいしいもの達が出番を待つ瓶の数々。
ああ、こんな家いいなあといつも思います。
ライブまでの間に一杯。
娘たちは自家製のいちご水。
横から少しいただきましたがこれがとっても甘くて美味!!
さてさて時間となり、いよいよライブスタートです。
今回は、機材の関係などもあり?、
今回は打楽器対不在で、
管楽器隊オンリーの珍しい編成です。
そして各々のパートの楽器に加えて、
色々なトイ楽器も手元に用意されていて、
いろんな楽しい音がポンポンポンと沸き起こって
お祭りがスタートです。
三田村管打団?の音楽はまさに音が楽していて、
自然と体がリズムを取ってしまったり、
つい一緒に何か音を出したくなってしまいます。
実際、こっそり持ってきていたトイ楽器を
娘たちと一緒に後方から鳴らしておりました。
とにかく楽しい音が鳴っていれば、万事OKというか、
どんな音も取り込んで、ごった煮して、おいしくしてしまう、
そんな大きな大きな炊き出し鍋のような楽隊で、
実際、子供たちが騒いだり、叫んだり、怒ったり、
泣いたりしているのやら、
お客さんがわいのわいのと楽しそうにしている音やら、
食器がカチャカチャなったり、
外で鳴り響くサイレンやら、
そんなのもまるで絶妙の合いの手となってゆくのです。
だって生きていれば、音ってのは自然と出ちゃうもので、
それを否定も拒むこともできないのです。
だったら音が鳴ること自体をまるっと受け入れて、
音が鳴る喜びを純粋に楽しもうじゃないか!?
そういう無邪気さが自由の風となって、
そこかしこに吹くのです。
音よ鳴れ、音よ集まれ、鳴らせよ生ける証!!
ああ、楽しくないはずがない!!
↓アザ・ブランカ
あっという間に前半が終り、少しの休憩タイムです。
リーダーで旧グッゲンハイム邸の管理人さんでもある森本アリさん、
そしてトロンボーン担当の清造さんが、物販に立たれていたので
お久しぶりのご挨拶。
我々ちょうど、「途中でやめる」の服を着ていて、
それに興味津々のようで、色々お話ししました。
アリさんも、「途中でやめる」に感化されたそうで、
今日着てるTシャツ、
着なくなったTシャツを切り貼りしてリ・デザインしたのだそう。
みんな気になるところはおんなじだなあ。
そしてさっきMCでお話しされてた長屋レシピと、
かわいらしい三田村管打団?Tシャツを見つけて、
早速購入しました。
休憩をはさんでも、楽しい音楽は続きます。
そういえば、今回は残念ながら永尾さんの演奏がなかったですが、
それはまた次回のお楽しみに。
そしてそして、三田村管打団?の中でも一番好きな
『キネンジロー』です。
お客様の中にトライアングルができる方おりませんか~?
のアナウンスもありましたが笑、
いつものように、清造さんの超絶トライアングルが炸裂してました。
↓『キネンジロー』
音楽というのは本当に人の心に直接作用する素晴らしいものですが、
素晴らしい音楽というのは、技術的に完成されているかどうかとか、
広く世間に認知され売れているかどうかとか、そんなことではなく、
ただ、その音楽が鳴り響く空間、居合わせた人たちの間に、
どれだけ心地よい場を生み出すか、その1点に尽きるのだと思います。
三田村管打団?のライブを体感する(決して一方的に見るではない)たび、
ああ今とってもハッピーだな、今日1日いい日だったなあと
しみじみと感じられるとともに、
老若男女を問わず、
思わずみんな笑顔になってしまうのですから、
本当にいい音楽、いい場が繰り広げられているのです。
あれこれ言いましたが、何が言いたいかというと、
それは、三田村管打団?が愛すべき楽隊だということです!!
いやあ、素晴らしい時間でした。
2時間があっという間。
すっかりお腹も心も満たされて、ほかほか気分です。
この1年、コロナや邪悪な大人たちの悪行や、色々な人の訃報やら
気の滅入ることばかりの日々で、
この春もまだまだ予断を許さないなかで、
ほんのひと時、それらをすっかり忘れて、
心地の良い音楽耳をゆだねることのできる幸福な時間でした。
そして、やっぱりこの生の体験こそが、
ほんのわずかに残された、
だけども間違いなく明日へとつながる希望です。
まさに合言葉はソーシャル・レジスタンス!
名残惜しい気持ちを引きずりながら、
終演後は、雨の中、猪名川沿いを歩いて、
散りゆく桜を見送りました。
来年もぜひ開催されることを!
数日後、お土産に買って帰った全粒粉を使って、
奥さんがうどんを打ってくれました。
全粒粉だけだと、まとめづらいかもと、
サービスでいただいた別の小麦粉(さぬきの夢)をブレンドして
娘たちと楽しくコネコネしたもの。
全粒粉ならではの香りとほのかな甘味、
そして程よい嚙み心地に大満足でした。
永尾さんに感謝です。
<余談>
5/14からシネリーブル神戸で、
三田村管打団?のみなさんが活動拠点にしている
(というよりほぼみなさん出演してる)
神戸・塩屋の旧グッゲンハイム邸を舞台にした映画
『旧グッゲンハイム邸裏長屋』が劇場公開されます。
おととし、映画完成会で一足早く映画を見たのだけど、
ほのぼのとした日常が丁寧に描かれていて、
とても良かった!またお目にかかれるのが楽しみです。
きっと気に入るはず!
それにしても、それにしても、塩屋の暮らしは憧れです@@
公式HP