記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

うーばーライド

正月の話。

年末年始にブレーン連中や仲のいい連中と

いつになったら呑みできるんかいなあという話が出たが、

全会一致で、やっぱりまだまだコロナに油断はできない、

呑みに行ってる場合でも、大人数で集まってる場合でもない

ということになった。

みんな、よくよく我慢しているし、

賢明な判断をしてくれるので大変ありがたい。

 

年末に正月用の酒を買いに行った際に、

せめて、ずっと我慢している彼らに

お年玉代わりに1本ずつ買っていくことにした。

 

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正月思いがけず忙しく、

また仕事の方でもいろいろとバタバタがあり、

少しだけ遅れてしまったのだけど、

一応正月のうちに酒を届けがてら、2021年初ライド。

 

まず一人目は川西の山を越えたところにいるので、

伊丹空港猪名川CR経由で。

ひさびさの登りはちょっと疲れた!

何しろ一升瓶を背中に背負ってはなかなかにハードなり。

 

家に上がるのは遠慮して、玄関先で少しだけ。

以前、仕事で宇部に住んでいたので、

宇部の酒といえば、言わずもがなの銘酒「貴」。

たいそう喜んでくれました。

 

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少しだけの滞在で取って返す。

帰りがてら、小腹がすいたので、

Uさん御用達の立ち食いそば屋さんでスタミナ。

あったまる!!

 

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そしてもう一人は、

自分の地元に住んでいるので、そちらへ。

こちらも久々の再会であるが、玄関先で。

こちらは関西ではあまりお目にかかれない

青森の銘酒「田酒」を。

お互い寂しい限りだが自宅で一杯やっとくれい。

 

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ついでに、近くに寄ったので、我が家へのお土産に、

ショータニの和三盆クッキーとケーキを。

ケーキを崩さずに持って帰るのが大変でしたが、

家族も喜んでくれたので、頑張った甲斐がありました。

 

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いったん帰宅し休憩後、午後からは、枚方へ。

ぽんつく堂さんのスリスリ会の原稿を手渡し入で稿しにいきます。

行きは追い風に乗ってハイペースでしたが、

帰りはモーレツなアゲインストの風に難儀しました。

 

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後日、無事にすりすり会が上がってきました。

毎回、いろんな人がいろんなテーマ、

デザインで書いているのを見るのがとても楽しい。

今回は、スミベタの強い原稿だったので、

ぽんつくさんの印刷を難しくしてしまいましたが、

うまく仕上げてくれていました。

 

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 ということで、正月早々、

100km近く走ることができました。

六甲全縦 順打ち 2020

2020年のラスト記事です。(やっと…)

2020年の山納めにして、

ほぼ毎年恒例となっている六甲全縦でございます。

 

文字通り、六甲全縦とは、

神戸市の西端(須磨と塩屋との2起点がある)から

宝塚に横たわる六甲山系を歩き通す

全長約50km(これは公称の数字で実際は42~43kmくらい?)の

ロングトレイルコースのことです。

 

最近は年末の時期にするようになりました。

これまで順行(須磨・垂水発)が2回、

逆打ちが3回(宝塚発)とやっていますが、

今回は悩みましたが久々に順行です。

この時期だと日照時間が短いし、

寒いのでベストシーズンよりは難易度は上がりますが、

そこは勝手知ったるお山。

1年の締めくくりかつ、

コロナ禍でも現状の体力のバロメーターを図る意味でも

行ってまいりました。

 

ちょっと当日のコンディションがよくなく、

また今年あまり山行できなかったことでの体力低下も著しく、

途中で具合も悪くなり幾度もDNFがよぎる感じではありましたが、

どうにかこうにか14時間を少し切るタイムで無事に完走しました。

 

<山行記録:13時間58分>

06:00塩屋駅⇒06:30旗振山⇒06:40鉄拐山⇒

06:50おらが茶屋06:55⇒07:15栂尾山07:17⇒07:30横尾山⇒

07:37須磨アルプス馬の背07:45⇒07:50東山⇒

08:48高取山08:50⇒09:40鵯越駅⇒10:06石井ダム下⇒

10:38菊水山11:00⇒11:20天王吊橋⇒11:48鍋蓋山11:50⇒

12:15大龍寺⇒12:26桜茶屋(市が原)12:30⇒13:20学校林道分岐⇒

14:00摩耶山/掬星台14:15⇒14:22アゴニー坂⇒14:32杣谷峠⇒

15:00丁字ヶ辻⇒15:15記念碑台前⇒15:25六甲ゴルフ倶楽部⇒

15:35みよし観音⇒15:40六甲ガーデンテラス16:00⇒

17:00六甲山17:05⇒17:08一軒茶屋⇒

17:20カーブNO.113(東縦走路入口)⇒18:22大平山⇒

18:42大谷乗越⇒19:13岩倉山⇒19:30塩尾寺⇒19:58阪急宝塚駅

 

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六甲全縦については

もう何度目かの記事になるので、

できるだけサクッと参ります。

 

当日、4時起床し、もろもろ準備して出動。

途中、牛丼屋さんで朝ご飯。しっかり腹ごしらえをしておきます。

5時のJR大阪駅初発の電車で塩屋駅まで。

神戸市の大会などでは

須磨浦公園から鉢伏山に登るルートが用いられますが、

もうひとつ、塩屋駅から旗振山へ登るルートがあります。

今回はそちらからスタート。

 

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6:00スタートして、なじみの商店街を抜け、

しおやこども園のところの古い道標に従って右手の激坂へ。

その先、数方向に道は枝分かれしているが、

ここも道標に従って。

山王神社の先からはいよいよ外灯もなくなりライトオン。

神戸少年の町の裏をかすめて、いよいよ道もダートになる。

 

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山道に入ると、こんな時間でもハイカーと時々すれ違うようになる。

神戸の西側の山(旗振山やおらが茶屋、高取山など)では

毎日登山がさかんなので、朝一に上がってくる人が多いのだ。

30分ほどして1つ目のピークである旗振山に到着。

ちょうどご主人が小屋を開けているところで、

今日はいい天気になりそうだと少しだけお話し。

 

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旗振山からはなだらかなトレイルを進んでいきます。

10分ほどで鉄拐山。

全縦トレイルではピークを踏まない巻き道もあるけど、

ちょうど朝焼けがいい感じだったので。

それにしてもこんな見晴らしよかったっけ?

(眺望のために木が邪魔者として伐採されたのだとしたら至極残念)

 

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鉄拐山のピークを下ってトレイルに戻り、引き続き進む。

第2神明道路をまたぐようにしておらが茶屋。

ここは見晴らしがとても良いところで、

明けていく空と目覚めつつある神戸の街並みをしばし堪能する。

この日は前の週の冷え込みから回復して暖かな日で、

風もほとんどなく穏やか。

 

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おらが茶屋からは長い階段を下り

高倉台の団地へ。

ここは元々は山が連なっていましたが、

ポートアイランドなど神戸湾の人口島のための土砂を工面するために

開墾された場所です。

そのままマンションの真ん中を貫く道を進み、反対側へ。

 

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そして全縦の一番最初の難所と名高い400階段。

序盤から腿上げで体力を削ってきます。

黙々と段をこなしてどうにかこうにか。

早くも体力落ちてるのを実感です。

 

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階段の先は再びトレイルになっていて、そこを進みます。

中腹に、見晴らし台があり、そこでちょうどの日の出。

美しい朝です。

 

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さらにそこから進んで横尾山。

ここらあたりから足元がザレザレになってきます。

登りから下りとなって慎重に下っていきます。

 

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そして序盤のハイライトである

須磨アルプスになってきました。

なんか年々荒廃が進んでいるような気がします。

難易度的にも高度的にもそれほど難しいところではありませんが、

それでも油断すればケガしてしまう場所ではあるので、

慎重に進みます。

随分高く上がってきた朝日が眩しい!!

 

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対岸の東山にたどり着き、

そこからジグザグ道を下って妙法寺方面へ下ります。

このあたりから、地元の学校の登山関係の部活なのか、

中学生?高校生?が何人も走って追い抜いていきます。

早い人遅い人がいるので

断続的にこの追い抜きは菊水山まで続きました。

 

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横尾の住宅街に入り、

そこから妙法寺駅へ向かう途中で曲がって、

阪神高速と地下鉄西神・山手線をくぐってまたいで

妙法寺の前を過ぎる。

県道22号をまたいで、そこから住宅地を抜け、

小さな公園の脇から高取山に取り付く。

 

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急登をジグザグジグザグと登っていきますが、

ここはまだ距離がそうないのだけど、

やはり鈍っているのか意気が上がる。

高取山に到着したのが8:45。

山上を過ぎ、茶屋のある所でトイレ休憩。

 

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茶屋の裏からトレイルを下る。

砂防ダムを横目に、トレイルを下り、住宅街へ。

ここからは”丸山ダンジョン”と呼ばれる

複雑に入り組んだ住宅街を抜けていきます。

住宅が山と谷が入り組んでいる地形に沿って作られていて、

また道もそれに合わせて曲がりくねっていたり、

分岐がたくさんあったりして、 1本道を間違うと、

全然違う方向へ進むことになります。 

順行の場合は、ポイントポイントに標識があるので、

それを見落とさないようにいけばいいのですが、

それでも余計な時間と体力を強いられるかもしれない

意外な難所なのです。

保育園の脇の斜めの道へ入り、バス道へ出て、

Y字路を右へ取り、峡谷の橋を渡れば、核心部はクリア。

そこから急登を登り、神戸電鉄をくぐって、

バイパス道をくぐっていけば鵯越駅。

 

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駅前の自販機でコーラを買い、

手持ちのレーションで少し腹ごしらえ。

小休止ののち、駅の横のあぜ道を通って川沿いのトレイルを。

先日、娘と君影ロックガーデンの

トレイルを降りてきたところの分近点を左折し、

舗装道路を浄水所まで。

廃駅となった菊水山駅のホーム跡をかすめ進んでいくと、

左手に石井ダム。

 

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ダムを横目に神戸電鉄をまたいだら、

いよいよ序盤の大ボス、

菊水山へのきつい、きつい、きつい、きーっつい登りです。

いったい何段あるかわかりませんが延々と続く階段、

それも1つ1つの段差が高く、ひたすらの腿上げに、

息が上がります。

前の週に冷え込みがあったために、

防寒重視の装備にしていたのだけど、

この日は持った異常に気温が高く、

暑さでどんどん体力が奪われていきます。

とにもかくにも、しんどい!!

最も嫌いな登りです。

 

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体力が落ちていることもあるが、

このところの寒暖の差の影響もあり、

途中で何度も脈が飛ぶので、そのたびに、

それが収まるまで何度も立ち止まりながら、

40分近く格闘して、どうにかこうにか菊水山を落とす。

もう、あまりにしんどいので

ここでDNFしたろかい!と思うくらいでしたが、

ひとまず展望所で20分ほど休憩を入れることにしました。

 

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展望所から西を見ると、

早朝から歩いてきた山並みがはっきりと見えています。

中央に丸山ダンジョンがあり、その真後ろが高取山、

その後ろが須磨アルプスのある横尾山、

そしてその背後にかすかに鉢伏山・旗振山。

こう見ると、前半戦の激しいアップダウンがよくわかります。

あれだけいくつものピークをやっつけても、

その度に下りリセットされて、

全く標高を稼いだことになっていません@@

この菊水山からもまた次の鍋蓋山までに下らされます@@@

 

さらにその奥、明石海峡大橋の向こうが淡路島。

こう見ると、大昔は六甲山と淡路島は

一続きの山だったんじゃないかと思うような並びですね。

 

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一方北側には鈴蘭台の街並みが間近に。

先日娘と訪れた君影ロックガーデンも見えています。

こう見ても、神戸の町は海と山に挟まれた

本当に猫の額ほどの小さな小さな港町だとわかりますね。

 

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そして俺から進む東方向、すぐ手の届きそうなくらいに、

次の大ボス摩耶山が見えていますが、

あそこまではまだまだ遥かなる旅路

時刻は11:00。

息も整い、補給できたので、

意を決して重い腰を上げリスタート。

 

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まずは、下りです。

すぐ北の端の間際には新興住宅地が

すぐそこまで張り出しているのだが、

このトレイルのすぐ南側は、

もう台風やら風化やらでボロボロで崩れていて、

一部崩落場所もトレイルが付け替えられていた。

ズンドコズンドコ下らされて、

有馬街道の真上に架けられた天王吊橋を渡る。

 

このくらいになると時刻的なものもあってか、

たくさんのハイカーやトレイルランナーの往来が

激しくなってくる。

 

1グループ、15人ほどの男女が徒党を組んだ

トレラングループがいてたのだが、

そのまま走り抜けりゃいいのに、

走って追い抜いてはいちいち先で休憩するので、

何度も追い抜いたり追い抜かれたりが、穂高湖まで続いた。

それだけでもいちいち面倒なのだが、

彼らは誰一人マスクを持っていないらしく、

立ち止まっては近距離で円座を組んで、

はるか遠くまで響くぐらいの大声で

キャッキャと食っちゃべっている。

ランニングやサイクリングなどアウトドアのアクティビティは

コロナの感染については影響が薄いので、

健康管理などの意味でも推奨されているが、

結局問題なのは、ラン中や運動中よりも、こうやって、

休憩中や運動後に、こうやってマスクもせずに、

至近距離でベラベラとやるのがよくないんじゃないのか。

少なくともこういう時期に、

これだけの人数で徒党を組むのであれば

(なぜ群れないと遊べないのか、自分はそれも理解できないのだが

それは自分の感覚の方が人と違うから、まあそれはいいとして)

そういうことに関して、例えばリーダー格の人だけでも

きちんと意識すべきだと思うのだが、

そういうことすらないという危機感のないどころか、

自分達だけ楽しけりゃそれでいいというくらい、

周りもはばからずのはしゃぎようで、

こういうのには、コロナ関係なく元々あまり近寄りたくない。

あちらはランなのだから、さっさと行ってくれたらいいのに、

本当にどんだけ休憩すんねんというくらい

何度も立ち止まってはしゃべって、また走って追い抜いてで、

5回6回と、もう本当にストレスフルでした。

 

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話を元に戻して、天王吊橋からは、

木々の根が這う急斜面をえっちらおっちらと。

菊水山のダメージもまだまだ全然残ってて、

ペースが上がりません。

鉄塔のところまでは本当にしのいでしのいで。

そこまで来ると道も緩やかとなり、

しばらく進んで鍋蓋山に到着。

ちょうどお昼時ということもあり、

地元のハイカーがたくさん休憩していたので、

密を避けて先へ進む。

ちょいとだけ眼下を見やると、

神戸の中心部が随分近くなってきました。

そして、摩耶山は…まだまだ遠い…

 

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鍋蓋山からのトレイルはなだらかな尾根道で歩きやすい。

再度公園のへりをゆったりと下っていき、

大龍寺の山門の所でドライブウェイをまたぐ。

そこから管理用の舗装道路をひたすら下って、市ケ原。

時刻は12:30。

 

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少しだけ休憩を入れたら、

トゥエンティークロス方面へしばらく進み、

標識に従って、全縦ルートへ。

いよいよここから摩耶山のしんどい登りです。

 

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登り始めからどうも脈が飛んで安定せず、

歩いては止まり歩いては止まりして、

どうにか整えようとしたのだけど、

いよいよ気分が悪くなって、

布引ハーブ園との分岐の見晴らしの良いところで

一度ザックを下ろして休憩を入れる。

ひとまずDNFするにも、

摩耶山まではいかねばどうしようもないので、

とにもかくにも息を整えます。

15分ほど休憩して、

いよいよ向かいに見えている稲妻坂へ。

 

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とりあえず急がず慌てず、

息を乱さないのを第一に慎重に登っていきます。

なかなかしんどいしんどい登りを詰めて、

学校林道とぶつかるポイントへ。

ここから長い長い天狗道。鈍くアップダウンもあり、

一進一退で行動を上げていきます。

いやあ、摩耶山やっぱり大ボス感あります。

 

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ひたすらに続く上り坂に心底疲弊しつつも、

どうにかこうにか上り詰めてどうにか摩耶山を攻略して

掬星台に到着が14時。

途中休憩をしたとはいえ市ケ原から1時間30分もかかってしまいました。

ここでしばらく休憩しつつ、これからどうしようかを思案。

まだ距離的にはようやく全体の半分。

ただ、厳しい登りはほぼほぼ全クリアし、

あとは、山上のちょっとしたアップダウンだけ。

ようやく具合も落ち着いてきたし、日もまだ高いうちなので、

とりあえず六甲最高峰までは行けるだろうから、

そこまでは行くことにして、DNFは先延ばし。

 

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摩耶山をリスタートして、

オテル・ド・摩耶方面へ向かい、

摩耶別山の所からアゴニー坂を下る。

山上になると少し風も出てきて肌寒くなってきました。

 

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アゴニーを下って奥摩耶ドライブウェイを伝って穂高湖へ。

杣谷峠、私立自然の家を過ぎて、途中から

山道へと分け入ります。

 

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しばらく登っていくと、サウスロードとの分岐があるはずですが、

あちらは崩落がひどいのか、もうずいぶん通行止めになっていて、

ほとんど廃道に近いのかもしれない。

そのまま分岐を直進して六甲ドライブウェイに出ます。

少し進んで丁字ヶ辻。

 

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丁字ヶ辻からは、歩行者用の道がないので、

ドライブウェイの脇を、

後続の車を気にしながら歩く部分があり、

車やロードバイクが結構なスピードを出しているので

少しナーバスになりながら歩きます。

周辺に新しい施設ができてたり、

六甲山ホテルが別の運営になって新しくなってたり。

そうこうしているうちに記念碑前。

 

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記念碑前の交差点を渡り、

ドライブウェイに別れを告げて、

六甲山小学校の脇道へ。

先へ進んでいくと神戸ゴルフ倶楽部

ゴルフ場の敷地内を突っ切って行きます。

このあたりの雰囲気は、

別荘地なゆったり感があって割と好きです。

 

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ゴルフ場を抜け、サンライズドライブウェイを渡ると、

みよし観音様が今日もたたずんでおられます。

軽く会釈をして、先の登りをこなすと、

ガーデンテラスに到着。

時刻は15:40。

 

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ひとまずはここから先の長丁場に備えて、腹ごしらえと、

レストハウスをのぞいたら、なんと冬季休業中…

マジか…とちょっと焦っていたら、

隣のレストランは開いていたのでそちらでカツカレー大盛。

久しぶりに温かいご飯はやはり旨い。

みるみる元気が出ますな。

 

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16時となりリスタート。

お腹も満たしたことだし、

ここまで来ればもう、DNFはほとんど頭にはなくなる。

ただもう日暮れはすぐそこまでやってきている。

ナイトハイクはもう決まりだが、

あとは暗くなる前にどれだけ距離を稼げるか。

 

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ガーデンテラスの裏から電波塔まで上がり、

そこから下って旧・極楽茶屋のところで再びドライブウェイ。

ここからしばらく、歩行者用のトレイルが、

蛇行する車道と何度もクロスする形で、

細かいアップダウンを強いられるのだが、

このちょっとの上り下りが意外と難儀で骨が折れる。

 

 

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まだかまだかといくつもの小登りをクリアして、

ようやく六甲最高峰に到着。おひさしぶりです。

時刻は17時ジャスト。

あまりぐずぐずしていられないので、

写真を撮ったらすぐにリスタート。

 

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最後方から一軒茶屋に降りてくると、

トイレが何やら妙に小奇麗になっている。

今日は用はないのでとりあえずスルー。

 

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一軒茶屋から、東縦走路までの区間も、

全く歩行者用の道がないので、後方に十分注意しながら、

ドライブウェイの脇を歩きます。

トンネルの手前でいよいよ神戸市を離れて芦屋市へ。

といってもすぐにトンネルを越えたら西宮市なんだけどね。

 

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旧鳥居茶屋を過ぎて、カーブNo.113まで来る頃には、

陽がいよいよ落ちてきました。

ここでようやく車道を外れて東縦走路に入ります。

ここから宝塚までまだあと13km。

基本的には長い長い下り一辺倒ですが、

ここからは寒さと暗さという別の戦いになります。

そしてここからはもう途中エスケープできるポイントがないので、

宝塚まで歩き切るしかありません。

いざ!!

 

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東縦走路に入ると、木々に囲まれた森の道となるので、

まだほんのわずかに残っていた落日の光も届かず、

まだ17時ですがかなり暗くなってきました。

木々の間に芦有ドライブウェイの宝殿ICが見える辺りまで来る頃には

もうすっかり明るさがなくなり、ライトオン。

 

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元々東縦走路は、単調で

特別めぼしいポイントもないところなのだけど、

ナイトハイクとなると、もうどこがどこやらで、

似たような道を延々進んでいくような感覚です。

船坂峠辺りまでは、少し道がえぐられて、

ザレザレの場面もあったりしますが、

基本的には歩きやすい道。

途中、見覚えのない見晴らしポイント。

下界もすっかり夜です。

 

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どれくらい歩いてどれくらい時間がたったのか、

全く感覚がない中、

少しのぼりをこなして舗装道路に出ます。

ここが電波塔のある太平山。

東縦走路の中間地点です。

ここから少し整備用の舗装道路を歩いて

大谷乗越への下りトレイルを行かねばならないのですが、

いくら進んでも下り口が見つからず少し焦ります。

というのは舗装区間を歩くのは

そんなに距離がなかったと記憶違いをしていたためです。

ひょっとして下り口をこのままスルーしてしまって、

ハニー牧場の方まで行ってしまって船坂に降りてしまったら

えらいことになると、ドキドキしつつ歩いていくと、

その先に無事に標識を見つけて一安心。

 

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舗装道路から、一気の下り坂を慎重に下っていけば、

大谷乗越。

ここで車道をまたぐので左右を確認して対岸へ渡り、

再び森の中へと分け入っていきます。

 

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道はずいぶん穏やかなトレイルになります。

もうすっかり音も明かりもない世界に慣れてきました。

こういう静かで孤独な歩きが一番落ち着きます。

とはいえ、体力の方はもうボロボロですが。

そうこうしつつ、譲葉山を過ぎ、

岩倉山の眺望ポイントまでやってきました。

あともうちょい。

 

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岩倉山から道は北向きに進路を変え、

そこから一気に下りとなります。

そこそこザレているので慎重に下っていくと、

下の方にほの暗い灯りが見えてきました。

ようやく塩尾寺までやってきました。

ここでダートのトレイルは終了です。

 

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塩尾寺から先は舗装道路を行くだけですが、

ここは激坂で有名な所で、

かなり傾斜が急な道を下っていくのですが、 

疲れ切った足へのダメージがかなりつらい区間です。

途中の広場から宝塚の夜景を見ながら休憩しつつ、

ぼちぼち下ります。

 

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甲子園大学の脇をかすめながら、

急斜面の住宅街を下って

宝塚駅にゴールしたのが、20時少し前でした。

6時にスタートして、実に14時間近くのすえ、

無事に完走できました。

 

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ということで、今年も無事に歩き通すことができました。

コロナ禍で2020年はお山にもほとんど行けなかったし、

体力の低下が著しく、コンディション不良もあって、

途中何度も難しいかなあと思いましたが、

歩き通せて一安心です。

ということで2020年の山納めでした。

信長を求めて緊急岐阜ショートトリップ

去年の話。

もうじき中学生になる長女は、

まだまだサンタクロースを信じているのですが、

長女の趣味嗜好がとても独特すぎて、

プレゼントを用意する側としては

毎年この時期、相当悩まされます。

というのは、長女はなぜかどういうわけか、

和のものに相当、愛着と興味があり、

サンタへのお願いは毎度毎度、

十二単(無理!)や手に入りにくい和のものばかり。

毎年は、例えば浴衣とか子供用の着物など、

できるだけ要望に沿うように準備して、

これは十二単じゃない!と言われたら、

サンタさんは外国人だから、ちょっと間違ったんかなあ?

とか言い訳しながら、どうにか納得してもらっていたのですが…

 

で、今年のお題が、なんと信長。え?信長?って織田の?

和もの好きが高じて、

最近はすっかり歴女のように日本の歴史のあれこれ読んだりして、

最近のマイブームが信長なのだそう。

(ああ見えて意外にいい人だというのが理由らしい…わからん!)

まあ、無趣味よりも、歴史好きは全然大歓迎なのですが、

(最近の良くない大人のように、都合よく解釈したり修正するのはよくないよ)

問題は、今年のクリスマスプレゼントは信長のグッズ、

それもゲームやアニメのようにデフォルメされたキャラクターのじゃなく、

歴史の教科書に載っているああいう感じの信長のもの!

って、いきなり言われてもですな、

なにをどこで入手すればよいのか…汗汗

 

で、長女も、さすがに毎年、

100%期待通りのものじゃないものが届くので、

どうせサンタは信長知らんやろうし、

今年はプレゼントないかもなあと、寂しいことをいう。

んんんんんん…

amazon松屋町の人形屋、

まんだらけとかフィギュア屋さんとか散々調べまくったのだけど、

それらしいものは一切なく、もうほとんどお手上げ状態。

色々検討しつくして、ふとアイデアが浮かびました。

ひょっとしたら、今大河ドラマ麒麟がくる』をやっているので、

それに関連して信長のグッズがあるかもしれない。

岐阜城辺りの大河ドラマ館とか、町の土産屋さんなら、

そういうグッズがあるかもしれない。

ということで、クリスマスの前々日の駆け込みで

イチかバチか岐阜へ飛んで参りました。

 

コロナがじわじわと確実に増加している状況だったので

むやみに遠征することは悩みましたが、

娘に悲しい思いはさせたくなかったし、

新幹線も観光地もむしろ平時よりもぐーんと人がいない状況で

リスクは少なかったと思います。

(何より岐阜駅の周辺はもともと寂れすぎて本当に人がいない…)

 

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ということで岐阜駅。

まずは腹ごしらえ。

駅から10分ほど歩いたところにある「丸デブ」さんへ。

ここは現存する最古のラーメン屋さん。

メニューは2種類、「中華そば」「わんたん」のみ。

どちらも同じスープで、麺かわんたんかの違いで、

500円という格安のお値段。

せっかくなのでどちらもいただきます。

中華そばは、麺がソフト麺のようにやわらかく素朴なお味。

わんたんの方は、そのふわっとした触感と、

スープが絶妙にマッチ。

すっかりお腹いっぱいで温まりました。

 

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さて、腹ごなしに少し歩きます。

岐阜画の駅前から金華山周辺までは歩いても10~15分。

大通りを歩きますが、ほとんど人がいない…

 

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ということで金華山のふもと、岐阜公園付近まで。

岐阜市歴史博物館の正面に、

大河ドラマ館の土産屋があったので、

まずはそこを覗きますが、めぼしいグッズがない。

「信長」「天下布武」の文字だけが刻印された

まんじゅうやらメモパットなどはあるのですが、

娘が欲しいのはそんなものではないし。

せめてキャラ化されたものでいいので、

フィギュアとか、小さなぬいぐるみ、

キーホルダーなどがあれば、

まだどうにかOKもらえるかもだけど、

そういうのすらなく、目論見が外れてかなり焦ります…

今おそらく全国で最も、

光秀・信長関連で盛り上がっているのは、

この一帯であることは間違いないし、

そこで見つけられなかったら、もう絶対にない…

 

引き続いて金華山ロープウェイの山麓駅にある土産屋へ。

そこではお目当てのドンピシャではないにしても、

あれこれかき集めればどうにか

クリスマスプレゼントの体をなせそうなものがありました。

ひとまず安心したので、

先に岐阜城の本丸へ向かい、後で購入することにします。

 

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ロープウェイはありますが、

どうせならやっぱり山歩きしたいですな。

丸デブさんの2杯もまだまだ効いているし、運動がてら。

岐阜城の建つ金華山は天然の岩礁の要塞です。

いくつかルートがありますが、

最短かつ一番急峻な馬の背登山道を登ります。

 

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途中、めい迷の小径(小手道)との分岐から、

いきなり岩壁のような道に変わり、

両手を使いながらよじ登っていきます。

難易度、高度感ともそれほど高いものではありませんが、

アスレチック感覚でずんずんと。

六甲のロックガーデンに近いですが、

あれよりも傾斜的には急かも。

これは確かに天然の要塞ですね。

 

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ふもとから30分弱で、山頂に到着。

この日は思ったより暖かい日だったので、

すっかり汗をかいてしまいました。

ということで標高329mのてっぺんに立つ

岐阜城(別名:稲葉山城金華山城)にやってきました。

二階堂行政が築城し、斎藤道三が城郭・城下を整備、

信長が天下統一の足掛かりとした名城です。

 

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天守の内部は史料展示室になっており、

色々な解説や資料があります。

グッズを買うよりむしろ、ここに直接連れてきてあげた方が

よっぽど喜ぶだろうなと思いつつ、

それだとサンタからのクリスマスプレゼントにならないのだ…

なので、また別の機会に連れてきてあげよう。

 

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最上階は展望台。

この日はあいにくの曇り空で、

晴れていれば西に伊吹山、北に北アルプス

東に乗鞍岳まで見通せるのが見えませんでしたが、

それなりに見渡すことができます。

特に濃尾平野方面はほぼ全域を見渡すことができます。

東西南北をぐるっと見渡すことができ、

ここがいかに重要拠点であるかということがよくわかります。

 

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帰りは、来たルートとは違う道を選択ということで、

めい迷の小径(小手道)で下ります。

ちょうど地元の小学生の遠足?の一団と

同じタイミングで下り始めたので、

小さな子供たちに道を譲ってもらいながら、

サクサクっと下ります。

 

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下ってきて、他にお土産屋さんはないかと思案して、

そういえば近くの川原町が

注目の観光スポットだったのを思い出してそちらへ足を延ばす。

この一帯は、長良川の名物の鵜飼いや古い町並みが残っているエリアとして

岐阜市の一大観光スポットなのだが、

平日ということもあってか、全く人がいないうえに、

お店もすべて閉まっている。

なにかあればという淡い期待はもろくも…

 

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ということで、結局金華山ロープウェイの売店だけが頼りで

そこでゲットできる信長関連のものは一通りゲットします。

あれだけの数と金額で、

しかも光秀や道三といったドラマの主役ではなく、信長ばかり、

レジの人もちょっと不思議そうな感じでした@@@

 

一応、最低限のものをゲットしましたが、

1つ1つは文房具などでクリスマスプレゼントとしてはちょっと弱い。

次女ちゃんのものが、お目当ての立派なお人形さんとドールハウスなので

それと比べるとどうしても…。

ということで、あともう1か所だけ、めぼしいところで向かうことに。

 

岐阜駅へ戻り、そこから東海道本線へ。

タイミングの悪いことに、事故か何かで少し缶詰めに遭いますが、

どうにか閉店間際にたどり着いたのが清洲城です。

まずはグッズをゲットするために、

城の対岸にあるレストハウス売店へ。

いくつか、岐阜城にはなかったグッズがあり、

プレゼントにプラスすることができ、

わざわざ来た甲斐がありました。

ただ、清洲城の見学時間には間に合わず外観だけ。

 

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ということで、丸一日かけてどうにかこうにか信長グッズを収穫。

あくまでサンタクロースからのプレゼントということで、

これだけ頑張ったことや、

城のあれこれを本人には伝えられないのだけど、

とにかくやれることはやりました。

 

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クリスマス当日、なかなか寝ない子らが

ようやく寝付いたのを確認して、枕元にプレゼントを置く。

翌朝、長女と次女はプレゼントを発見して大喜び。

心配だった長女の様子ですが、信長だらけの袋を見て満面の笑み。

どうにか作戦成功だったようです。

その後、写真左下のマグネットをそれはそれはかわいがって、

どこへ行くにも必ず持ち歩いて、お気に入りにしてくれています。

(それはそれで大丈夫かとわが子ながら思うが)

 

ということで信長捕獲作戦は大成功!

来年はもっと簡単なものにしてくれい!

つよしゆうこ×高山なおみ 絵本『ふたごのかがみピカルとヒカラ』絵本原画展&トークイベント

12月某日。

いつもお世話になっておるitohenさんで、

銅板画家のつよしゆうこさんと、

料理家で随筆家の高山なおみさんが手掛けた

絵本『ふたごのかがみ ピカルとピカラ』の

原画展&トークショーがあり、

そこに家族で参加してきました。

 

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作品は、ふたごの鏡ピカルとヒカルが、

見たことのない風景を旅していくというお話。

これは高山さん自身が双子であるということもあるのですが、

鏡というモチーフはふと降って湧いてきたものなのだそうです。

 

高山さんの思い描いた世界を、

つよしさんが受け止めて、

つよしさんのフィルターを通して、

銅版画(文字通り銅板を用いた版画)という技法を用いて、

絵の世界へと映し出しています。

2人の世界を合わせ鏡にして1つの世界を作り出していく、

それはまるで主人公の双子の関係性でもあります。

 

版画ならではの線や輪郭の大胆さや力強さに加えて、

実に見事な色彩の豊かさと美しさに思わず目を見張りました。

ピカルとヒカラが初めて飛び出した真新しい世界で

目の当たりにした美しさに、思わず感情がスパークする、

その衝撃、爆発、喜びの瞬間をまさに切り取ったかのような、

色のほとばしり。

 

絵本でもその素晴らしさは実感できますが、

やはり原画を間近で見ることによって得られる躍動感、

一つ一つ刻まれた線の描写や、絵の具の厚みの凹凸が物語る

表現の立体感を感じることは、

とても大切なことだなあと改めて感じました。

目で見るのと肌で感じるとは全然違う。

 

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トークショーではお2人のなれそめや、

絵本になるまでのいきさつ、

高山さんが神戸に住むようになったお話などを

聞くことができました。

そしてまた、ぜいたくなことに 

高山さんご本人による絵本の朗読まで。

 

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会の終わりにはお2人に絵本へのサインをいただきました。

高山さんは、自分が実家を出て生活するようになった当初から、

その丁寧で飾らない暮らしぶりに憧れ、

奥さんとも2人で、ずっとお手本としてきた方なので、

お目にかかれてとても光栄でした。

奥さんがなぜか高山さんから「こどもみたい!」とびっくりさててたのが

何とも可笑しかった。

僭越ながらお土産に似顔絵をお渡ししたところ、

「これを遺影にしようかしらん」とおっしゃていただきました笑

 

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2020年総括

まだ何本か去年の記事が書けてませんが汗汗、

そろそろ1月も終わりというタイミングなので、先んじて、

恒例の総括をば。

 

2020年はコロナという予想外の未曾有の出来事が世界に巻き起こり、

当然自分の暮らしぶりや活動も多大な影響を受けて、

何もかもが今までとは全く違う世界になりました。

 

大切な人と直接出会いコミュニケーションすることが叶わない、

大好きな歌や演劇にも行けない、

行きたい場所見たい景色も見れない、

大切なお店や場所を守れない…

ただそれに抗うすべもなく、

ないないづくしの日々に当初は絶望しました。

 

そんななかであらためて気づかされたのは、

やはり生で人と触れ合い語らうことの大切さ、

歌が鳴ることの素晴らしさ、表現することの豊かさ、

自由に風を切る清々しさ、美しいもの触れることの尊さ、

そしてそれらが当たり前にあった日常が

どれほどにありがたいものだったかということでした。

 

そのことに改めて気づかされ、

やはり自分はそこに生きるしかない、

そこで生きていたいと心底思うようになったことで、

ある意味迷いなく吹っ切れたというか、

そこへ向かっていくにはどうすればよいのか、

現状にただ茫然と立ちすくむのではなく、

現状の中でできること、違うアプローチはないか、

そうやって創意工夫したり、チャレンジすることを

楽しむように心がけてきました。

 

コロナのせいで、多大な不自由もあります。

仕事の面でも先行きの見えない状況に不安があります。

そしてなにより命のリスクに対する恐怖心。

でもだからといってコロナのせいで

2020年を絶対につまらなくはさせたくなかった。

 

これじゃなきゃダメなんて、

自分で世界を狭める必要は何もない。

あれがダメでも、これがある。

みんなじゃアウトなら一人で楽しめばいい。

遠くへ行けなくても、近くにも、家の中にも、

楽しみはいくらでもある。

制限や縛りを逆手に遊べばよい。

 

もちろん、安全第一、健康第一で、

状況、タイミングを入念に見極めたうえで、

できる最大限をやった結果、

例年にも全然引けを取らないくらいに楽しい1年になりました。

 

ということで前置きが長くなりましたが、

1年の振り返りをざっと一覧で。

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【年間スケジュール2020】
■1月
 ▲初日の出ハイク
 ◎いしいしんじさん似顔絵お渡し会 at 誠光社
 ◎世界文庫 絵本喫茶
 ◎世界文庫 絵見せ会 Vol.3
 ◇堀川戎
 ◇スナックいんえいらいさん c/w 京つけものニシダや at クマグス
 ◎酒 桂田presents ミト(クラムボン)×神前暁MONACA)の作曲家夜話

  at Loft/PLUSONE WEST

 ◎【DAN Meeets!!! vol.1】by motoki tanaka/senoo ricky at Danke/段家
 ◎映画『銀河鉄道の夜』at 塚口さんさん劇場
 ◇1.17追悼ウォーク ~あれから25年~
 ◇門戸厄神厄除け参り
 ▲元Gパト六甲ランチミーティング
 ◎『みよこ』出版記念「おみそはんのみよこワンマンショー」

  at レトロ印刷JAM

 ◎映画『アナと雪の女王2』
 ◎カッパ座公演『オズの魔法使い

 

↓初日の出ハイク

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いしいしんじさん似顔絵お渡し会 at 誠光社

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↓スナックいんえいらいさん c/w 京つけものニシダや at クマグス

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↓世界文庫 絵見せ会 Vol.3

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↓酒 桂田presents ミト(クラムボン)×神前暁MONACA)の作曲家夜話 at Loft/PLUSONE WEST

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↓酒 桂田presents ミト(クラムボン)×神前暁MONACA)の作曲家夜話 at Loft/PLUSONE WEST

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↓【DAN Meeets!!! vol.1】by motoki tanaka/senoo ricky at Danke/段家

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↓映画『銀河鉄道の夜』at 塚口さんさん劇場

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↓1.17追悼ウォーク ~あれから25年~

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門戸厄神厄除け参り

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↓元Gパト六甲ランチミーティング

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↓元Gパト六甲ランチミーティング

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↓『みよこ』出版記念「おみそはんのみよこワンマンショー」at レトロ印刷JAM

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↓映画『アナと雪の女王2』

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↓カッパ座公演『オズの魔法使い

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■2月
 ◎誠光社堀部さん似顔絵お渡し会
 ◎サウナの梅湯湊君似顔絵お渡し会
 ◎湯浅湾ライブ×いしいしんじその場小説 at 外
 ▲伊吹山スノーハイク
 ◎お手製味噌づくり
 ◎冬にわかれて ワンマンライブ at 京都・紫明会館
 ◎映画『この世界のさらにいくつもの片隅に』片淵須直監督舞台挨拶 at 出町座
 ◎ASADA NAO GUITAR at 石川町AMI
 ◎黒坂麻衣個展「彼女がみていた風景」at YUKI-SIS
 ◇アタック会
 ◇中銀カプセルタワービル見学ツアー

 

↓誠光社堀部さん似顔絵お渡し会 

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↓サウナの梅湯湊君似顔絵お渡し会

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↓湯浅湾ライブ×いしいしんじその場小説 at 外

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伊吹山スノーハイク

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伊吹山スノーハイク

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伊吹山スノーハイク

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↓お手製味噌づくり

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↓お手製味噌づくり

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↓ 冬にわかれて ワンマンライブ at 京都・紫明会館

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↓冬にわかれて ワンマンライブ at 京都・紫明会館

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↓映画『この世界のさらにいくつもの片隅に』片淵須直監督舞台挨拶 at 出町座

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↓映画『この世界のさらにいくつもの片隅に』片淵須直監督舞台挨拶 at 出町座

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↓ASADA NAO GUITAR at 石川町AMI

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↓ASADA NAO GUITAR at 石川町AMI

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↓黒坂麻衣個展「彼女がみていた風景」at YUKI-SIS

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↓黒坂麻衣個展「彼女がみていた風景」at YUKI-SIS

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中銀カプセルタワービル見学ツアー

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中銀カプセルタワービル見学ツアー

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↓アタック会

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■3月
 ◎徳澤青弦×林正樹のスタジオライブ&トーク・セッション

 ◎The Wind-Up Bird Orchestra Live Streaming Event

 ◎第1回千鳥浴展「ロックンロールが生まれた日」by hiro C

 ●子連れツーリング 淀川CR~背割

 ◇社寺めぐりウォーク(東福寺伏見稲荷神社)

 ◇gion-randa懶惰OPEN

 ◇社寺めぐりウォーク(上賀茂神社下鴨神社

 ◎阿部海太デッサン教室 at itohen

 ◇須磨さんぽ

 ◎劇場版『ワンダーウォール』京都先行上映&渡辺あやアフタートーク at 出町座

 ◇社寺めぐりウォーク(清水寺~八坂神社)

 ◎おうちフェス みんなの部屋充

 

↓The Wind-Up Bird Orchestra Live Streaming Event 

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↓第1回千鳥浴展「ロックンロールが生まれた日」by hiro C

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↓子連れツーリング 淀川CR~背割

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↓社寺めぐりウォーク(東福寺伏見稲荷神社)

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↓社寺めぐりウォーク(東福寺伏見稲荷神社)

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↓gion-randa懶惰OPEN

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↓gion-randa懶惰OPEN

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↓社寺めぐりウォーク(上賀茂神社下鴨神社

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↓社寺めぐりウォーク(上賀茂神社下鴨神社

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↓社寺めぐりウォーク(清水寺~八坂神社)

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↓社寺めぐりウォーク(清水寺~八坂神社)

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↓須磨さんぽ

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↓阿部海太デッサン教室 at itohen

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↓阿部海太デッサン教室 at itohen

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↓劇場版『ワンダーウォール』京都先行上映&渡辺あやアフタートーク at 出町座

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↓劇場版『ワンダーウォール』京都先行上映&渡辺あやアフタートーク at 出町座

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↓劇場版『ワンダーウォール』京都先行上映&渡辺あやアフタートーク at 出町座

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■4月
 ●緊急事態宣言ライド

 

↓緊急事態宣言ライド

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■5月
 ◇みつとちくわ

 ●自転車湯ライド

 ◎瑠璃色の地球chorus参加

 

↓みつとちくわ

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↓みつとちくわ

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↓自転車湯ライド

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瑠璃色の地球chorus参加

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■6月
 ◎『Bad Bad Whisky』 for Rui
 ◎阿部海太・宇加治志帆 二人展 『振|生|複|弦』 at iTohen
 ◎ぽんつく堂すりすり会 vol.2
 ●ぽんつくトライアルライド
 ●矢倉緑地~大野川緑陰道路ライド
 ◎レトロ印刷アンソロジー

 

↓阿部海太・宇加治志帆 二人展 『振|生|複|弦』 at iTohen

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↓矢倉緑地~大野川緑陰道路ライド

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↓ぽんつく堂すりすり会 vol.2

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↓レトロ印刷アンソロジー

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■7月
 ◎スタンダードブックストア中川和彦さん似顔絵お渡し会
 ◎冬にわかれて at 神戸クラブソラ
 ◎映画『人生フルーツ』 at 第七藝術劇場
 ◎徳澤青弦×林正樹 『Drift』リリース記念コンサートツアー

  at 旧グッゲンハイム邸
 ◎pop.pop.pop×途中でやめる 展示即売会 at 山福(ホホホ座三条大橋店)
 ◎「日々の手紙 青木隼人 絵の展示」

  at 星ヶ丘洋裁学校内SEWING TABLE COFFEE / SO Lei

 

↓スタンダードブックストア中川和彦さん似顔絵お渡し会

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↓スタンダードブックストア中川和彦さん似顔絵お渡し会

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↓冬にわかれて at 神戸クラブソラ

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↓冬にわかれて at 神戸クラブソラ

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↓映画『人生フルーツ』 at 第七藝術劇場

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↓徳澤青弦×林正樹 『Drift』リリース記念コンサートツアー at 旧グッゲンハイム邸

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↓↓徳澤青弦×林正樹 『Drift』リリース記念コンサートツアー at 旧グッゲンハイム邸

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↓↓徳澤青弦×林正樹 『Drift』リリース記念コンサートツアー at 旧グッゲンハイム邸

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↓pop.pop.pop×途中でやめる 展示即売会 at 山福(ホホホ座三条大橋店)

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↓「日々の手紙 青木隼人 絵の展示」at 星ヶ丘洋裁学校内SEWING TABLE COFFEE / SO Lei

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↓「日々の手紙 青木隼人 絵の展示」at 星ヶ丘洋裁学校内SEWING TABLE COFFEE / SO Lei

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■8月
 ◎『兵庫県立横尾救急病院展』 at 横尾忠則現代美術館
 ◎映画『破壊の日』 at シネヌーヴォ九条
 ◎おおえさきイラスト展『すこぶるブルー』展 at 五条ゲストハウス
 ◎映画『今日から俺は! 劇場版』
 ◎ぽんつく堂すりすり会 vol.3
 ◎うどん手打ち
 ▲びわ湖バレイ
 ◎リゾ鳴尾浜
 ◎「瑠璃色の地球2020」スペシャルティザー映像 松田聖子
 ▲美ヶ原
 ▲唐松岳呼び出し山行

 

↓ 『兵庫県立横尾救急病院展』 at 横尾忠則現代美術館

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↓『兵庫県立横尾救急病院展』 at 横尾忠則現代美術館

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↓映画『破壊の日』 at シネヌーヴォ九条

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↓おおえさきイラスト展『すこぶるブルー』展 at 五条ゲストハウス

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↓おおえさきイラスト展『すこぶるブルー』展 at 五条ゲストハウス

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↓おおえさきイラスト展『すこぶるブルー』展 at 五条ゲストハウス

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↓映画『今日から俺は!劇場版』

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↓ぽんつく堂すりすり会 vol.3

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↓うどん手打ち

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↓うどん手打ち

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びわ湖バレイ

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びわ湖バレイ

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↓リゾ鳴尾浜

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↓「瑠璃色の地球2020」スペシャルティザー映像 松田聖子

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↓美ヶ原

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↓美ヶ原

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唐松岳呼び出し山行

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↓↓唐松岳呼び出し山行

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唐松岳呼び出し山行

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■9月
 ◎坂口恭平『Pastel』展 at メリーゴーランド京都
 ◇五新線ウォーク
 ▲黒岩詣で
 ◇旧中邑邸(ヨドコウ迎賓館) by フランク・ロイド・ライト
 ●万灯呂山ライド
 ◎映画『TENET』
 ◇のどか村収穫祭
 ◇吉田類オンラインZoomトークイベント
 ●鳥取民芸の窯元に器を求めてライド
 ◎MINIATURE LIFE 展2 ~田中達也 見立ての世界~
 ◎映画『コンフィデンスマンJP ロマンス編』

 

坂口恭平『Pastel』展 at メリーゴーランド京都

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坂口恭平『Pastel』展 at メリーゴーランド京都

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↓五新線ウォーク

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↓五新線ウォーク

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↓五新線ウォーク

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↓旧中邑邸(ヨドコウ迎賓館) by フランク・ロイド・ライト

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↓旧中邑邸(ヨドコウ迎賓館) by フランク・ロイド・ライト

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↓旧中邑邸(ヨドコウ迎賓館) by フランク・ロイド・ライト

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↓万灯呂山ライド

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↓映画『TENET』

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↓のどか村収穫祭

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↓のどか村収穫祭

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↓のどか村収穫祭

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吉田類オンラインZoomトークイベント

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鳥取民芸の窯元に器を求めてライド

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鳥取民芸の窯元に器を求めてライド

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鳥取民芸の窯元に器を求めてライド

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鳥取民芸の窯元に器を求めてライド

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↓MINIATURE LIFE 展2 ~田中達也 見立ての世界~

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↓MINIATURE LIFE 展2 ~田中達也 見立ての世界~

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↓映画『コンフィデンスマンJP ロマンス編』

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■10月
 ▲御嶽山
 ▲京都一周トレイル(東山コース)
 ◎大友良英×中川祐貴×山内弘太 at 京都UrBANGUILD
 ◎ぽんつく堂すりすり会 vol.4

 

御嶽山

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御嶽山

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御嶽山

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御嶽山

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↓京都一周トレイル(東山コース)

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↓京都一周トレイル(東山コース)

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大友良英×中川祐貴×山内弘太 at 京都UrBANGUILD

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■11月
 ◎「風街ヘブン」by 寺門孝之 at 相楽園
 ▲京都西山ロストトレイル(上桂~松尾山~嵐山~鳥ヶ岳~保津峡
 ◎「美術と音楽の9日間 rooms」at 芦屋県立美術博物館

  子ども合唱ワークショップ by 太田美帆/大塚ミク
 ◎竹内洋岳サイン会at石井スポーツリンクス梅田
 ◎大豊作柿狩り
 ◎阿部海太デッサン教室 at itohen + 鰺坂さん似顔絵お渡し
 ◇湊川隧道通り抜け
 ▲子連れハイク 君影ロックガーデン~イヤガ谷東尾根~鵯越
 ◎似顔絵お渡し 塩屋 ワンダカレー
 ◎「美術と音楽の9日間 rooms」at 芦屋県立美術博物館

  平井真美子ライブ(ゲスト:坂本美雨
 ◎アンサンブルズ東京2020
 ▲東京タワーオープンエア外階段ウォーク
 ◇自由学園明日館 by フランク・ロイド・ライト
 ◇現存する最古のビアホール 銀座ライオン

 

↓「風街ヘブン」by 寺門孝之 at 相楽園

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↓↓「風街ヘブン」by 寺門孝之 at 相楽園

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↓京都西山ロストトレイル(上桂~松尾山~嵐山~鳥ヶ岳~保津峡

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↓京都西山ロストトレイル(上桂~松尾山~嵐山~鳥ヶ岳~保津峡

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↓「美術と音楽の9日間rooms」at芦屋県立美術博物館 子ども合唱WS 太田美帆/大塚ミク

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↓「美術と音楽の9日間rooms」at芦屋県立美術博物館 子ども合唱WS 太田美帆/大塚ミク

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竹内洋岳サイン会at石井スポーツリンクス梅田

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↓大豊作柿狩り

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↓大豊作柿狩り

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↓大豊作柿狩り

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↓阿部海太デッサン教室 at itohen + 鰺坂さん似顔絵お渡し

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↓阿部海太デッサン教室 at itohen + 鰺坂さん似顔絵お渡し

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湊川隧道通り抜け

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↓子連れハイク 君影ロックガーデン~イヤガ谷東尾根~鵯越

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↓子連れハイク 君影ロックガーデン~イヤガ谷東尾根~鵯越

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↓似顔絵お渡し 塩屋 ワンダカレー

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↓「美術と音楽の9日間rooms」at 芦屋県立美術博物館 平井真美子坂本美雨ライブ

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↓↓「美術と音楽の9日間rooms」at 芦屋県立美術博物館 平井真美子坂本美雨ライブ

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↓アンサンブルズ東京2020

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↓アンサンブルズ東京2020

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↓東京タワーオープンエア外階段ウォーク

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↓東京タワーオープンエア外階段ウォーク

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自由学園明日館 by フランク・ロイド・ライト

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自由学園明日館 by フランク・ロイド・ライト

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↓現存する最古のビアホール 銀座ライオン

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↓現存する最古のビアホール 銀座ライオン

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↓現存する最古のビアホール 銀座ライオン

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■12月
 ◎『星の王子さま サン=テグジュペリからの手紙』at京都春秋座

 ◎MOKUBA LIVE 2020 「青春の影深川和美&FRIENDS オンライン配信
 ◎つよしゆうこ&高山なおみ『ふたごのかがみピカルとヒカラ』絵本原画展

  &トークショー at itohen
 ◎「博物館の夜 七尾旅人寺尾紗穂」at 京都文化博物館
 ◎信長を求めて岐阜ショートトリップ
 ▲金華山岐阜城
 ▲六甲全縦 順打ち

 

↓『星の王子さま サン=テグジュペリからの手紙』at京都春秋座

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↓『星の王子さま サン=テグジュペリからの手紙』at京都春秋座

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↓MOKUBA LIVE 2020 「青春の影深川和美&FRIENDS オンライン配信

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↓つよしゆうこ&高山なおみ『ふたごのかがみピカルとヒカラ』絵本原画展&トーク

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↓つよしゆうこ&高山なおみ『ふたごのかがみピカルとヒカラ』絵本原画展&トーク

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↓つよしゆうこ&高山なおみ『ふたごのかがみピカルとヒカラ』絵本原画展&トーク

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↓「博物館の夜 七尾旅人寺尾紗穂」at 京都文化博物館

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金華山岐阜城

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↓信長を求めて岐阜ショートトリップ

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↓信長を求めて岐阜ショートトリップ

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↓六甲全縦 順打ち

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↓六甲全縦 順打ち

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↓六甲全縦 順打ち

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ということでざっと1年振り返りでした。

さすがに緊急事態宣言下の4月5月はぐぐっとTOPICSは減りましたが、

そこはじっくり自宅での製作期間に当てたり、

ギターの弾き語りをしたり、何もしていなかったわけじゃない。

 

ただ、一番困ったのは、やっぱり体力の低下です。

山やロングライドになかなか行けなかったということもありますが、

何よりもほぼほぼ自宅でのリモートワーク勤務となって、

毎日の通勤がなくなってしまい、

それまで1日平均で12000歩は歩いていたのが、

日によっては1000歩も歩かないような生活となって、

それが半年1年も続くと基礎的な体力も減るし、

年齢的なものもあって体が鈍り固くなって、

五十肩にまでなってしまいました。

やっぱり1日少しでも体を動かすことって大切だなあと痛感しました。

 

続いて、上記以外の事柄でのarkibito的ベスト5をご紹介します。

【楽曲編】【グルメ編】【料理編】【ドラマ編】の4テーマです。

 

【Myベスト】

◆楽曲編'20BEST5 ◆

 ●『瑠璃色の地球』by 松田聖子

 ●『わたしは部屋充』by のん

 ●『未熟な夜想』 by 浦上想起

 ●『日本列島やり直し音頭二〇二〇』by 切腹ピストルズ向井秀徳小泉今日子

  マヒトゥ・ ザ・ピーポーとILL-BOSSTINOと伊藤雄和

 ●『北へ向かう』by 寺尾沙穂

 

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◆グルメ編'20BEST5◆
 ●ナムプリーカレーのパロタ(大阪・天満)

 ●おきな堂のオムハン(長野・松本)

 ●タントのなすとベーコンのパスタ&タントパンチ(兵庫・塚口

 ●南所豆花(大阪・天六

 ●ミスターギョウザ(京都・東寺)

 

コロナで大ピンチを迎えている飲食業界。

大好きなお店、生き残ってほしいお店には、

できるだけ通って、たくさん食べて、

少しでも売り上げに貢献できるようにしています。

(一人なのでグループでべらべらしゃべることもないし)

だってもしこんなことでお店がなくなってしまったら、

美味しい料理が食べられなくなってしまったら、

それこそ死活問題。

 

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◆料理編'20BEST5◆
 ●巻き寿司
 ●鶏トマトそば
 ●涼拌茄子
 ●肉シュウマイ
 ●ナポリタン

 

昔からよく料理をする方でしたが、

このコロナ禍で自宅勤務となり、

それができない奥さんに変わって、

いよいよ本格的に我が家の台所担当として、

毎日料理をするようになりました。

おかげですっかり料理が上達しました。

ただ、それは決しておいしく作れるようになったとか、

レパートリーが増えたという意味じゃなく、

仕事と育児との合間、限られた時間の中でいかに効率的に料理を作れるか、

冷蔵庫の食材をできるだけ無駄にせずに献立をどう回していくか、

子ども達が機嫌よくおいしく

ご飯を食べてもらうにはどう工夫すればよいかなど、

自分が食べたいものを食べたいときに作るような

趣味としての料理とは全く違う意味でです。

 

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◆ドラマ編'20BEST5◆

 ●『名建築で昼食を』

 ●『コタキ兄弟と四苦八苦』

 ●『不要不急の銀河』

 ●『半沢直樹

 ●NHK連続テレビ小説『スカーレット』

 

TVはもうほとんどテレ東とBS-TBSEテレくらしか

まともに観なくなってしまいました。

特に関西は、朝から晩まで下らない連中が、

ある事ないことを巻き散らし、

自分たちの都合のいい情報だけを都合よく取り上げ、

内輪で馬鹿みたいに面白おかしくはしゃいで、

大声で垂れ流すだけの無政府状態でもう救いようのない状態なので。 

 

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2,3年前からメインの創作活動になりつつある似顔絵。

自分にとっては、表現というよりも、

その人に向けたラブレターだと思って描いているので、

その人に届かないと完結しないのですが、だからこそ、

2020年の大変な状況で、

これだけの思いをご本人に届けることができたのは、

本当に心から嬉しく思いました。

 

【似顔絵をお渡しした方々】

いしいしんじ(作家)&ひとひ親子
●片淵須直(映画監督)
渡辺あや(脚本家)
●小西武志(木馬マスター)
●阿部海太(画家)
DJみそしるとMCごはん(ミュージシャン)
堀部篤史(誠光社)
●湊三次郎(ゆとなみ社)
●田中陽希(アドベンチャーレーサー)
●黒坂麻衣(画家)
●冬にわかれて(寺尾沙穂・伊賀航・あだち麗三郎
●あやこママ(gion_randa懶惰)
●中川和彦(STANDARDBOOKSTORE)
松本隆(作詞家)
●林正樹(ピアニスト)
●徳澤青弦(チェリスト
●みどり(青木隼人・森ゆに・田辺玄)
●おおえさき(イラストレーター)
●太田美帆(歌手)
竹内洋岳(登山家)
●鰺坂兼充(イラストレーター/itohen)
坂本美雨(歌手)
芳垣安洋(ドラマー)
●山岸清之進(project!FUKUSHIMA)
●田村武(アンサンブルズ・アジア)
●篠原のぞみ(アーツカウンシル東京)
高山なおみ(料理家・文筆家)
七尾旅人(ミュージシャン)

 

↓田中陽希さん 

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↓木馬マスター

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ということで、大変な2020年もどうにかこうにか。

さて、2021年はどうなることやら。
 

26年目の1.17

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昨日は26年目の1.17でした。

毎年参加している三宮の東遊園地で行われる「1.17のつどい」。

随分迷いましたが、今年も参加してきました。

他のことはさておき、こればっかりは…

コロナ禍の影響で、今年は竹灯籠の数もぐっと減ってしまい、

逆に紙による燈籠で震災直後のスローガンでもあった「がんばろう」の文字。

張りつめた冬の空気の中、だれ一人喋り声を出すことなく、

静かに、ただ静かに、5:46を迎え、黙とう。

 

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今年は日曜日ということで、

初めて長女も一緒に参加しました。

彼女にとっては、当然生まれる前の出来事、

教科書に載っている歴史の出来事でしかありません。

彼女を含め、子供たちの世代、次の世代に、

震災の記憶を引き継いでいくこと、

防災への意識を学ぶ機会を与えること、

26年もの歳月がそれを必要とさせます。

知識として知るだけではなく、

実際の場所に立ち、その空気や思いに触れ、

実感として学ぶことをしてほしかったのです。

 

毎年は、深夜に出発をして、5:46の東遊園地を目指す

追悼ウォークをしていますが、

今年は長女も一緒ということで、

夜通し歩くことは色々リスクが高いので取りやめ、

1.17のつどいを終えた後に、昼間の神戸の街を歩いて、

阪急西宮北口駅を目指して歩き、無事完走しました。

それについてはまた追って。

 

今年の1.17は毎年とは迎え方が違ったので、

思い出深いものとなりました。

『博物館の夜 寺尾沙穂×七尾旅人』 at 京都文化博物館

2020年、どの分野でも、とても苦しく厳しい1年でした。

ことに文化・音楽・劇場といった業界は、

ほとんどその存続すら危ぶまれるほどの危機に瀕しましたが、

そのような状況になればなるほど、

そういった心の豊かさに直結するものの尊さを

感じざるを得ませんでした。

そうして、そういったものの灯を

どうにか絶やさずに続けようと、

試行錯誤、苦心し、心血を注ぐ人たちの情熱を

近くから遠くからずっと見てきて、間違いなく言えるのは、

やっぱり音楽も演劇も、その他多くの文化的なものは

決して不要不急なんかじゃない!、ということです。

 

 その2020年の締めくくりのコンサートが

  「博物館の夜 七尾旅人寺尾紗穂」at 京都文化博物館でした。

この敬愛するお2人のライブが今年のフィナーレというのは、

自分にとっては思いがけない贈り物であり、

音楽が音楽で報われた夜、

そう自然に思えるほどに、震えるほど感動的でした。

 

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前半は寺尾さんのパート。

『たよりないもののために』『やくらい行き』『北へ向かう』etc、

寺尾さんの祈りのような歌、

そして会場に輝きをもって反響するピアノの一つ一つの音色が

あまりにも美しい。

しんしんと冷え込む冬の空気も相まって、

益々と研ぎ澄まされて透明になってゆく。

 

それからスタンダードナンバーの『聖者の行進』、

加川良さんのカバーで『こんばんはお月さん』

すぅと子守唄のよに入ってきて、涙。

こんなにも、こんなにも歌が心に響く。

 

今年、こんな状況下でも、3度も、

寺尾さんの生歌を聴けたことは、とても心の励みになった。

最初の緊急事態宣言が発せられる直前、

自粛前最後の冬にわかれての京都でのライブ、

そしてようやく自粛が明け、

劇場の公演が認められてからの初めてのライブも

神戸での冬にわかれて。

そして締めくくりの今回。

どれもが期せずして今年の節目節目にあたる時に、

ずっと寺尾さんの歌に癒され、励まされてきたのだ。

歌は心の栄養。今年ほどそれを痛感したことはない。

 

 

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後半には、七尾旅人さんのパート。

去年の全感覚祭でのステージを見て以来の生歌です。

今日は後悔のないように歌いたい歌を歌い切りますと宣言して、

朴訥と歌がはじまる。

そして徐々に感情が昂り、

腹の底から放たれる魂の声。

腹の底まで響きました。

 

幼い頃、親戚のパン屋さんの倉庫で育ったというエピソードを歌にした、

『パン屋の倉庫で』という歌、

そして、この年になって、コロナ禍を心配して仕送りしてくる

お母さんとのエピソード、とっても良かったなぁ。

かと思えば、一転して、超現実な世界の惨状を歌った

『少年兵』。

会場に響き渡る引き裂かれるような叫び、銃弾と爆撃の嵐。

人間の表側も裏っ側も、包み隠さす全てが曝け出されたような

剥き出しワンマンショー。

脱帽するしかありません。

 

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最後は2人の贅沢なデュオ。

1年の締めくくりにふさわしい素晴らしいステージでした。 

 ハケる一瞬に七尾さんに似顔絵お渡しできました。

(寺尾さんは以前にお渡し済み)

 

 

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