記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

戦車さま〜

昨日はなぜかこんなお方と。 吉田戦車といえば我が青春のバイブル(笑) 『伝染るんです』『火星田マチ子』『ちくちくうにうに』などなど、 アーティストや気取りの今のMANGAではなく、 漫画がまだ漫画然とした、まっとうな漫画でしたな。 で、お会いしに行…

信じられない

京都市右京中央図書館で、桑原武夫氏の遺族が京都市に寄贈した 同氏の蔵書1万421冊が無断で廃棄されたというニュース。 全く持ってあり得ない信じられないニュース。 個人の所管・管理では、 一般の人の利用に制限をかけざるを得ず利用価値が低下すること、 …

『複製技術時代の芸術』 by ヴァルター・ベンヤミン

ベンヤミンの著作の中で最も重要な地点に位置する文献。 複製技術の向上により、大量生産が可能となった現代において、 場と儀式の体験であった芸術は 「いま、ここにしかない」1回性(アウラ)を喪失し、 モノそのもの価値を推し量る大衆の視線にさらされ…

『音楽と美術のあいだ』刊行記念トークイベント 大友良英×小崎哲哉

時計の針を少し巻き戻して、金曜日の晩。 恵文社一乗寺店に本当に数年ぶりにお邪魔します。 学生時代からだからもう20年近く通っていますが、 昔はこういった本屋がここしかなかったんだけど、 今は身近にも増えてきて、 どうしても距離があるので足が遠のい…

はっぴーばーすでー

奥さんが●●歳のお誕生日。 今年は何をプレゼントしようかと 直前まで迷っていたんだけど、 ちょうどこの間、京都へ行ったときに、 誠光社さんへ立ち寄ったら、 以前、本の出版記念でお会いした行司千絵さんの展示会が! 以前のイベントで、とても素敵な服た…

毎度のスタンダードさんにて

生まれ変わったスタンダードさん。 ワンフロアに集約されて、より濃密な感じになった感じ。 モノは増えたけど、頑張って設置したライトのおかげか、 以前より明るさも増したし、 cafeと物販のエリアを分ける壁が取っ払われて、 遠くまで見通せるので、お店に…

『濃い味、うす味、街のあじ』 by 江弘毅&奈路道程

関西カルチャーを鋭くえぐる雑誌 『Meets Regional』を創刊し、 長年編集長を務めてきた江さんが、 なじみの店を中心に紹介しながら、 街や店がもっている場のチカラや 空間の魔力とでもいうようなものを ”味わい”というキーワードでざっくばらんに語った一…

ジョンとポール”CROQUIS”リリース記念LIVE at 誠光社

日曜日はまた素敵な人と出会いました。 宵待の丸太町。誠光社にて。 最初にそのユニット名を聞いた時に、 思わず笑ってしまった「ジョンとポール」。 しかも、一人ユニット。 マジかよと。 しかもなんだかとっても胡散臭いビジュアルは、 ジョンでもポールで…

本屋改造プロジェクト at スタンダードブックストア心斎橋

足しげく通っている大好きな本屋さん、 スタンダードブックストア心斎橋。 そこが、この春から大きく生まれ変わる。 これまでも色々な仕掛けや、 人やモノ、コトの交流の場としては機能してきたけれど、 売る側と買う側の垣根をぶち破って、 双方向的な場所…

ジョナス・メカス×いしいしんじ 『幸せな人生からの拾遺集』 / 『フローズン・フィルム・フレームズ―静止した映画 』

日曜日のメインイベントは、毎度おなじみの誠光社さん。 映像作家のジョナス・メカスの2012年の作品 『幸せな人生からの拾遺集(Outtakes from the life of a happy man)』の上映に合わせて 作家のいしいしんじさんが”その場小説”を乗せていき、 しかもそれ…

本屋Title at 荻窪 / 『本屋、はじめました―新刊書店Title開業の記録』 by 辻山良雄

聖蹟桜ヶ丘を後にして、いったん新宿へ戻り、 そこから中央線で向かったのは荻窪。 先日の、スタンダードブックストアでの本屋トークで 本当にたくさんのヒントを得た気がしていて、 そこで登壇されていた本屋Titleというお店に行ってみたくなりました。 新…

キャプテンお渡し会!

週中の東京遠征と、この週末の京都で、 残しておきたいTOPICSがてんこ盛り。 今週、来週も目白押しなので、焦ってしまうが、 ぼちぼちアップしていきます。 せっかくの東京遠征なので、 合わせ技であれもこれも詰め込んでの6大ミッション。 その第1弾は、今…

『風のくわるてっと』 by 松本隆

今年の小さな目標の一つが、読書する時間を増やすこと。 すっかりお山になってしまっている積本からぼちぼちと。 穏やかでない時にこそ、 心に十分な栄養を与えてくれる、 豊かなコトバに触れたくて、 手に取ったのは心の師、松本隆の一冊。 まだはっぴいえ…

本屋トーク 辻山良雄(Title)×大井実(ブックスキューブリック)

水曜日の晩は、いつものスタンダードブックカフェのイベントに参加。 今晩は「本屋トーク」と銘打って、 東西3つの人気個性派ブックストアの店主が集まって 本が売れないと言われる時代に、 どう本屋をやっていくのか、 本屋の立ち上げ方とか、本屋の存在意…

『栂海新道を拓く』 by 小野健

栂海新道を拓く 夢の縦走路にかけた青春 山岳叢書作者: 小野健出版社/メーカー: 山と溪谷社発売日: 2014/03/14メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 久々に本の話。 あまりに読むことをしていなかった反省で、読まなきゃと。 通勤途中にちょこちょ…

2016年総括

年末年始の充実に遅くなりましたが、 新春恒例の前年総括のお時間です。 2016年最大のトピックスと言えば、 なんといっても次女の誕生。 生まれた時から少し大きめでしたが、 以降も、こちらの予測をはるかに上回るハイペースで成長し、 あっという間に寝返…

ブックストアへ

2日目は完全にグロッキー。 気づいたらすでにお昼過ぎです。 ダラダラと準備をして家族そろって向かったのは いつものスタンダードブックストア心斎橋。 ありがたいことに2日からの営業。 カフェで遅めのブランチ。 ↓ローストチキンとフレッシュレタスのサン…

こどものためのクリスマス人形劇、いぬとくまと音楽と

金曜日。 朝早くから出動して家族そろって一路京都へ。 向かったのは、河原町丸太町にある誠光社さん。 一乗寺の人気書店である恵文社の店長を長く務めた堀部さんが 2015年11月に独立して始めた小さな町の書店。 今年の初め、伺って以来です。 あの時は下の…

阪急古書のまち

阪急茶屋町駅からかっぱ横丁の間にある 「阪急古書のまち」が来春から紀伊國屋のBIGMAN横の通路にお引越しするらしい。 あそこは学生時代に古本を探し回って思い入れもあるし、 今でもよく通るので日常の風景だけど、 古本業界は今のご時世厳しいだろうから…

『ペンギンのいるところ』 by さかざきちはる

土曜日。 いつものブックストアに、 絵本作家・イラストレーターのさかざきちはるさんのサイン会に行ってきました。 関西ではあまりなじみがないかもしれませんが、 例えば、JR東日本のsuicaのマスコットのペンギンとか、 千葉県のマスコット、チーバ君、 ほ…

『鳥肌が』出版記念 穂村弘トークショーー

日曜日はイベントでいつものブックストアへ行ってまいりました。 家族で参加です。 ↓イベント前に腹ごしらえ 現代短歌の第1人者の穂村弘さんに会いに行ってまいりました。 とにかく奥さんが大好きな歌人・エッセイストで、 自分も寺山修司つながりでずっと気…

『歩道橋の魔術師』 by 呉明益

ひさびさに読書しようかなと。 去年は1冊心中の読み方をしていたし、 忙しくてなかなか時間が取れなかったのだけど、 本屋に行くたびに気になる本を購入して、 読んでない本がどんどん山積みになってしまって。 で、まず読んだのが、台湾の新進気鋭の作家呉…

最後の京都おでかけ

木曜日の祝日。 先週は今季の自分にとっての最大のプロジェクトの大詰め。 企画の段階から相当に心血を注いで、 朝から晩までそれにかかりっきりで燃え尽きる。 自分の場合は、仕事内容が遊びではないけれど、 自分の趣味の延長みたいなものなので、 激務自…

2015年総括

遅ればせながら新春恒例の前年の総括。 2015年は公私ともにやりたいことをトコトンやって、 満足のいく結果と思い出を残すことができた非常にいい1年でした。 前年に蒔いた種がうまく花開いたような気がします。 メインの活動としては自転車よりも登山に完全…

寺山修司という男

12月10日。 80年前の今日、ある男が産声を上げた。 今でも時々熱にうなされるかのごとく、 その男が脳裏に浮かんで憑りつかれることがある。 寺山修司。 その名を聞くだけでゾクゾクと胸がざわつく。 寺山修司。 その名が響くだけで平々凡々とした日常がいと…

『シカゴ育ち』 by スチュワート・ダイベック

今年は全然読書する時間も環境も全く整えることができずほとんど本を読めていない。 (雑誌とかガイドブックとかは除く、純粋な読書という意味で) その代わりにちょっと特殊な読み方をしていて、 ただ一冊の本をじっくりと一年をかけて読み続け、 行ったり…

対案とは?

人の一生についても、あるいは国のあり様についても、 不可逆的な時間の流れの中に存在している ほとんどすべての事象についてあてはまることだが、 今、現状繰り広げられていること、事柄、状態というものは、 何も成り行きで事が進んでしまったという結果…

『おうちのふく-世界で1着の服-』行司千絵×いしいしんじトークショー

日曜日は、この日行われるイベントに参加するため 家族そろって心斎橋のスタンダードブックストアさんへ。 この日は、某京都の新聞社さんにお勤めをしながら、 知り合いやご家族のために趣味で服を作っている行司千絵さんが その作品たちをまとめた本の出版…

『酒場詩人の流儀』 by 吉田類

吉田類さんが好きだ。 かの番組で魅せるひょうひょうと憎めない足取りの軽やかさ、 誰ともわけ隔てなく、些細なことは気にしない懐深さ。 まさしく自由と青春を謳歌する酒場詩人たる。 そんな酔っぱらいの神様のような類さんももちろん大好きだが 自分が一番…

『アルピニズムと死』 by 山野井泰史

かつて「天国に一番近い男」と称された世界的クライマー・山野井靖史。 難攻不落の岩壁への困難なチャレンジの数々、 生死をさまよったギャチュンカンでの雪崩からの脱出行、 そして自宅の裏山での熊との遭遇etc、 幾度も決定的な危機にさらされながらなぜ彼…